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【犬好き必見!!】ベテランカヌー犬・福ちゃんが教える、おすすめパドリングアイテム<ちょっと激し目タイプ編>

(2017.05.10)

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 川遊びの季節到来! こんにちは、雑種ワンコの福ちゃんです。水面に浮かぶこと15年の経験から、ワンコ目線でいろんなカヌー&カヤックの特徴を紹介する企画の後編です。前回の「のんびりタイプ」に続き、「ちょっと激し目タイプ」のボートについて語っていきましょう。

 
ダッキー(インフレータブルカヤック)
 ワンコにとって一番快適なのがこのタイプのカヤック。中・小型ワンコなら船上をうろうろできる広さがあるし、安定性がいいのであまりグラグラしません。
 
 漕ぐ人間にとっては、カヤック初心者でもひっくり返りにくく、コントロールしやすい船です。船体が空気で膨らんでいるから沈没もしない。空気を抜いて折りたためば60ℓのバックパックぐらいの大きさなので、収納場所にも困らないのでは。また、ワンコも快適ということは、子どもにも安全なカヤックということであります。
 外観がもっさりしているダッキーですが、川でのポテンシャルは高め。これぐらいの急流ならワンコのわたしでも楽しめちゃいます。
 その秘密が、ダッキーのバウ(舳先)の形状。ダッキーの両エアチューブの間で下半身を固定し、両前足でチューブを抑えられます(中・大型ワンコ)。小型ワンコの場合、ヤバそうなときは、船内で身を低くすれば大丈夫よ!

 ただ、わたし福ちゃんが愛用してきたこのダッキー(トリビュータリーのトムキャット)、使うにしたがってやや問題が。最初は平だったダッキーの床がだんだんカマボコ状に上に膨れてきて、後ろ足で立ちにくくなっちゃった。
 かつてモンベルが販売しているダッキー「ビオビオⅡ」(上画像)みたいに、船内の床がなるべくフラットな船がおすすめです。それから、急流を下りたいならセルフベイラー(排水穴)付きのモデルがいいですよ。

★ダッキーで福ちゃんが下った川
北山川(和歌山県)、仁淀川の下流域(高知県いの町と越知町)、吉野川(高知県本山町と大豊町、徳島県)、穴吹川(徳島県美馬市)、四万十川下流域(高知県四万十市)

 

ホワイトウォーターカヤック
 ご覧のとおり、無理やり乗ってる感がスゴいのが、ホワイトウォーター(急流下り用)カヤック。中型ワンコのわたしが乗ると、とても漕ぎにくいそうです。なので長く川を下るには不向きですが、おとなし目の流れをちょっとだけ散策するなら問題なし。
 癒されるなあ~。でも、この小さなカヤックで急流を下るワンコと飼い主もいます。
 カヤックワンコ界のレジェンド、クーピーさんです。すごいねえ!
★ホワイトウォーターカヤックで福ちゃんが下った川
汗見川、吉野川中流域(高知県本山町)、穴吹川(徳島県美馬市)

  

ツーリングカヤック(シーカヤックやフォールディングカヤック)
 旅のロマン漂うシーカヤックやフォールディングカヤック。ワンコと一緒に数日間旅するなら、基本的には2人乗りが必要です。ワンコは前か後ろのコックピットに収まって……と、ここでひとつ問題なのが、コックピットを覆うスプレーカバーがワンコの席にはつけられないこと。大波をくらうと浸水するのは、シットインのレクリエーショナルカヤックと同じであります。

 また、フォールディングタイプだとカヤック内に骨組みがあるので、後ろ足がときどきグリグリすることも。船体布を踏むとプニプニするのも気になるので、堅めのクッションもひいてほしいなあ。
 2人乗りのシーカヤックに2人と1匹が乗るとこんな感じです。
 だんだん窮屈に耐えられなくなって、わたしはずりずりとカヤックの先っちょまで移動しましたとさ。

★ツーリングカヤックで福ちゃんが下った川、楽しんだ海
四万十川下流域(高知県四万十市)、吉野川中流域(高知県本山町)、仁淀川下流域(
高知県いの町と越知町)、瀬戸内海の島々(香川県)

 
 ところで、わたしの血統は謎の雑種。今の家族のもとへは、生後3か月頃に野良犬として迷い込みました。それ以前の飼い主にひどい扱いを受け、逃げてきたのです。首輪とリード替わりに梱包用のビニールひもがきつく結ばれ、首に食い込んでいました。それを切り、受け入れてくれたのが今の家族なのです。
 
 やさしい家族でしたが、虐待のトラウマで、わたしはなかなか心を開けませんでした。それを変えてくれたのがカヌー、カヤックでの川下り。一緒に冒険して、風を感じて、河原で美味しいお弁当を食べたりすることで、わたしは人を信じられるようになった。ついには、川のにおいがする人には、初対面でもしつこくおやつをせがむように(笑)。

 さあ、漕ぎ始めましょう。愛犬との関係がもっと素敵なものになりますよ!

 
~前編「のんびりタイプ」はこちら~

 
 
ライター
大村嘉正

四国の瀬戸内海暮らし。仕事は自然・旅系ライター&フォトグラファーで、生きかたはバックパッカーでリバーランナー。著書はラフティングガイドたちの1年を追った『彼らの激流』(築地書館)。

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