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ごみゼロのフェスをめざして。 RAINBOW CAMPは春に続いて秋も開催。

2019.10.15 Tue

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

 去年まで、夏にワンデイのフェスとして岐阜県八百津町で開催されてきたRAINBOW CHILD 2020。野球場や多目的グラウンドもある公園で、町の中心部から近いこともあって、気軽に行きやすいフェスとして開催を続けてきていた。そのRAINBOW CHILDが、今年の春にキャンプインフェスとして行われ、秋にも開催されることになった。

「去年までは1DAYでの開催でしたが、キャンプインにすることにより、来場者もスタッフもよりもっとゆったりした時間を自然の中で過ごせたと思います。天候に恵まれたので、夜は星空を眺めながらお酒を楽しんだりと、都会では味わえない非日常がありました。自然の中で過ごすこと、自然の中で生かされているということをキャンプを通じて実感できたのではと思っています」とオーガナイザーの西田優太さん。

 名古屋にベースを置く西田さんが八百津でフェスを行うようになったのは、東日本大震災がきっかけだった。被災した東日本の子供達を保養キャンプとして八百津に招待。その保養キャンプの資金を集めるという目的でのスタートだった。その保養キャンプ=海旅CAMPは今も継続して行われ、今年の春には活動をまとめた本として自費出版されている。

 初開催された春のキャンプインフェスでは、ごみゼロフェスに挑戦している。お客さんはもちろんのこと、飲食ブースからも会場ではごみは出さなない。

「来場者様、出店者様もみなさん協力的で、終わってびっくりする程ごみが少なかったです。ちょっと意識を変えるだけでここまでごみを出さずにイベントができるのだと実感しました。僕自身これまでプラスチックごみにまったく関心がなかったのですが、自分たちで取り組んでみて、日常でも意識をして無駄なごみを出さない工夫をするようになりました。このイベントに関わった方々の日常でも少しでも意識の変化があるのではないかと思っています。イベントを主催していくうえで、こういった取り組みをもっと実践し、『楽しい』の先にある未来がもっといいものになるように努力していきたいと思います」

 フェスでは、飲んだり食べたりすることも大きな魅力だ。缶やペットボトル、食器などフェスでの飲食はごみになってしまうものが少なくない。飲んでも食べても、ひとりひとりの思いがあればごみは少なくできる。キャンプインというキャパシティだったからこそ、参加するひとりひとりにそれが訴えかけられたのだろうし、そこからさらに広げていきたいと西田さん。

 野外で開催されるフェスに何を託すのか。そのひとつがRAINBOW CAMPでは提出されているのだろう。


 

RAINBOW CAMP 飯地高原秋祭

開催日:10月19日(土)〜20日(日)※前夜祭も開催
会場:飯地高原自然テント村(岐阜県恵那市)
出演:SOFT、THE FACTORS、やじぃ&かむあそうトライブス、HANOI BON’Dz、工藤シンク (Sync. Kudo)、ほか
 

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