数年前だったら、9月はキャンプインフェスにうってつけの時期だった。心配するのは台風くらい。夏の暑さも落ち着き、標高が高い場所でのフェスでは、むしろ防寒対策も必要だった。はたして今年はどうか。日中はまだ熱中症対策は必要だろう。けれど夜はきっと心地いい気温で、快適で充実したキャンプインフェスの時間を過ごせるのは間違いない。今年、初開催となるフェスも多い。

New Acoustic Camp 2025

　一面の芝生と木々に囲まれる高原で、出演するすべてのミュージシャンがアコースティック・ライブする。「わらう、うたう、たべる、ねっころがる」フェスとして、秋のキャンプインフェスを代表する存在になった。WESTエリアは一泊延長も可。

開催日：9月13日（土）～14日（日）
会場：水上高原リゾート200（群馬県みなかみ町）
出演：OAU、ACIDMAN（Acoustic）、石崎ひゅーい、SPECIAL OTHERS ACOUSTIC、BACK DROP BOMB（Acoustical settings）、ELLEGARDEN、竹原ピストル、トータス松本、ほか

水と木の祭り

　琵琶湖沿いのキャンプ場に出現するユートピア。2年に1度の開催は「スタッフも参加する人も、みんなが、気持ちよく、仲よく、楽しくやるため」に決まったスケジュールだったという。全国から集まってくるフードやマーケットの出店も多く、しかもバラエティ豊か。今年で10回目の開催となる。

開催日：9月20日（土）～21日（日）
会場：マイアミ浜オートキャンプ場（滋賀県野洲市）
出演：Indus & Rocks、TURTLE ISLAND、ROW HOO、LASTCALL、FREAKY MACHINE、DACHAMBO、光風トリオ、スーパージェットキノコ、三宅洋平＆赤須翔、久保田麻琴 feat. AHNAMUSICA、ほか

HAKUBA Mountain Festival 2025

　長野冬季オリンピックの舞台となった「白馬ジャンプ競技場」をメイン会場に 「白馬八方尾根うさぎ平」「スノーピークランドステーション白馬」の3会場で、個性豊かな各ステージ のグッドミュージックを楽しみながら村内を回遊できる、「村と音楽が一体となる」新感覚フェスが誕生。国内外のアーティストが集う。キャンプインフェスではないけれど、白馬でキャンプして2日間を存分に楽しむのもおすすめ。チケットには八方ゴンドラ乗り放題が付いている。

開催日：9月20日（土）21日（日）
会場：白馬ジャンプ競技場／白馬八方尾根うさぎ平／スノーピークランドステーション白馬（長野県白馬村）
出演：湘南乃風、Soul Clap、上江洌.清作＆The BK Sounds!!、平井 大、Phony Ppl、Captain Vinyl、Lavt、DJ KOCO aka SHIMOKITA、Kan Sano、ほか

中津川 WILD WOOD 2025

　日本のフェスの起源と言われる「全日本フォークジャンボリー」が行われた中津川で、新たに生まれるロックフェス。チケットは中高生割も用意されている（小学生は保護者１名につき２名まで無料）。会場内でキャンプも可能（オートキャンプはソールドアウト）。

開催日：9月20日（土）～21日（日）
会場：中津川公園内特設ステージ（岐阜県中津川市）
出演：ザ・クロマニヨンズ、Hedigan’s、奥田民生、レキシ、土岐麻子、東京スカパラダイスオーケストラ、Chilli Beans.、スガ シカオ with FUYU、水曜日のカンパネラ、ほか

りんご音楽祭2025

　松本の街の魅力を多くの人に知ってほしい。そんな思いから生まれた「りんご音楽祭」。公園の中に点在するステージに、200近くものアーティストが集結する。アーティストの密度は日本一かもしれない。松本の中心部から５キロ程度の距離にも関わらず、自然に囲まれた環境もこのフェスの魅力だ。キャンプは金曜から月曜までの３泊４日可能。

開催日：9月27日（土）～28日（日）
会場：アルプス公園（長野県松本市）
出演：踊ってばかりの国、DYGL、どんぐりず、Cityboy from Seoul（from 韓国）、KID FRESINO、イルカポリス（from 台湾）、MAKARA（from THAILAND）、三宅洋平 with 赤須翔、ほか