2020年、OutdoorResearchは世界的な新型コロナウイルスの蔓延にあたって、130人以上のスタッフが参加するサージカルマスクのスペシャルチームを編成しました。

　目的は短時間で、医療的効果の高いサージカルマスクを開発し、量産すること。そのために、本社内の縫製工場をマスク製造の拠点としたのです。その開発の様子は、以下のムービーにも見ることができます。

　プロジェクトの進展は驚くほど早く、コンセプトを固めて最初のサンプルが完成するまで、わずか72時間しかかかりませんでした。このスピード感こそ、彼らがこの危機をいかにシビアに捉えていたかの現れです。

　こうしてつくられたマスクはまず、医療関係者や生活の基盤を支える仕事に就くエッセンシャルワーカーたちを対象としました。そのため、マスクのサイズは成人向けに設定されており、誰でもつけることができる余裕のあるサイズ感が与えられたのです。しかし、こうしたマスクもある程度の数をつくるところまでこぎつけ、2020年の秋にはマスクのある「ニュースタンダード」な生活を楽しもうと、カラーバリエーションを増やすことができるほどになりました。

　そして今回、待望のキッズサイズの登場です。これまでのフェイスマスクよりも20％小さくすることで、多くの子どもたちの口もとに効果的にフィットします。

■OutdoorResearch W's & K's Face Mask Kit
水洗い可能なポリエステル性マスクにフィルターをセットして使用する。キットには交換用フィルター3枚を同梱。フィルターは3枚660円（10％税込）で追加購入可能。　カラー：グレー、ナヴァルブルー、ミントブラスト、サンセット、ブラック　サイズ：ワンサイズ　価格：2200円 ※フィルター3枚セット同梱 （10％税込）

　もっとも重視されたのは、マスク装着を不快に感じさせない優れた着け心地です。装着への細かな気遣いが不得意な子どもたちだからこそ、一度きちんと着ければ期待通りの効果を発揮するフィット性が求められます。着け心地がよくないと、ついついマスクを外してしまう。そのリスクを低減させるためには、心地よい装着感は欠かせないものでした。

　今回のキッズサイズはイヤーループのサイズ調整をかなり大きくとっていますが、これもそうした装着感を損なわないようにするためです。

　また本体上部には、鼻のかたちに合わせて自由に曲げることができるワイヤーをセット。呼気の上昇を効果的にブロックすることができるため、メガネをしている子が、曇りを嫌ってマスクを外してしまうという事態を避けることも考慮しました。

　本体はエッセンシャルマスクと同様、撥水コーティングを施したポリエステル素材。通気性がよく速乾性も高いので、本体だけでも使用可能なうえ、汚れた場合には洗うこともできます。もちろん本体にはウイルスの99.99％を減少させる抗ウイルスコーティング「HeiQ V-BLOCK®」を施しています。

　さらにマスク本体にはウイルスや細菌、花粉などの粒子を95％以上濾過するエッセンシャルフィルターを装着可能。フィルターは適宜交換できるので、出先でも簡単に清潔を保つことができる点もメリットです。

　そしてこのスモールサイズのマスクは顔の小さい女性にもピッタリ。いままでのエッセンシャルマスクでは大きすぎたという人にも、やっとサイズ感に納得のいくマスクを使っていただけるようになりました。

　長い時間、きちんと使い続けるためには快適性が重要になる。道具のなかに「使い続ける気持ちを保つ」という要素を盛り込むあたり、まさにOutdoorResearchらしい機能の磨き方といえるでしょう。

　より多くの人にフィットするようになったエッセンシャルマスクで、さらなる感染防止につとめていきたいですね。

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