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いよいよフィールドへ。岩を攀じる。STEP2、実技講座——WIN THE SUMMIT ACADEMY

(2015.04.14)

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いよいよフィールドへ。岩を攀じる。STEP2、実技講座——WIN THE SUMMIT ACADEMY
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コロンビア登山学校のSTEP2には岩登りクラスが設定されている。実際の岩のゲレンデで岩を攀じり、感覚を養っていく。2年目の今年は、関西の六甲と関東の幕山にて実施された。写真は、昨年10月26日の六甲山での岩登りクラスにて

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こちらは一年目の岩登りクラスでの様子。実際は、奥武蔵の日和田山にて講習会を行なう予定だったものの、当日は激しい雨に。急遽、予定を変更して、クライミングジムでの講習会となった

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クライミングになじみがなければ、あまり手にすることはない確保器。この器具の使い方にしっかりと慣れておくことは、高所登山においてもとても大切なこと。岩登りクラスでは、クライミングギアに関するノウハウも実地で体験できる

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相模原は淵野辺のクライミングジム、ストーンマジックでの講習会には、ガイドとして梶山宝伸さんが参加。梶山さんは、ヒマラヤをはじめ、高所でのガイド経験も豊富。今年のヒマラヤ遠征にもアドベンチャーガイズのガイドとして登頂をサポートする予定

 コロンビア登山学校——WIN THE SUMMIT ACADEMYの第3回目は、いよいよ実技講座へとステップアップ。今回は、岩登り講習会での様子を紹介していきたい。

 モンブランやヒマラヤ6,000m峰の高所登山をテーマにした場合、体力的な問題はもちろんであるが、やはり山登りの総合的な技術を身に付ける必要がある。それは、頭の中で理解を深めながら高所登山で起こりうるリスクやさまざまな事象を把握して自分のものにしておくべき部分と、実際に山のフィールドで身体を動かしつつ、実地に即して学び取るべき部分がある。

 つまり、STEP1机上講習で学んだことをSTEP2、3のフィールド講習会で実践し、補完していく。STEP2の実技講座には、岩登りクラスと雪山クラス(開校二年目の今年は、STEP2の雪山クラスのなかに、経験者向けクラスを創設。これは、一年目のSTEP3シミュレーション登山に相当)が設定されている。
          

■STEP2 岩登りクラス
 岩登りクラスは、去年の10月26日に六甲山で、11月3日には幕山で実施されている。初めて岩に触れる人から経験者まで参加者たちのレベルにもいろいろあるが、その幅に合わせての講習会となった。実際の高所登山ではクライミングシューズを履いて登ることはないので、基本的に登山靴を履いての岩登りとなる。

 クライミングジムでの経験者は多いものの、外の岩場での経験者はさほど多くない。ジムクライミングといえば、専用のクライミングシューズを履いて登るのが当たり前であるが、登山靴での岩登りは、やはり少し具合がちがってくるもの。みな、近藤さんの一挙手一投足をしっかりと見守っている。

「岩登りは楽しいから、なんどもトライしているうちに、岩好きになっちゃうこともあると思います。そうすれば、いつの間にか上手になっている!! そんなスタンスで登れるのが理想的。だれにでも最初はあるのだから、大丈夫です(笑)」

 ヘルメットを被ってハーネスをしっかりと装着したら、みな順番に岩場に取り付いていく。手足を使っての身体の動かし方、三点支持の意味、ロープワークやセルフビレイの取り方なども、岩と戯れているうちにしぜんと教え込まれていく具合が、この登山学校の学び方。

 それでも、岩場を眺める参加者たちの目は真剣そのもの。そして、岩に取り付き、身体を持ち上げ、岩登りのヨロコビを味わっていく……。と、天気がよければ、外のゲレンデで講習会はこんな具合に進んでいく。

 ただし、フィールドが山であるだけに、いつでも天候が安定しているとは限らない。

 これも山登りならではの状況判断ともいえるのだろうか、じつは登山学校一年目のときに、日和田山で予定していた岩登り講習会の日が、大荒れの雨模様になってしまったことがある。「天気を読む」というのは登山時の大きなポイントとなるわけだが、このときのアドベンチャーガイズの天候判断の鮮やかさに、高所登山のコツを垣間見たようにも思う。

 結果的には、日和田山をエスケープすることになった。当日の朝になって日和田山での講習会を中止し、急遽、室内のクライミングジムでの講習会に変更となったのだ。場所は、相模原のストーンマジック。やはり対象が山だけに、当日の天候を勘案してか、参加者たちも納得の体でジムに集合しているところがおもしろい。

 このときの講習会のガイドは、梶山宝伸さん。海外登山の経験も豊富で、ヒマラヤでも高所登山のガイドをこなすクライマーだ。ちなみに近藤さんは、この日、別パーティにてモンブランシミュレーションに参加。アドベンチャーガイズのガイド陣の層は厚く、講習会を同時進行できるのも、ひとつの特徴なのだ。

 さて、ストーンマジックである。こちらは室内のジムなので、もちろんクライミングシューズを履いての講習会に。ここでは、ロープクライミングの基礎を学んだ。確保器の使い方、ビレイの取り方、ホールドの掴み方、足先への加重の仕方などを、繰り返しつつ実践していく。

 梶山さんの経験が深いだけに「これが実際のアルパインの場合だったら」という教え方になり、クライミングジムでのトレーニングとはいえ、動作のひとつひとつが高所登山に繋がっていることが、感覚的に理解できるようになっていく。

 最初は怖々とビレイしていた参加者たちも、講習が終盤を迎えるころには仲間たちをしっかりと支えている。目線はホールドを追いつつ、次はあそこで体を入れ替えてみようなどと考えていたり……。ストーンマジックには、いくつものホールドが設置された通常のクライミングボードのほかに、実際の岩場に模したピナクルもあり、外岩のイメージもつくりやすいのが興味深いところだ。

 天候の不順をもって、当日に代替場所の判断をしたことと思うが、ストーンマジックがすぐに引出しから出てくるところがアドベンチャーガイズらしい。そうしてこのときも、クライミングジムでの岩登り講習会は滞りなく完結している。

 六甲、幕山、日和田山、そして代替のストーンマジックなど、岩登りクラスの講習会は、コロンビア登山学校の開校中に複数回実施されている。当然ながら、室内ジムで実践したクライミングも、次の外岩でのクライミングにも活かされていくことになる。そこに雪山が加わり、雪山では岩場が登場することもある。

 なるほど、ステップアップ方式を実践していくと、いつしかあこがれのピークへとたどり着けることになる。

(つづく/STEP2、岩登りクラスの次は、雪山クラスの実技講座を予定)

                       

コロンビア登山学校の詳細は、アドベンチャーガイズへ
TEL.03-5215-2155
info@adventure-guides.co.jp

※本年度のSTEP2、実践講習会はすでに終了。次年度の高所登山をめざして、アドベンチャーガイズが単独で主催している講習会に参加するのも一手である。
             

登山学校についての詳細はコチラ↓

※次年度開校の情報は、コロンビアのWEBサイトで発表を予定している。

 
 
ライター
A kimama編集部
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