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広大なエリアを丸一日、数名だけで滑る贅沢なキャットツアー

(2014.12.19)

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CATとは雪上車。雪に埋もれた夏道を通ります。滑り出しのポイントまで参加者を運び、滑り降りる地点まで迎えに来てくれる頼もしいヤツ

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キャビンには12名を収容。バックパックなどはこの中に置いて、空身で滑れるのもありがたいです

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思いっきりターンできるオープンバーンから、メロウなツリーラン、エキスパートオンリーのシュートまで多彩なルート。海外から来日するプロスノーボーダーをも魅了します

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撮影位置からCAT道までの高低差がイメージできる一枚。晴れた日には日本海まで見渡せます

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ある日のランチの一例。暖炉のある山小屋でホットドリンクと一緒に。味もボリュームも申し分無し。この辺に手を抜かないのもこのツアーの魅力

 今シーズンは雪の降り始めも早く、各地から「パウダー最高!」といった声が届きはじめました。そんな声にウズウズしているパウダーフリークの皆さん、“光ヶ原CAT TOUR(キャットツアー)”をご存知でしょうか。「年に一度は参加してみたい極上のツアー」と呼び声も高いこのツアー、今期も募集開始だそうです。

 「そもそもキャットツアーって何?猫の旅?」と思われる方にご説明しておきましょう。キャットとは猫のCATではなく、キャタピラーのCAT、スキー場にある圧雪車や雪上車のことを示します。リフトやゴンドラの無いバックカントリーの雪山を雪上車に乗って移動しながらスキーやスノーボードを楽しむツアーです。

 1本だけキャットに乗ってゲレンデ外に連れて行ってもらえるサービスは古くからありましたが、完全にゲレンデではない雪山を1日まるまるガイドツアーするというスタイルを日本で初めて確立したのが、この“光ヶ原CAT TOUR”なのです。しかもただのツアーではありません。日本のスノーボード界のレジェンド竹内政則氏が、かつて牧場だったこのエリア一帯を調査・開拓し、北米に負けない本格的なキャットツアーとしてはじめたサービスなのです。しかもメインガイドは、竹内氏を筆頭に、これまたスケートボード界のレジェンドでありプロスノーボーダーでもある豊田貢氏、バートン所属のプロスノーボーダー星野俊輔氏など、そうそうたるメンバー。この方々と一緒に滑れるというだけでもかなりプレミアムなツアーなのです。

 ツアーの内容は、定員12名で、丸一日キャットで移動しながらランチタイムをはさんで午前・午後で合計6、7本の滑走を行います。6、7本といっても1本が2km前後、バーチカル(高低差)で100〜200mぐらいのルート取りなので滑りごたえ十分。バックカントリーを楽しまれる方ならわかると思いますが、スノーシューやスプリットボードでハイクアップするとしたら1日かけて2、3本がいいところですので、この本数はヨダレものです。しかもノーハイク。「バックカントリーは自分でハイクしてこその楽しみ」というご意見もあろうかと思いますが、それはそれ、これはこれで別の楽しみなのです。だっていっぱい滑りたいんだもん。

 エリアは広大なので、コンディションや参加者のレベルに応じて、ガイドが安全なルートを案内してくれます。たとえば風が強い日は風を交わす吹きだまりのルートを狙ったり、ガスの多い日は視界のよいルートをチョイスしたり、スキーヤーにはリッジライン、スノーボーダーには沢筋のラインをオススメしてくれたりと臨機応変に対応してくれます。それができるのも広大なエリア全体を移動できるキャットの機動力、そしてこの山を知り尽くした熟練のガイドたちがサポートがあればこそなのです。それも1日たった12名だけで独占できるという贅沢さ。

 ロングトレイルとして話題の信越トレイルの一角でもある光ヶ原は、晴れていれば妙高の山々や長野側の山々、そして日本海まで見渡せる絶好のロケーションも魅力です。

 私自身、何回も参加しことがありますが、毎回大満足のツアーです。自然相手なのでコンディションのよい時も悪い時もあります。パウダーも湿雪もクラストも全て含めてバックカントリーです。おいそれと行けるツアーではありませんが、ある程度バックカントリー滑走の経験値が上がったなら、自分自身へのご褒美として、このプレミアムなキャットツアーを一度体験してみてはいかがでしょう。

■ツアーの詳細・申込
株式会社スタジオジャパホ
UNTRACKED内「光ヶ原CAT TOUR」

(文・渡辺信吾/写真・ALI)

 
 
ライター
渡辺信吾

アウトドア系野良ライター。デザイナー、Webディレクター、コーディネーターとしても活動中。波乗り、雪乗りで一年中真っ黒。 ホームページ「NORA」

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