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山の仕事人、縦走パックを背負う。「ドイター/エアコンタクト65+10」その2

(2015.10.22)

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 復路は水蒸気が上がる前に八方池へ。標高を下げるのとともに太陽も高くなり、気温は夏山のように。それでも亀田さんは涼しげな様子。

「カメラマンは他の人が身支度している間に先行したり、メディアの交換をしなくてはいけない。これらの時間に加えて自分が身支度すると、他の人を待たせてしまいます。だからレイヤリングもパックを下ろさなくても済むように、アームウォーマーなどを活用しているんです」

「頻繁に出し入れするアームウォーマーは、ヒップベルトのポケットに。このポケットは大判でも厚みがないので、腕ふりにも干渉せず使いやすいです」

 レイヤリングを効果的に行なえるのは、パックの背面性能も影響する、と亀田さん。

「背面をすっぽり覆うパックは、どうしても熱と汗がこもってしまう。これは不快なだけでなく、レイヤリングにも影響を与えます。行動中は暑くて発汗量が増えるのに、休憩時には汗冷えで急冷される。体温の調整が難しくなるんです。その点、背面に風が通るパックでは、背中に汗が残りづらいので、体温調節が楽なんです」

 ウエアの着脱時間を短くするためには、内容物へのアクセスのしやすさも重要だ、と亀田さん。

「ウインドブレーカーのように頻繁に出し入れするものや、交換レンズは、取り出しやすいこと、しまいやすいことが重要。またレンズは精密機械ですから、できればパックの外側より内側に入れておきたい。こんなときにパックのフロントに大きな開口部があると助かります」

「フロントの大型ジッパー、上部の巾着、底部のジッパーと3カ所から内容物にアクセスできるのは便利」


 20kg近いパックを背負いながら、その重さを感じさせない亀田さん。地図の参考タイムよりもだいぶ短い行動時間で、八方池へ到着した。
「できれば白馬三山と池の写真を撮りたいけれど、どうしても白馬のピークにかかった雲がとれない。今回は、天狗の頭をメインにしましょうか」

正面の大きな岩壁が天狗の頭。画面左上が難所として知られる不帰の険。亀田正人撮影

山の仕事人の縦走パック・おさらい

 撮影に同行して教えてもらったアウトドア・カメラマンのパックの選び方。とにかく大切なのは「背負って、歩くための基本性能だ」と亀田さん。内容物の荷重をきちんと保持できること、動きに追従すること、バランスの良い形であること。
 これに加えて、使い勝手がよく、使用中にストレスを感じさせないものがアウトドア・カメラマンにとっての「良いパック」だという。
 これらの「良いパックの諸条件」、みなさんがパックを買うときにも生かせるのではないでしょうか。

ドイター/エアコンタクト65+10
¥29,000+税

縦走や遠征、長期旅行などハードな使用を想定したデザイン。強靭な布地と内蔵するXフレームが内容物をしっかりと保持しつつ、身体にしなやかに追従。「重い荷物を軽く背負う」ことができる。背面パッドに適度な硬さを持たせた通気性の高いフォームを使用し、清涼感も高い。重量:2710g、容量65+10ℓ
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ライター
Akimama編集部
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