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ハイキングにピッタリのVICTORINOX選び

2017.02.06 Mon

森 勝 低山小道具研究家

 ハイカーの使っているナイフを調べると、オピネルが多く、次に多いのがビクトリノックス(VICTORINOX)。オピネルはサイズさえ悩めばよいが、ビクトリノックスは種類が多すぎてどれを買ってよいのかわかりにくいようだ。しかも、あまり機能が多いと無駄に重く感じ、便利そうだと思うもののビクトリノックスをなかなか選ばない理由のようだ。

 ボクはキャンプや料理メインの時には、Akimamaで以前紹介した大型の「レンジャーウッド55」に落ち着いているが、ハイキングに最適なものには未だに悩んでいる。現時点で一番持つのが多いのが「ファーマー」だ。選んだポイントは、ノコギリと厚く丈夫なナイフがありながら余計な機能が少ない点。メイン機能はナイフ・ノコギリ・栓抜き・缶切り・リーマー、片面にすべての機能が集まった3層構造のアルミハンドルモデル。

レザーマンのシグナルと長さはほぼ同じ。垂直の刃で小さいながらもよく切れ、非常用としては十分。ウッドストーブ用の短い薪作りにも使える

 ノコギリは押しても引いても切れる形状で、効率良く木を切ることができる。ハイキング時には、落ちてる枝を杖の長さにカットしたり、骨折時の添え木や、木を削って作ったペグに切れ込みを入れたりと、ノコギリはあると何かと便利だ。

ビクトリノックスの「ソルジャー」と同じ厚みのナイフを採用している。小割り作りや木を削る作業でも安心して使うことができる

 ナイフには通常モデルより厚めの刃を採用しているので、食材だけではなく、木を削ったり、硬い物を切る時も安心感があり頼もしい。少しの厚みの違いで、使い勝手が大きく変わる。

レザーマンと比べるとこんなにコンパクト。3レイヤーで程よい厚みがあり持ちやすい。86グラムの中に9機能が詰まっている

 ハイキングではあまり出番のない栓抜きと缶切りが、やっぱり無駄に重く思えてくる。栓抜きは、頭の部分でカメラ三脚のコインネジが回せるのでたまに使うが、缶切りはほとんど使ったことがない。そんなことを思っていたら、オフィシャルサイトには缶切りが小型ナイフになった「パイオニア7」が新登場していた。さらに調べると、リーマーが省略され缶切りと栓抜きが統合され2レイヤーになった「ウォーカー」というモデルもあった。ビクトリノックスはやはり奥が深い。

 ボクの場合は、最初に「キャンパー」を購入し使うことで、ノコギリと大好物のリンゴを切るために6cmほどのナイフが必要と分かったが、人によってはハサミが必須だったり、ナイフとノコギリが必要なかったりする。今回紹介した「ファーマー」以外にも無数のラインナップがあるので探してみるのはいかがだろうか?

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