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収納力とパッキングの速さは圧倒的! 前から気になっていた「3ホイールギアコンテナ」を使ってみた

(2017.04.21)

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「それ、どこの箱ですか?」
「そんなのあるんだ!」
「家でもギアボックスとして使えそう」

 去年の10月にリリースされたある新製品をたずさえて、冬からこの春にかけて国内のあちこちを移動した。その度、行く先々でアウトドア好きがこう食いついてきたのが、「QUALZ(クオルツ)」というブランドの120Lのコンテナである。

 昨年末、3つの車輪が付くシンプルな箱型の「3ホイールギアコンテナ」を偶然にインターネット上で見かけ、思わずこう叫んだ。

「コレだっっ!!」

 バックカントリーや野外イベントのスタッフ、取材のため長期で居座る北海道生活など、年がら年中大荷物を持って移動する自分にとって「道具をいかに簡潔に、ラフに持ち運ぶか」は長い間の課題であった。荷量を計算しつくすパッキングマニアでもないし、収納だってうまくない。大雑把にガサっと入れてドヤ!っと持ち運びたいのだ。

 そこで今回は、さっそく入手したこの「3ホイールギアコンテナ」の使い勝手を、先日でかけてきた2泊3日のバックカントリートリップを例にレポートしたい。

 まずはコンテナに入れてみる全道具はコチラ。あとは滑る道具であるスプリットボードを片手に持ち、財布やスマホを入れる小さなショルダーバッグは肩に、空港まで車で行くという作戦。
バックカントリーってしみじみモノいりだ。①ポール ②ヘルメット ③スノーボードブーツ ④サングラス ⑤スプリットボード用クランポン ⑥スプリットボード用バインディング ⑦ストーブ&クッカー(ジェットボイル)⑧中身の入ったバックカントリー用バックパック ⑨ノートPC&周辺機器 ⑩保温ボトル(サーモス山専ボトル) ⑪自炊温泉宿で使う調味料セット ⑫マイカップ ⑬バックカントリー用ウェア ⑭お風呂セット兼エコバッグ ⑮シェル上下 ⑯部屋着、着替え ⑰グローブ

 コンテナのデザインはとてもシンプル。長辺90cm、幅45cm、厚さ30cmのサイズで、本体は長辺1辺を残しジッパーで開け閉めできる大きな開口部を備えた完全な箱型。中型犬も余裕でくつろげる。

 コンテナのすべての側面には持ち運び用のベルトを備え、立てたときのボトムには3つのホイールと支えのバーが1本。
上面のフタ部分にはクリアポケットを装備

 またコンテナ内部には荷物を固定できるベルトが付いている。フタ裏には大型のジッパー付きメッシュポケット。ここには地図やら資料やらの〝折り曲げたくない系〟のものや、ガチャガチャ暴れる小物などを入れてみた。
なんせドーンとした箱型の120L。バックパックとブーツ、ヘルメットをとりあえず収納しても余裕があるのはご覧のとおり

 さて結果、普通なら大型ダッフルバッグとバックパックにわけて持ち運ぶ荷物のすべてがあっさりと入ってしまった! フタを開いて荷物を雑に放り込んでジッパーを閉めるだけ、という圧倒的な気軽さと収納力はイメージ通り、いやそれ以上である。
バックパックはアバランチギアや防寒具、行動食、ゴーグル2つ、予備グローブ、ファーストエイド等すでにセット済みなので、そこそこ厚みもあるのだが…… 
 この収納力を前にすると、少しでもボリュームを減らそうという意識が失せてしまう危険さすら感じる……(じっさい重量オーバーのため空港で中身の一部を「機内持ち込み」にした)。

 では運搬のしやすさはどうか。
 本来は「家でキャンプ道具を詰め込み、車に積んで移動し、キャンプ場で下ろして中身を取り出す」みたいなシーンを想定して作られたもののようだが、階段をのぞいてある程度の距離ならムリなく引いて歩くことができた。

 空港駐車場から荷物預けのカウンターまで、空港そばのレンタカー屋まで、ホテルからパーキングまで……。ほかのホイール付きバッグにあるような引き出すタイプの長いハンドルがあれば、もっと快適に歩けるのではとも実際思ったが、それでは結果的に構造が複雑になり、軽くてシンプルな箱ではなくなってしまう。
 だからこれはこれでよいのだと思う。

 持ち運びやすさより収納力、優れた使い勝手よりシンプルな構造なのだ。

 宿ではフタを開いた状態でコンテナ内で荷物の管理をしていたので、部屋が散らからずにすんだ。また、適当に放り込めば道具が入ってしまうので、誰よりも撤収作業も早かった。

 こんな気軽な感じだから、荷物の多い遊びをしている人の出撃に向いているだけでなく、フリーマーケットの出店やグループで行く野外フェスの共同装備用などにも使えるし、自宅で散乱しがちなアウトドアグッズの収納としても便利だろう。

 個人的には、ベルトの色が青色だけでなく3色ほど違うモデルがあれば、荷物の識別や仲間とのコンテナの取り違いが防げてよいのではということと、引いて歩く際の持ち手となるベルト部分だけ、握りが手にやさしいパイプ状のものであればいいなと少々思ったが、それは自分で目印を付けたり、少し改造してみればいいと思う。

 6月はこのコンテナにキャンプ道具とフィンやマスクを放り込んで、仕事(?)で宮古島に行く予定。これなら泡盛用のお土産スペースもバッチリなのである。
 


3ホイールギアコンテナ
■サイズ(約):幅90cm×奥行45cm×高さ30cm
■容量:約120L
■重さ:約4.5kg
■材質:ポリエステル・発泡ポリエチレン・PP

【ギアレビュー取材協力:WILD-1】

 
 
ライター
ふくたきともこ

フリーランスの編集者/ライター。アウトドアやスノーボード関連の専門誌で活動する傍ら、フジロックや朝霧ジャムなど国内の野外フェスの制作にも携わる。最近の個人的ブームは飯豊連峰と伯耆大山、ブリの薫製、Nick Fransic。京都出身。twitter「@happy_falls

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