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ご近所狩猟採集ライフ vol.1 『厳冬ミッドナイト潮干狩り』

2012.12.18 UP

written by 藤原祥弘

潮干狩りと言えば、干潟が大きく現れる春の遊びですが、
実はコレ、厳冬期にも楽しめるんです。次の大潮は、ぜひミッドナイト潮干狩りへ!

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真夜中の潮干狩り

 日本人が「日本人」と名付けられる以前から、私たちの祖先がもっとも親しんできた漁労が潮干狩り。特別な道具や技術、力がなくても行なえることから、古代の日本人はタンパク質の多くを貝から得ていたようです。東京湾の大森貝塚のように、大規模な貝塚が沿岸部でみつかることからもそれがわかります。

 潮干狩りとはちょっと離れますが、中国の古い歴史書「魏志倭人伝」には「和水人好沈没捕魚蛤」という一文があります。これを訳すると「日本人は潜るのが好きで、魚や貝をとっている」とでもなるでしょうか。魏志倭人伝が原日本人に触れているのはごくごく短い文なのですが、そのなかでも魚貝の漁について特別にとりあげて書いているのですから、その頃の日本人は、よほど貝にお世話になっていたのでしょう。

 女の子のお祝いの桃の節句(旧暦の3月3日)も、実は潮干狩りと深いかかわりがあります。旧暦の基になっているのは太陽ではなく、月。28日周期で満ち欠けを繰り返す月の大きさがそのまま暦になっているため、潮の干満と旧暦は常にシンクロしています。

 そんな理由から、旧暦の3月3日は、必ず春の大潮にあたるようになっています。水が温んで、その年はじめて出漁を祝ったことが、のちにほかの民俗信仰と結びついて、ひな祭りになったという人もいます。土地によっては、桃の節句に蛤の椀を食べたり、貝合わせをするといった習慣もあります。沖縄には旧暦3月3日に女性が集まって、磯遊びを楽しむ「浜下り」という習慣が今も残ります。

出撃日確認用カレンダー

我が家の出撃日確認用カレンダー。2012年の旧暦3月3日は3月24日。潮の干満の差が最大になるのは大潮から開けた中潮初日になることが多い。

TIDE Calendar

同じカレンダーの2012年12月。春とは反対に、真夜中に干潮のピークが来るのがわかる。シーガル発行の「TIDE Calendar」は潮汐の状況がひと目でわかるすぐれもの。

written by 藤原祥弘

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