• 山と雪

登山初心者の超インドア女性でも登れる! 都内から電車で行ける「穴場の山」たち

2017.04.14 Fri

小沢あや コンテンツプランナー、編集者

登山をしてみたくても、どこを登るかさえ決められない……。
そんなお悩みを持つインドア派のOLさんがAkimama編集部を訪れ、
この春始めてみたい低山歩きの「ABC」を女性目線で取材。
山ビギナーさん必読の記事を全3回にわたってお届けします。

 

登山初心者、何から調べればいいのか問題

 こんにちは、小沢あやです。会社員として働きながら、ライターとしても活動しています。

 運動未経験・超インドア派のOLですが、最近唐突にアクティブな趣味がほしくなりました。ここらで一発、年齢を重ねても楽しめる登山に挑戦したい!
 ということで、インターネットで色々調べていますが、まとめサイトばっかり出てくる……登山本はたくさんあるけれど、初心者は何から読んだらいいのかマジで全然わからない。
いい本だけど、初心者にはレベルが高い……!
 山、いきなり100も勧められても困惑する。山、ありすぎ。登山をしてみたくても、そもそもどこを登るかさえも決められない……いっそ本当に山慣れている人に、登山の基本を教えてもらいたい!

 そこで今回はAkimama編集部の、山をはじめ外遊びに人生を捧げている方々に話を聞くことにしました。Akimama以外にも、いろいろ関連書籍や雑誌などの制作もされています。信頼できます。
小沢「今回は、まずどこの山からめざせばいいのか教えてほしいんです。やっぱり高尾山?と思いつつも、混んでそうだし……。あと、アウトドア用品もまだ全然揃えていなくて。普通のスニーカーで登れる初心者向けの山ってありますか?」

編集部「普通に登れる山、意外とありますよ! 都内から近くて、電車で行けるお手軽な山はこの2つです」
 

アクセス良好! 超初心者に向け【弘法山(神奈川県)】

編集部「まず、アウトドア超初心者にオススメなのが弘法山。神奈川県にある標高243.5mの山です。新宿から小田急線急行で70分でアクセスも良好です。山頂まであっと言う間についちゃうんですが、そこで物足りなければ追加でハイキングルートがあるんですよ。少し行くと権現山の山頂(下の写真)が広々としています。登山道自体も広いので、人が多いシーズンも混雑でうんざりすることなく登ることができます」
小沢「こんなに近くに高尾山以外の山があったとは! お弁当を広げるのも楽しそう!」

編集部「普通の山だと頂上は譲り合いになるんですが、ここだと広いので、お弁当をずらっと並べてのんびりしても大丈夫ですよ! 流行りの“登山メシ”を楽しむのもいいですね。山の近くには温泉もたくさんあります。味がある温泉を選ぶのもいいですし、最寄りの秦野駅には手ぶらで入れる24時間営業のスーパー銭湯『万葉の湯』もあるので、助かりますよ」
 

山も海鮮も欲張りに楽しむなら……【伊予ヶ岳(千葉県)】

編集部「伊予ヶ岳はJR内房線の岩井駅から歩いていける、手軽な山です。新宿から2時間45分で、2000円以内で行けるので、日帰り登山も無理なく出来ます」
小沢「ちょっと気合は必要だけど、JRなら運行本数も多いし、帰りもソワソワしなくて済みますね」

編集部「海も近いので、登山帰りは町の食堂で海の幸も楽しめるのが魅力ですね。標高も350mと低めなので、比較的低くて会話をしながらのんびり歩きやすいです。整備されているので、地図や看板表示もわかりやすく、登山道も田舎の里山みたいな感じで歩きやすいです。ちょっと林道もあるけど、どーんと広がる山頂の展望も良いですよ。休憩所もあるし、自分のペースで進めます」
編集部「崖登りっぽい感じで、フォトジェニックな写真も撮れます! この崖は、子供でも登れるレベルなので安心してくださいね」
 
 次ぺージからはやや遠方です。

軽装備でも難なくクリア! 子連れも多い【小浅間山(長野県)】編集部「ここからは、ちょっと遠方。小旅行と繋げての登山におすすめを紹介します。まずは、軽井沢エリアにある小浅間山。中軽井沢駅からバスが出ています。靴も、晴れていればコンバースくらいの軽装備で大丈夫です。観光地の近くなので、アウトレットの他にどこ行こうかな? と迷う人は是非、登ってみてください。山頂が広くて、とても気持ちのいい山ですよ。山頂からは目の前に浅間山が見えて、絶景です」

 
軽井沢の中心地からスグ 観光ついでに楽しめる【離山(長野県)】

編集部「小浅間山とともに、軽井沢エリアでオススメしたいのが離山。1時間程度で山頂まで行ける手軽さが魅力です。山頂をぐるっと、ゆっくりまわっても+30分。新緑が綺麗です。山頂からは、浅間山が見えます。軽井沢に近いだけあって、他のプランも立てやすいです。近くは温泉だらけだし、土日で観光とセットで行くのがいいですね」
小沢「わあ、麓から木々に覆われてる! なんだか、ジブリ映画に出てきそうな感じですね!」
 

ちょっと遠出 船旅に挑戦するなら……断然オススメ【三原山(伊豆大島)】

編集部「お休みが取れるなら、船旅も楽しめるし、伊豆大島にある三原山がオススメです。船ってハードルが高いけど、寝て起きたらいつの間にか着いてます(笑)。少し遠いけど、何と言っても混まないのが魅力ですね。人が写り込まないので、綺麗な写真が思う存分撮れます」

小沢「船旅! 意外と船酔いも大丈夫だし、中も快適ですよね。人がいない状況で写真が撮れるのは、instagramにもよさそう」
編集部「砂漠みたいな風景で、火山口が見えるんです。足元は砂っぽいですけど、普通に歩けますよ」

 
結論
「5月に初心者が登るなら 標高500m以下の山にすべし!」

編集部「ゴールデンウィークくらいだと、温かくてもまだ高い山の上は雪が残っているんです。5月に登るのであれば、標高500m以下の山がおすすめです。一般的な内勤OLの体力なら、登ってから降りるまで3時間程度でクリア出来るコースが無難だと思います。本当に不安なら、まずは観光のついでに山を“見てみる”というのもいいかもしれませんね」

小沢「とりあえず“見る”ことで登山気分を味わうということですね。その発想はなかったです。休みながら3時間なら、軽い装備でも大丈夫そう。ありがとうございます!」

 登山初心者の女性が登るべき山がわかりました。次回は、服装や装備について伺います!
(取材・執筆=小沢あや、編集=西田友紀)

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