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大きく開く開口部と、抜群の整理しやすさで新しい生活を支える。JanSport「ハチェット」

2019.03.30 Sat

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

 春になってライフスタイルが一変、という方も多いでしょう。毎日の持ち物が変わり、生活様式に応じてファッションも変化する。そうした方に提案したいバックパックがあります。日常での使い勝手に焦点を絞った、JanSportの「ハチェット」です。

一見して漂うストリートなテイストもハチェットのいいところ。使い慣れている山用のバックパックを日常に転用するのではなく、街には街のライフスタイルにフィットするバックパックがある、ということですね。(写真はプレミアムファブリックを使ったスペシャルエディション)

 まず注目すべきは、メインコンパートメントへのアクセス。ファスナーで大きく開くフラップ型開口部のおかげで中身をひと目で把握できるほか、取り出しも簡単。この余裕感に溢れた操作性こそ、ハチェット最大の魅力です。

 さらにメインコンパートメント内部には15インチまでのパソコンを収納できる多目的スリーブの他、トリコットライナー付きのタブレットスリーブ、そして文具やスマートフォンを効率よく収納できるポケットなどを装備。バックそのものをオーガナイザーとして活用することができます。

左上/開口部はこんなふうに大きく開きます。メインコンパートメントの奥が暗くて見えにくい、ということもありません。このあたりは開口部の大きなバックパックを使ってみて初めて、今までの不便さを思い知りました 右上/開口部の内側はメッシュポケットになっています 左下/奥から多目的スリーブ、タブレットスリーブ、そしてオーガナイザーポケット。ポケットの近くにはカラビナも備えています 右下/PowerBookの13インチをしまった状態。撮影のため、完全には収納しきっていない状態です

 さらにさらに、このメインコンパートメントを開けずともアクセス可能なポケットが、フラップ部分とフロント部分にも。バックパックの側部にはドリンクホルダーも備えるなど、かゆいところに手が届く作りとなっています。

左上/正面のポケットはフラップ付き 右上/開口部フラップの表側にもポケットが。本好きとしては、こうした文庫本にピッタリのポケットは本当にありがたいです 左下/背負った際の左サイドのポケットにもこんなしかけが。以外にスマートフォンをしまうのが便利でした 右下/ボトルホルダーも装備。何から何まで便利!

 実際に街中で使ってみた印象で言えば、書類や資料や教科書をどっさり持ち歩くよりも、ハチェットがパンパンにならないレベルの荷物を軽快に持ち運ぶ、といった使い方がベスト。いくつかのミーティングに備えて書類を持ち歩いた際も、開口部の大きさに助けられて簡単に目的のファイルに到達できるスマートさを味わうことができました。

 またパソコンと着替えを持つだけという一泊程度の取材旅行ならハチェット一つでじゅうぶん。荷物が少なければサイドのコンプレッションストラップを使うこともできますが、このシルエットならむしろコンプレッションを効かさずに、自然な形で背負っておきたいと思わせるものがあります。

 決して本格的なアウトドア用ではありませんが、バックパックを使いながらも山帰りに見られない適度な都市感と幅広いカラーバリエーションは、仕事の場面でも違和感を放ちません。こうした日常に寄り添うことをめざしたアウトドアライクな製品も、僕らアウトドア好きの生活を見事に彩ってくれるもののようです。

■ハチェット
容量:1710 cu in / 28 L 重量:1 lb 6 oz / 0.6 kg 寸法:18 x 12 x 8 in / 46 x 31 x 20 cm パソコンスリーブの寸法:13 x 11 x 0.75 in / 33 x 28 x 2 cm カラー:全10色 価格:11880(税込)

 こちらはハチェットのスペシャルエディション。プレミアムなファブリックを使い、カラーもシックなイメージに仕上げました。今回のレビューで使用したのは左のモデル。フラップにリフレクティプリントを施し、各部にリフレクター素材を使ってアクセントにしています。

■ハチェットスペシャルエディション
容量:1710 cu in / 28 L 重量:1 lb 6 oz / 0.6 kg 寸法:18 x 12 x 8 in / 46 x 31 x 20 cm パソコンスリーブの寸法:13 x 11 x 0.75 in / 33 x 28 x 2 cm カラー:全2色 価格:14040(税込)

製品に関する詳しい情報はこちらまで
JanSport/HATCHET

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

スノーボード、スキー、アウトドアの雑誌を中心に活動するフリーライター&フォトグラファー。滑ることが好きすぎて、2014年には北海道に移住。旭岳の麓で爽やかな夏と、深いパウダーの冬を堪能中。

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