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夏のビッグフェスもいいけれど、DIYスピリット溢れるキャンプインフェスが8月はおすすめ。
2025.08.04 Mon

フジロックが終わって1週間あまり。SNSでは、いまだにフジロックに関する投稿がにぎやかだ。参加した人は今年の余韻を楽しみつつ、参加できなかった人は期待を込めて次のフェスへ思いが向かっている。
ロックインジャパンが9月開催に変更になったものの、8月も数多くのフェスが開催されている。サマーソニックやライジングサンといった4大フェスと称されるビッグフェスもいいけれど、DIYスピリット満載の、規模の小さなキャンプインフェスを選んでみてはどうだろう。キャンプ場などが会場ということもあって、日陰も多く、自分のペースで楽しめることがなんといっても魅力だ。8月に開催されるキャンプインフェス4選。

幹線道路から細い一本道を数キロ(何年か前までは未舗装だった)。携帯が圏外になる福島の山のなかで開催される〈満月祭〉。まだ音楽フェスが日本では認知されていない1980年代にはじまった、日本でもっとも長く継続されているフェスだ。
満月を囲み、火を囲み、歌い、踊り、語り合う数日間。200枚限定だった前売りチケットはソールドアウト(当日券は販売される)。自由の桃源郷が今年も8月の満月の夜に出現する。8日がレイヴ、9日から12日までが本祭となる。
開催日:8月8日(金)~8月12日(火)
会場:獏原人村(福島県川内村)
出演:Indus&Rocks、梶田イフ、KEN & REFLECTIONS、知久寿焼、ちだ原人、ドドイッツ、マサイバンド、三ケ田圭三、村上べん、レインボーバードバンド、ほか

美しい川が流れる滋賀県朽木生杉で開催されるキャンプインフェス。今年は8月9日から18日までの10日間。その期間中に、村づくりの日、各地から集まるアーティストたちが出演する週末、電気をつかわない日などが設定されている。終戦80年になる15日には盆踊りも行われる。
日常に当たり前にある電気についてあらためて考える日など、いろんな楽しみ方が感じられるフェスだ。
開催日:8月9日(土)~18日(月)
会場:山水人(滋賀県高島市)
出演:サワサキヨシヒロ、SOFT、Dachambo、Slum、Hisa、小嶋さちほ、a-fank syndicate、SUGAR SOUL、Shinkichi、ほか

フジロックのオレンジエリアにステージが展開され、「フジロックが戻ってきた」と感じた人も多かっただろう。アジアなどの多様性を内包したそのORANGE ECHOをオーガナイズしていたのが橋の下チーム。あのステージは、橋の下でもメインステージと使っているものだ。
戦後80年(昭和100年)にあたる今年は、旧盆に「盆踊り」として開催される。日本各地やアジアに根付いている大衆芸術をマツリのなかで混合させる。そこで生まれるのは唯一無二のものだ。トゥバ共和国からやってくるフンフルトにも注目。熱中症に注意を。
開催日:8月14日(木)~16日(土)
会場:豊田大橋橋の下 千石公園(愛知県豊田市)
出演:TURTLE ISLAND / 亀島楽隊、HUUN-HUUR-TU(トゥバ共和国)、OKI DUB AINU BAND、切腹ピストルズ、GEZAN、三宅洋平 with 赤須翔、民謡クルセイダーズ、踊ってばかりの国、井上園子、ほか

1988年が初開催のアースセレブレーション。佐渡(ローカル)から世界(グローバル)に向けて発信し続けている鼓童による太鼓カルチャー。ハーバーマーケットや数々のワークショップなど、ライブ以外の楽しみもここだけの魅力だ。かつてメイン会場だった城山は一昨年からキャンプサイトになっている。
開催日:8月22日(金)23日(土)24日(日)
会場:佐渡島小木(新潟県佐渡市)
出演:鼓童、el tempo、Aly Ndiaye Rose、Ben Aylon、Baye Dame Bou Yaye、崔在哲、Dourfal Ndiaye Rose、ほか