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残雪登山、那須のお山は春うらら

(2013.03.18)

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【茶臼岳】 またの名を那須岳とも。標高1,915mの那須連峰最高峰。日本百名山のひとつ。中腹の那須山麓駅からは那須ロープウェイが掛かり、頂上駅まで4分で結ぶ。ただし、厳冬期は休業するので要注意。今年は、3月20日に営業を開始(明後日だ!!)。山頂駅から茶臼岳の山頂までは徒歩約40分ほど。残雪期なので、アイゼンとピッケルの用意を忘れずに。那須登山成功の秘訣は、天気をチェックして風の弱い日を選ぶこと。日帰りで登れる残雪の山なので、電撃計画が有効な一手。登ると決めたらすぐに行動! これが那須登山のコツ。写真は山頂から御鉢を覗いたところ

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勝手に命名、那須岳のふたこぶラクダ岩(お休み中)。山頂直下の稜線にいるので、探してみてね

 茶臼岳は、栃木と福島県境に連なる那須連峰の盟主。標高1,915mの成層火山だ。いまでも噴煙をモクモクとたなびかせ、ゴロゴロの大岩があちらこちらに転がっている。火山好きには見るによし、登るによしの魅力的な山だ。

 まだ3月なので、もちろん雪山ではあるものの、先日、日帰り電撃で登ってきた。那須登山でもっとも注意すべきは風。峰の茶屋跡に建つ避難小屋付近は、南会津からの風が吹き抜ける場所として、悪名高きところ。冬場の10m、20mは当たり前で、ときに人が吹き飛ばされてしまうほどの強風が抜けていくこともあるらしい。

 ところが……。このときの風はそよそよ。山麓から森のなかを歩いていても、ほぼ無風。森林限界を越えた峰の茶屋ではさすがに風はあったものの、それも汗を吹き飛ばしてくれるほどの心地よさ。なんと、こんな日もあるんですね。天気上々の終日快晴で、足元の雪は太陽が高くなるにつれてサクサクとした緩み雪に。アイゼンを使った場所も山頂直下の一ヶ所のみで、あとは一日、春うららな快適登山日和。

 登ったのは3月17日の日曜日。そういえば、この日曜日は彼岸の入りだった。暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったものですね。
 
 山頂からは燧ヶ岳に会津駒、飯豊に安達太良と東北の山々がグルリと見渡せるけれど、どの山もまだまだ真っ白。それに引き換えて茶臼岳とは不思議な山で、強い風と活火山の地熱のせいなのか、雪は極端に少ないのだ。ということは、残雪シーズン開幕の足慣らしには、最適な山というわけ。装備をチェックして、天気図とにらめっこして、次の週末にでもいかがでしょ?

 
 
ライター
tetsu

山岳•アウトドア関連の出版社勤務を経て、フリーランスの編集者に。著書に『テントで山に登ってみよう』『ヤマケイ入門&ガイド テント山行』(ともに山と溪谷社)がある。

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