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釣り人&ナチュラリスト必携のアイテムになるか!?「月の遠近カレンダー」

(2017.01.11)

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 ここ数年、ニュースでとりあげられるようになった「スーパームーン」。ざっくりいうと「普段の満月よりも格段に大きい満月」といえるでしょうか。

 どうしてそんなことが起きるかというと、月の軌道は正円ではなく楕円軌道を描いているから。月が地球に近づくタイミングと満月が重なると、普段よりも大きい満月=スーパームーンとなるわけです。

これは2016年度の視直径が最大と最小の満月の大きさ比べ。ずいぶん違うものですね。<提供 国立天文台>

こちらは月の視直径の変化を線で表したもの。地球から遠い満月はより小さく、近いときの満月は大きくなる。<提供 国立天文台>

 楕円軌道を描く月は、地球との距離が近い時には約35万7000km、遠い時には約40万6000kmの場所を通ります。

 その差はなんと5万km! 同じ満月でも、地球に近い時の満月と遠い時の満月を比べると、大きさは約14%、明るさは約30%も増加するそうです。また、潮の潮汐に関わる「潮汐力」も月が近い時では大きくなります。

 月の満ち欠けが、生き物に大きな影響を与えているのはみなさんもご存知のとおり。海洋生物の産卵は満月や新月など干満の差の大きいときが選ばれ、また、月が明るい夜には、夜行性の生き物が不活発になったりします。

とある晩に川を歩いて捕まえたスッポン。新月の晩は特に活発になる。

 となると、気になるのは月の遠近の自然への影響。これまで釣り人や自然観察を楽しむ人には満月や新月、月の明るさなどが気にされてきましたが、「月の遠近」も生き物の行動に力を及ぼしているかもしれません。

 どこかに月の遠近を示したカレンダーはないものかと考えていたら、見つけました。その名もズバリ「月の遠近カレンダー」

 パラリとめくると、ひと月の間の月と地球の距離、太陽と月と地球の位置関係、月齢がひと目でわかるように図示されています。

 遠地点・近地点が訪れる日には、その日の月と地球の距離が示されています。

 これに加えて、潮の満ち干のタイミングが示されていると完璧なのですが、そちらは網羅されていません。私は以前こちらで紹介した「潮汐カレンダー」と併用することで、月の遠近、潮回りを総合的にみられるようにしています。

  釣りや生き物の観察をしていると、「潮も天気も水温も良くないのに、なぜこの日に大漁したのだろう、なぜたくさん見かけたのだろう」と不思議に思う日があります。もしもこれに月の遠近が関係していたら……。

 今年は「月の遠近カレンダー」とフィールドノートを照らして、月の距離が生き物にどんな影響を与えているか(あるいは与えていないか)に注目してみようと思っています。

ムーンウェーブプロジェクト/月の遠近カレンダー
¥2,000+税

 
 
ライター
藤原祥弘

採集系野外活動を中心に執筆とワークショップを展開。著書に『海遊び入門』(小学館・共著)ほか。好きな獲物はカンパチとノコギリガザミ。twitterアカウントは@_fomalhaut

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