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【新連載】山好き料理家カノウヒナタの「山つまみ12ヶ月」 第1回 ツナと大根の鍋(冷おろしを添えて)

(2017.11.23)

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登山雑誌やアウトドアイベント、テレビなどの様々なメディアの場で
「ごはん」にまつわる仕事をされる料理家・カノウヒナタさん。
時間ができるたび山へでかけるというご本人の経歴を活かし、この度Akimamaで連載をスタートすることになりました。
テーマはずばり『山で作って楽しむおつまみ』!
自他ともに認める“飲み助”の腕を月に一度Akimamaで振るっていただきます。

 

 こんにちは、カノウヒナタです。

 夫の仕事で富山県黒部市に移り住んで3年が経とうとしていますが、毎朝山を眺め、山を想う暮らしは穏やかでよいものです。

 今年はリハビリ登山の年(春にスキーで膝の靭帯切りました……トホホ)なので、里山を歩いてお酒と肴を楽しむ……そんなのんびり山歩きが今年のスタイル。Akimamaの連載では、山好き飲ん兵衛さんたちときっと共有できる「旨い酒に寄り添う’’山つまみ’’」をご紹介していきます。連載最後には毎回お酒と山を愛する夫に食べてもらったレシピの評価も公表したいと思います!

 記念すべき第1回は「ツナと大根の鍋」。地味なようですが、簡単で旨いのです。

<材料>
・大根 10cmほど
・ネギの青い部分 適量
・ゴマ 適量
・醤油 5ml(小分け1袋)
・粉末だし 8g(小分け1袋)
・ツナ缶 1缶

 材料ですが、ツナ缶はお気に入りの「由比缶詰所」のもの(もちろん入手しやすいもので代用可)。ツナは油漬けになっているから、山での調理では特にこの油も使うわけだけど、これ、油までもおいしいんです。マグロの身をほぐさずに詰めたタイプだとより魚肉感をより楽しめておすすめ。
 まずはコッヘルに水400ml(分量外)を入れます。そこに大根はピーラーで処理! ピーラーはまな板が必要なく、ひらひらの野菜は火の通りも早いので時短にも。コッヘルの隙間に忍ばせる価値ありですよ。
 ストーブに火をつけ、ぐつぐつ沸騰したらツナを油ごと入れます。
 さらに粉末だし、醤油を加えてサッと混ぜます。
 材料が煮立ったらネギとゴマを適量のせたら完成!

 しみじみ簡単。アツアツが食べれるのも嬉しいですよね。このレシピ、作業が少なく、煮込み時間も2〜3分でよいので、寒〜い山での調理にちょうどいいのです。シンプルなので、ショウガを入れたり、ごま油で中華風にしたり、プラスワンでよりおいしくいただけます。

 中でも私のイチオシは……。

 こちらのレシピにぴったりのちょい足し調味料が「かんずり」。かんずりは新潟県妙高市の伝統調味料で、塩漬けした唐辛子に柚子や糀などを混ぜて発酵させたもの。深~い味わいでクセになり、お酒も進みます。
 さぁ食べてもらうのは夫です。こちらも大の酒好きなので、山つまみとしての評価も兼ねて。

 気になる評価は……星4つ★★★★☆!

「大根のシャクシャクとした食感と和風の優しい出汁とツナの油がマッチ。これに合うのは日本酒だね。この時期『冷やおろし』なんかいいな~。まぁけど、酒の肴というより餅やご飯を足してがっつり食べたい感じ!」

 ひゃっ。山つまみ連載第1回目から根本的なダメ出し(笑)。次は正当派のつまみ作るぞー!

※冷おろし:冬場に造られた日本酒を春〜夏を越えて熟成させ、秋口に出荷したもの。出荷時の目安はタンク内で貯蔵された日本酒と外気温が同じになる、おもに9月から11月ごろ。半年間ほど熟成させたことによって飲み口はまろやかに、味わいはより深くなっていることが特徴で、秋ならではの日本酒として人気

(文・写真=KIPPIS 料理家・カノウヒナタ)

 
 
ライター
カノウヒナタ

山と料理、お酒をこよなく愛する料理家であり、「自然のなかで楽しむ食事」をテーマに活動しているKIPPISのメンバー。富山県黒部市に移り住んで今年で3年目。昨冬痛めた足もいよいよ復活の兆しで、秋の登山でリハビリ中。最近のマイ山酒ブームは富山の地酒「千代鶴」「勝駒」。カノウヒナタinstagram

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