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【ママランナー フィールド復帰への道 ── 私らしいライフスタイル】②歪んだ体を整えたい

2020.04.06 Mon

マリコ トレイルランナー

 産後から2ヶ月と少し、妊娠中にも毎月通っていた整体の日が訪れました。電車で1時間程度の道のり。道中、子どもが泣いてしまったらどうしようと、少し緊張していましたが、子はスヤスヤと眠り続け、なんの問題もなく往復することができました。

 さて、診察の結果は “全身が固まっているひどい状態”。さっそく、仙骨がねじれて固まっていた状態をアジャストして、ゆるめてもらいました。不慣れな新生児の抱っこや授乳で緊張していた肩や背中がほぐれ、いっきに気持ちも体もほっとひと息です(関節が固まる=周りの筋肉もガチガチになる。ただし、いくら筋肉を緩めても元が硬いとNGだそうです)。

 ただ、育児は24時間。整えた体も根本を解決しなければ、すぐに元の状態へ戻ってしまう……。

 そのために受けた指導は2点。

《骨盤ベルトの巻き方》
指導前:長時間歩いた場合に、下着とともにズレてきてしまうことが多々あったため、おへその上あたりに装着。
指導後:お尻を軽く引き上げるようにベルトを巻き、大転子(だいてんし:ももの骨の上部。股関節の一部)をなぞるようにを締める。
※wacoal 産前&産後骨盤ベルト使用(夏だったので暑くてシンドかった……)
《ベビーカーでの歩き方》
指導前:前傾姿勢に、ベビーカーに寄りかかるような姿勢。
指導後:ハンドルの高さを調整し、腕を曲げたときに背中がまっすぐな位置へ。腕の力ではなく、体全体で押して進む。

 そして、また1ヶ月後の予約を取りました。

体全体でベビーカーを押しています。着地した足から背中までがまっすぐになっているのがわかるでしょうか。

 整体後、指導してもらった点は意識していたのですが、自分の姿勢よりベビーカーにいる子が気がかりすぎて、意識ができません。 “寒くないかな? そろそろ寝るかな? ミルク欲しいかな? オムツ変えたいかな? あの自転車危ないかな?” 頭の中は、9:1で子どものことばかりです。

 しかし、このままだと自分の癖も直らないどころか、またバキバキに戻ってしまう。

 そう悩んでいるとき、「動かさないことで固まった筋肉は動かすに限る」という記事を見つけ実行してみたのです。毎週2回7~9㎞ほどを、おもに夫に協力を仰ぎ、祖父母やベビーシッターさんなど周囲の協力がある限りは無理のない距離を走り続けました。こうして、産後3ヶ月頃にははじめて10㎞(5:50/㎞)走ることに成功したのです!

 そうはいっても、息切れし、脇腹まで痛い始末。このスピードで息切れをした記憶は随分となかったため、とてもショックでした。脇腹が痛い=体に歪みがあるということなので、そちらも侮れません。

 出産前までは月間走行距離約200㎞で、ジョグでも5:00/㎞で走っていた自分の感覚と、すぐに疲れてしまういまの自分。それに、体のダメージもまだ解消しきれていない。課題が山積みです。

負荷約7㎏。楽しみながらトレーニングをしていました。子どもの「握る力」も鍛えられて一石二鳥!

 そんな迷路をさまよっていた時期に、妊娠中にも通っていたパーソナルトレーニングの先生から「聖蹟サンタマラソン」リレーの部へ参加のお誘いを受けました。「まず試してみる」がモットーな私は迷わず家族で参加です。

◼️聖蹟サンタマラソン概要(2019年の開催はなし)
ドレスコード:赤い色のフルセットサンタ衣装
開催地   :聖蹟桜ヶ丘駅 一ノ宮公園
レース内容 :サンタキッズダッシュ・ひよこの部(未就学児対象)・3時間耐久リレー(2.5㎞の周回コースを数人のグループで走る)
URL    :https://www.santamarathon.tokyo

聖蹟サンタマラソン トレイルランニング 左:腰は落ち、膝も曲がっているひどい状態。正しい姿勢がわかりません。
右:子どもなりの非日常を楽しんでくれていたら両親はうれしい。

 オムツ替え・授乳の場所はトレーニングの更衣室をお借りして、寝返り練習中のわが子(4ヶ月半)は夫婦が交代で抱っこです。数時間とはいえ、12月なので寒い。子には防寒具とサンタ帽子、防寒ケープで完全防備。お湯と水も準備し、ミルクは飲む直前に調合します。

 全員でサンタの衣装を着て、準備万端。はじめましてなチームメンバーや、先生たちにもたくさん抱っこしてもらい、子も満足そう。途中、小雨が降ったのですが、その際はストーブのある救護テントに避難させていただきました。

 私も、なんとか2.5㎞×2周を走りきることができました。タイムは5:15/㎞。産後に全力で走ったのははじめてです。ただ、衝撃な事実がひとつ。「全力」が以前のジョグのペースより遅いのです!! かんたんに現役復帰できないぞ、と今後の可能性を感じたひとつの出来事でした。タイムはともかく、子連れでもこうしたイベントに参加できるのだ! 自分の趣味もあきらめずに、家族で新しい楽しみが見つけられるのでは! と強く感じた1日でした。

 そして季節は冬へと移りかわります。フルマラソンに、スノーボード。さて、今年の冬はどんながアクティビティができたのか、次回でお話しします。

【マリコ’sMEMO】
私は、新生児のころからミルクと母乳の混合で授乳しました。ですので、アクティビティ中に胸が張りすぎたり、搾乳したり、ということはほとんどありませんでした。結果的に、産後のアクティビティ復帰は早くできたと思います。母乳にこだわらないママは、混合にして、自分の時間を確保するのもひとつの手段かもしれません。


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