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お湯を囲んで暖かく呑む! お燗に使う「チロリ」で簡単シンプルおつまみ

(2016.12.01)

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「おいしい食」と「豊かな自然」との強い結びつきを感じながら

活動するフードコーディーネーター蓮池陽子さん。

第10回目となる連載は、
熱燗の道具「チロリ」を使った意外なおつまみ。

 12月に入り、朝晩だいぶ冷え込むようになってまいりましたね。着るものも厚手のものに変わり、いよいよ冬。カラダがすくすくと育つ季節がやってきました。

 冬の料理と言えばはやっぱり湯気がたまらない鍋が人気ですが、お酒のおつまみとしては、ちょっと気が利いていない感があるのです。

 ごはんとして食べるのならよいのですが、あのごちゃ混ぜ感がなんとも……。それよりももっと食材をシンプルに味わいたい!と思ってしまいます。

 そこで今回は、お燗に使う「チロリ」を使って簡単シンプルなおつまみを提案したいと思います。

 まずはじめはお酒の準備。鍋に湯を沸かし、フタを空けたワンカップを瓶ごと投入。湯煎で熱燗をつけます。瓶が鍋底に当たってカタカタしないように下にキッチンペーパーやきれいなふきんを敷いておくといいですね。

 それにしても最近のワンカップの種類豊富なこと。好きな銘柄だけでなく、柄を選ぶのも楽しそうです。

「かんぱーい!」を済ませたら、チロリの登場です。
 普通はこの器のなかに日本酒を注ぎ、湯煎で熱燗をつける道具のチロリですが、今回はこれでおつまみを。

 チロリのなかにお湯を張って、やや小さめにきった豆腐を投入し、湯豆腐。豆腐のたれも湯煎にかけて熱々にします。

 写真のこのタレは醤(ひしお)という醤油の素のようなものですが、醤油に鰹節やショウガやネギを加えたタレでも、味噌ベースで刻みネギ、しいたけを加えたタレでもよいかと思います。
 できれば、キャベツやセロリなどの野菜にも合うタレにしておくと、タレが使い回せてよいですね。

 もうひとつのチロリで、今回はソーセージを湯煎して温めてみました。それ以外にも、ワンタンとか水餃子、しゃぶしゃぶなどもよさそうです。

 チロリはふたつ以上用意して、油を使うものと使わないものにしておくと味が混ざらないのでおすすめです。

 唯一の難点は、一度に大量に作れないところ。でも一気に作れないからゆっくり語りながら……となるわけで、こういうのこそ素敵なコミュニケーションフードかもしれません。
 途中、お酒が足りなくなったらまた燗酒をつけながら、〆は鍋でラーメン作ってしまうのもテです。“湯煎していたお湯で?”などという思いはこの際置いておきましょう。アウトドアでは気にならないところが素敵ではありませんか。

 家ならカセットコンロでもできますし、キャンプならバーナーでも炭火でもよいですね(チロリの取っ手は熱くなるのでお気をつけ下さい)。

 寒い冬、人と人の距離を縮めるチロリ料理をぜひ楽しんでみてくださいね。
(文・写真=フードコーディーネーター蓮池陽子)

 
 
ライター
蓮池陽子

フードコーディーネーター。都内ビストロ勤務を経て、料理・製菓講師に。その後アウトドアでの料理や、山菜など自ら採取をする中で、おいしい物と豊かな自然が密接な関係にあると開眼。「食」のストーリーを追い求め、登山や釣りなど本格的なアウトドア活動も行なっている。著書に『仕込んでいくから失敗しない66のレシピ キャンプの肉料理』(オークラ出版)。http://atelierstory.jp/

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