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3年に1度のお祭り! 陶芸・ものづくりの町、益子で行われている「土祭/ヒジサイ」に参加してみませんか?

2018.09.20 Thu

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

「土祭2018/ヒジサイ」は、9/15(土)〜30(日)まで、栃木県益子町で開催中! 文化の力で地域を元気にする目的で2009年に始まったお祭り。3年に一度の開催で、今回で4回目。

 陶芸で有名な、栃木県益子町。この町で、9/15(土)から行われている「土祭2018/ヒジサイ」をご存知ですか? 2009年から始まったこの祭りは、3年に一度の開催で、今年で4回目を迎えました。もともとは「ましこ再生計画」に基づき企画され、スタートした時の総合プロデューサーは、故・馬場浩史さん(starnet主宰)でした。

「窯業と農業の町として、足元の土を<命を循環させるすべての原点>として捉え直し、感謝をし、そこから新しい暮らしのあり方を見出していこう」という主題の元に始まり、町職員と町民との協働の体制で企画運営がスタート。その後、この祭は、総合プロデューサーの元から、町民が主役となって作り上げていく祭として活動を続けています。
 
 益子町を田野・益子・七井の3地区にわけ地区委員会を設置し、その中で地域プロジェクト、演奏会、アート展示や食にまつわる企画など、様々なことが15日間にわたって行われています。

「土祭2018」のエリアマップ。益子町内の点線で囲まれた7カ所で開催し、田野(田野・山本)・益子(益子・上大羽・塙・星の宮)・七井(七井・小宅)の大きく3地区にわけ、それぞれに地区委員会を設置して運営している。

アート展示、インスタレーションが各所で行なわれている。左上)The axis of the land 土の軸|船越雅代 / 益子地区の西明寺コウホネの田んぼにて展示 左下)Remember the Futur|douglas black / 益子地区のMCAA6galleryにて展示 右上)雲の門|浅田恵美子 / 七井地区の小宅古墳群にて展示 右下)水鏡(彫刻)|橋本雅也 / 田野地区の山本八幡宮にて展示

日にちごとに行われるイベントも盛りだくさん! 左上)旧小宅小プロジェクト(七井地区)ラウンジ企画協力|Neharu 左下)地域プロジェクト(田野地区)どんど焼き体験 右上)益子地区 土舞台・土祭広場 夕焼けバー 右下)地域プロジェクト(七井地区)七井地区の歴史探訪

 今年の土祭で行われている、様々なプログラムの中でも紹介させていただきたいのが、9/22(土)に上映されるドキュメンタリー映画「僕らのカヌーができるまで」と、上映後に行われるトークショー。

旧小宅小プロジェクト / 映画上映|関野吉晴 出演「僕らのカヌーができるまで」

「僕らのカヌーができるまで」2010年/日本/109分/配給:僕らのカヌーができるまで製作委員会

 この映画は、ドキュメンタリー番組「グレートジャーニー」で知られる探検家・関野吉晴さんが、彼の教え子である武蔵野美術大学の学生たちとともに、2008年5月から挑んだカヌーづくりの模様を追った作品です。「自然から採ってきた素材で、自分たちの手で作る」というルールを基本に、千葉県九十九里海岸で120キログラムの砂鉄拾いから、インドネシアで2隻のカヌーができるまでの10ヶ月。日本とインドネシアを股にかけた壮大な計画に興味を抱いて参加した若者たちが、“ものをつくる”という行為を通して様々なことを学んでいく姿の記録。当日は、関野吉晴さん本人も会場入りしますので、この映画に関する質問や当時の製作秘話なども直うかがえそうですね。

「僕らのカヌーができるまで」予告編
「僕らのカヌーができるまで」2010年/日本/109分/配給:僕らのカヌーができるまで製作委員会

レクチャー講師紹介:関野 吉晴(せきの よしはる)
探検家、医師、武蔵野美術大学教授。1993 年より、アフリカに誕生した人類がアメリカ大陸に拡散していった行程をたどる「グレートジャーニー」に出発。2004 年からは、日本に住む人々がやってきた3つのルートをたどる旅「新グレートジャーニー」に出る。探検家として、世界各地への旅を続けている。 http://www.sekino.info

 上映後には、関野吉晴さん、髙山英樹さん(益子在住の木工家具作家)、石井匠さん(土祭2018作品出展アーティストで、岡本太郎記念館客員研究員)の3者で「いのちの交歓 ~ 生きること・ 旅すること・つくること」をテーマに対談をするとのこと!

旧小宅小プロジェクト / トークショー|いのちの交歓~生きること・ 旅すること・つくること~ 関野吉晴×髙山英樹×石井匠

3者それぞれ、独自の価値観やライフスタイルがありそうですね。トークショーは、各々の経験談を踏まえながら、冒険、旅、創作活動の話へと、どんな広がりになるか気になります。

対談者プロフィール:髙山 英樹, 石井 匠
左)髙山 英樹(たかやま ひでき)土祭実行委員会委員。木工家具作家。世界各地を旅しながら、国内で内装や家具の制作を手がけるようになる。2002年益子町移住。右)石井 匠(いしい たくみ)土祭2018作品出展アーティスト。1978年生まれ。藝術考古学。岡本太郎記念館客員研究員。

 土祭のプログラム以外にも関連企画企画として、様々なイベントなども行われています。9/22(土)に土祭の関連企画として「土と人」オーガナイズによる、音楽と食のイベントが開催されます。

< 高木正勝・ピアノソロライブ >

 音楽のイベントは、音楽家・高木正勝によるピアノソロライブ。益子の美しい里山に佇む、山本八幡神社の屋外ステージで行われます。コンサートや展覧会をはじめ、映画音楽(『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』、スタジオジブリを描いた『夢と狂気の王国』)、CM音楽などで活躍中の音楽家によるピアノソロライブ。シチュエーションと音がマッチして、ここでしか聞けない、とても魅力的なライブになること必須ですね!
詳細は、コチラ

 この他にも、日にちごとに行われるイベントも盛りだくさん! 詳細は、土祭の公式インフォメーションで、随時、紹介されていますので、ぜひ御確認を。

 シルバーウィーク、まだどこにいくか決まってない方も、決まっていたけど土祭に興味がでてきた方も、ぜひ秋の益子町に訪れてみるのはいかがですか?

土祭2018(ひじさい)
開催概要:
会期|2018年9月15日[土] ー 30日[日]・10月7日[日]
会場|栃木県益子町
基本開場時間|10:00~17:00
内容|展示、演奏会、講演会、映画上映、ワークショップほか
ガイドブック|1,000円(税込、マップ・パスポート・スタンプラリー台紙付き)
※中学生以下および益子町民は無料
※セミナーなどの有料企画への参加はガイドブックが必要となります。

主催|土祭実行委員会
共催|益子町
実行委員長|益子町長 大塚朋之
企画制作・運営|田野・益子・七井地区委員会、アート運営委員会

お問い合わせ|土祭実行委員会事務局(益子町観光商工課内)
TEL:0285-72-8873 平日8:30-17:15
E-mail:info◎hijisai.jp(◎をアットマークに変更してください)

公式インフォメーション
ウェブサイト, Facebook, Twitter, Instagram

注意事項:受付スタッフがいる展示やイベントへのご参加には、パスポートをご提示ください。「手仕事村」や「夕焼けバー」、「食プロジェクト」、および関連企画は、パスポートのご提示なしでお楽しみいただけます。ワークショップなど別途料金がかかるものもございます。また、関連企画は土祭とは、別のオーガナイザーによる企画です。それぞれのイベントの参加内容に準じて申し込みください。

【土祭2018公式ガイドブック】

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