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究極の体力勝負! 札幌のゲレラン出場者に話を聞いてみた。なぜこんなにキツいレースに!?

(2017.04.07)

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 雪国札幌に住んでみて驚いたこと。冬の間、一面真っ白の雪道でもふつうにジョギングをしていたり、自転車に乗っていたりするのです。東京では少し雪が降っただけで交通麻痺が起こり大混乱になりますが、ここでは雪は特別なことではなく日常なんですよね。
 そんな北海道札幌市にある、さっぽろばんけいスキー場で先月26日に「ban.Kゲレンデスロープラン」(通称:ゲレラン)の大会が行なわれました。

 ゲレランとは……スキー場のゲレンデスロープコースを、スキーやスノーボードを使わず、ランニングシューズで走るだけのイベントで、興味があれば誰でも出られる大会です。その水平移動距離は約5km。下るだけではなく複数回登ったり下ったりのアップダウンを繰り返す、総標高差は500mほどのまさに雪上でのトレイルランニング。

 起伏のある雪のゲレンデを走って登ったり下りたり。そんな心臓にも足にも負担のかかりそうな厳しいレースにいったいどんな人が出ているんだろう、と興味があり観に行ってみたのです。事後のレポートとはなりますが、まだまだ寒いこともある札幌での熱い一日を振り返ってみたいと思います。
 どうみてもキツそうですよね。だって、スキー場のゲレンデですよ! でも、第2回目となる今回は、昨年のリピーター参加者が多かったようでした。一度出場すると、ハマってしまうのかもしれません。
 トップ争いはまさに団子状態でのゴール。優勝したのは、昨年3位だった一橋選手(30代・釧路市)。昨年1位の瀬尾選手をゴール直前で追い抜き1位となりました。ご本人曰く、勝因は、最後まで余力を残しておいたためとのこと。

 しかしあれだけのレースで余力を残しておくとはいったいどんな肉体なのでしょうか。夏場はトレイルランニングの大会に数多く出場し、トレーニングをしているとのことでした。

 北海道内をはじめ、本州各地、さらには四国からの参加者も!! ちょっと話を聞いてみましょう。 大村さん(30代・札幌市)「いや~辛かったっす! でも、一年に一回このレースに出るのが楽しみなんです!」。このためにトレーニングはしていないのですが……と言っていましたが、前回より順位を上げ、入賞されていました!  永井さん(40代男性・高知県)「トレランやマラソンが好きで出張の際にその地の大会に出るのが楽しみなんです」。今回は冬なのでないだろうなと思っていたところ、タイミングよくこの大会を見つけたそうです。雪上を走るのは初めて。土やアスファルトの上とは違って足をとられて大変でしたがすごく楽しかったとのことです。 京野さん(40代女性・苫小牧市)「ふだんはロードしか走らないのですが、雪上のレースがどんなものか興味があり、前回出場しました。転ばないように下るのが難しく、ロードとちがって全身の筋肉を使う感じ。正直キツいですが、思いのほか楽しくて、今回はタイムを縮めたくてトレーニングを積んで参加しました」。中高生の娘さんといっしょに夜走ることもあるのだとか。軟式野球をしているという娘さんはけっこう速くて、いいトレーニング相手になっているようです。
 みなさん、レース後はもうこんなに辛いのはたくさんだと言っていましたが……きっとまた来年も出ると思います!! と口々に言っていたのは、やはりその達成感からなのでしょうか。

 道具を使わず、ただ自分の足だけで勝負する、このゲレンデスロープランニング。シンプルだからこその楽しみがあるのかもしれません。やはり走り慣れている人が多いようでしたが、みなさん辛いのにステキな笑顔でした。

 インタビューをしていて来年いっしょに出ましょうよ、なんて誘われて私も出てみたいと思ってしまいました。ようやく道路もアスファルトがみえてきたし、まずはジョギングから始めてみようかな……と、お腹まわりがちょこっと気になる今日この頃。

 さあ4月、なにか新しいことを始めてみませんか?

 
 

(写真・文=新井由美子/札幌在住フリーランスライター)

 
 
ライター
Akimama編集部
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