2025年の野外フェスの締めに、小笠原や奄美の島旅へ。

2025.11.18 Tue

 野外フェスのシーズンは、ずいぶん長くなった。温暖化も関係しているだろうけど、確かに10月に開催されるフェスでも、かつてのような寒さを感じない。10月中旬のスポーツの日あたりが野外フェスシーズンの終わりだったのに、いつしか10月末にのび、9年前に始まったFRUEは11月に入ってからの開催が続いている。横浜のローカルグリーンフェスはまだ暑さの残る9月から11月に去年から変更になったし、横須賀のソレイユの丘が会場のNOBINOBIというファミリーに特化したフェスも11月にスタートした。

 開催時期が長くなったとはいえ、これから冬の間は野外フェスのシーズンオフと言える。まだ2025年の野外フェスを楽しみたいというフェスフリークにすすめたいのが、小笠原と奄美で開催されるフェス。いずれも世界遺産に登録された島。自然や文化が残る島という特別な空間で過ごす時間は、他のフェスとは違うものになるはずだ。

BONIN ISLAND JAZZ ー シマノオト ー
 
「ボニンアイランド」とは小笠原諸島の英語名。かつて無人島であったことから「無人島(ぶにんしま)」が語源とされている。第二次世界大戦後は米軍の統治下におかれ、1968年に日本に返還された。
 東京都ではあるものの、航路は週に1度の定期船のみ。東京・竹芝から父島まで24時間。1日かけての船旅でしか行けない場所。そんな東京の島で開催されるのが「BONIN ISLAND JAZZ」。週に1便しかないのだから、出演するミュージシャンも同じ船で旅する。船での演奏など、いわゆるフェスの時間以外のコンテンツが多彩なのが、今回の「BONIN ISLAND JAZZ」の大きな特徴だ。船内でのトーク&ライブにはじまり、島でのストリートライブ、バーでのスペシャルライブ、ミニライブ…。そしてメインコンテンツとなる小笠原父島のお祭り広場でのフェス。6日間という小笠原での島旅のなかに、ミュージシャンや地元の人とのさまざまな交流が企画されている。「人と自然と音楽」を満喫する6日間の旅になることは間違いない。

開催日程:11月27日(木)~12月2日(火)
出演:元晴、Koyu、Kii、大山渉、田中綾美、大多和正樹、松下建命、Sun、岩沢二弓、ほか

結ノ島CAMP 2025

 世界遺産に登録された豊かな自然と、離島ならではの独自に発展してきた奄美の文化。それを多くの人に知ってもらいたいという思いで開催が続けられているキャンプインフェスが「結ノ島CAMP」だ。初開催されたのが2015年1月。地元ミュージシャンも出演し、伝統工芸のワークショップなども行われるスタイルは、開催当初から変わっていない。
 今年のフジロックに出演した井上園子や光風 & Soul Massiveがラインナップされている。アウトドアに関係するワークショップも多彩で、地元飯が中心のフード&マーケットも充実している。今回もキャンプサイトはすぐにソールドアウトになってしまったけれど、来年はキャンプ泊もおすすめ。
 
開催日:11月29日(土)~30日(日)
会場:住用町マングローブパーク内(鹿児島県奄美市)
出演:森拓斗 & 根心屋band、光風 & Soul Massive、千尋、井上園子、Gravityfree、ほか

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