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アラスカ、モントリオール、アイルランド…。今年の野外フェスではこのアーティストが見たい! 

2018.01.29 Mon

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

 夏に開催されるサマーソニックの第一弾が発表された。ヘッドライナーになるであろうアーティストとしてベックとノエル・ギャラガー。初来日となるテャンス・ザ・ラッパーは、昨年のグラミー賞で「最優秀新人賞」、「最優秀ラップ・パフォーマンス賞」、「最優秀ラップ・アルバム」の3部門を受賞。音源を販売していないアーティストとしては初の受賞で大きな話題を呼んだヒップホップ・アーティストだ。フジロックも2月に入ればラインナップが発表される。

 昨年、アルバムがリリースされ、今年のフェスで来日してほしいアーティスト3選。ひとつでも来てくれればいいのだけど。

 まず今日発表されたグラミー賞で「最優秀ポップデュオ/グループ・パフォーマンス賞」を受賞してポルトガル・ザ・マン。ポルトガルではなく、アメリカのアラスカ出身のバンドだ。4年ぶりのリリースとなった『WOODSTOCK』は、様々な「今」の音の要素が聞こえてくる。今年のコーチェラやハングアウトといったアメリカのビッグフェスにも、セカンド・ヘッドライナーとしてリストアップされている。2013年にはフジロックにやってきているのだけど、残念ながら見ていない。今年は見逃してはいけないバンドだ。

ポルトガル・ザ・マン『WOODSTOCK』

 2組目がアーケイド・ファイア。2014年のフジロックではグリーンステージのヘッドライナーを務めている。カナダ・ケベック州モントリオールのバンド。アルバムももちろんいいのだけど、その本領を発揮するのがライブ・パフォーマンス。音、光、映像など、多角的なファクターで彼らの世界観を表現している。ライブというよりも、ひとつの壮大な劇のような感覚になれる。4月からヨーロッパツアー、6月からアメリカでライブが何本か発表されているけれど、7月後半からはまだ未発表だ。

アーケイド・ファイア『エヴリシング・ナウ』

 3つ目のアーティストがレジェンドであるヴァン・モリソン。昨年ソロ・デビュー50周年を迎え、ロックの殿堂入りを果たしているアイルランドが生んだ孤高のシンガー・ソングライター。37作目となるアルバム『ロール・ウィズ・ザ・パンチズ』を秋に発表し、冬には38作目の『ヴァーサタイル』を連続してリリースしている。今年で73歳になるヴァン・モリソン。世界から尊敬を集めているミュージシャンズ・ミュージシャンであるにもかかわらず、まだ来日公演が実現していない。ヴァン・モリソンが登場してくれたら、まさに「伝説」になるんだろうけど。

ヴァン・モリソン『ロール・ウィズ・ザ・パンチズ』

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