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酒好きバックパッカーにオススメの台湾ローカルフード「燒酒螺」

(2016.12.24)

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 今月上旬、台湾第二の高峰・雪山(3,886m)と第五の高峰・南湖大山(3,742m)に登ったAkimamaチーム。山の記事はただいま鋭意作成中なのですが、ちょっと時間が掛かってしまいそうですので、その前に台湾風味の記事をひとつ。

 雪山チームは登頂を果たした翌日、山の次は海! というノリで、台湾の高鐡に飛び乗り、一路南へ。台湾第二の都市、高雄を目指しました。そこで出会ったローカルフードが、あまりにも目にも舌にも刺激的だったので、紹介しちゃいます。

 その名は「燒酒螺」。これ、知る人ぞ知る台湾の人気メニューで、海沿いの夜市などでは、「燒酒螺」と看板を掲げた屋台をあちらこちらで目にすることができます。現地の読みでは“Shāojiǔ luó”と発音するようですが、カタカナ書きにすると、もちろん正確ではありませんが、「シャオヅァロゥ」とか、そんな具合です。
燒酒螺は、台湾では人気のローカルフード。高雄の夜市ではひと盛りで70台湾ドル(12月の取材時で、だいたい250円)くらいでした。辛さには要注意。「大辣」は慣れてないと大変なことに!! 口から火吹きます、ホントに
「螺」とは「つぶ」とも「ニナ」とも読む言葉で、渦巻状の貝殻を持つ貝類のこと。ニナといえば、日本ではカワニナが有名ですよね。でも、この螺はウミニナ。台湾の浅瀬にたんまりと生息しているそうですよ。このニナを現地の老酒風の酒に漬け込み、唐辛子やニンニク、甘草や九層塔(台湾バジルともいわれるハーブです)など、その他の魔法の香料を混ぜ合わせて、グツっと煮立て、香り高き「つまみ」として作り上げるわけです。店によって、細かなレシピはちがっているようですが。

 見た目はメチャメチャに辛そうで、かなりグロテスク。まさしく辛い、そしてグロい。でも、ご安心を。たいていは大辣、中辣、小辣など辛さのグレードがあり、なかには辛味なしなんてのもありました。日本人にはほとんどなじみがないので、「ナンジャコリャ!」と屋台に吸い寄せられるわけですが、このグロテスクな見た目では考えられないような、オイシサが凝縮されています。貝類が持つあの生臭さを台湾の魔法の味がうまく引き立て、ツルッとした食感がまた独特。これは、やみつきになる。

 でも、どうやって食べるんじゃ、と思いますよね。これがまた仕事が細かいんです。すべての貝の頭(先っちょの尖った部分)がほんの少しだけカットされているので、貝の出口をくわえてチュルッと吸い込むことで、中身だけが吸引されてうまく食べられる仕組みになっているのです。

 本当に手間暇掛かった料理です。ただ、食べるときはちょこっと行儀悪いですけどね。チュルッと吸ってはポイッとゴミ箱へ。またチュルッと吸っては……。で、たまに中身が入っていなかったりすると笑えるんです。
高雄の西小灣の港からフェリーに乗って対岸の島、旗津へ。この島のメイン通り、廟前路は屋台がずらりと並ぶ食の回廊。その先に広がっているのは、南シナ海へと続く砂浜。しばし、南国の夕日に見惚れつつ
 高雄の海で、夕日を眺めながら燒酒螺をつまみにビールをひとつ。この先はもうフィリピンですよ。南シナ海にバシー海峡、異国情緒たっぷりでしょ。こんなシチュエーションも含めて、バックパッカーにオススメです、燒酒螺。

 Akimamaチームも3,886mの高みから下りてきた直後なだけに、穏やかな夕間暮れの海を感慨深く眺めていたのでした……って、ビール片手にですけれど。

 山も海も食も、奥が深いな台湾は。

 

 
 
ライター
A kimama編集部
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