• 山と雪

日本の冒険、探検家たちの集い。『NEWWORLD OUTDOORSMAN FESTIVAL』とはどんなイベント!?

2025.06.25 Wed

「冒険」とは何なのか。
「探検」とは何なのか。

 国語の辞典を繰ってみると、こうあった。

 冒険とは「1.危険を伴うことをあえてすること。2.成功の見込みの少ないことを無理にすること」。探検とは「未知の地域に入り踏査すること」。

 冒険と探検。その言葉の意味をなぞるようにして日々の活動を続ける人々がいる。ふつうの人から見れば、あるいはクレイジーに見えるかもしれないし、実際にクレイジーなこともやってのけるのがこの人たちだ。
 
 そんな稀なる人々が集う集会がある。それこそ、クレイジーな集まりといえるのかもしれないが、本物に出会うまたとない機会となる。このAIの時代に、その真逆のリアルを追求し続けること……地を這い、壁を攀じり、洞穴に身体をねじ込んでいく。地球のてっぺんから覗く世界とはどんなものなのか。ファインダー越しに見える地球の姿とは。そして、果てしない旅の先にあるものは?

 日本を代表するこの冒険家たちは何を考え、何を求めてその活動を続けているのか。混沌とする令和の世に、リアルから学べるものがあるとすれば、それは何だろう? 地球の未来へと思いを馳せるきっかけにもなるかもしれないし、自分自分を見つめ直すいいタイミングになるかもしれない。それは自分の目で確かめてみるべき。

 コアなメンバーが集う世にも稀なるイベントは、11月初旬、茨城の涸沼湖畔にて開催される。


【出演者一覧】



【イベントinfo】
NEW WORLD OUTDOORSMAN FESTIVAL 2025

日程:2025年11月7日(金)、8日(土)、9日(日)

会場:涸沼自然公園キャンプ場/茨城県東茨城郡茨城町中石崎2263
チケット:3日通し入場券 ¥13,000、2日通し入場券 ¥10,000、1日入場券 ¥6,000

公式サイト:newworldoutdoorsmanfestival.com/




※イベントの参加スタイルは?
 涸沼自然公園キャンプ場を舞台にした参加型のキャンプインイベント。車の横付けが可能なオートキャンプサイト、車の中での寝泊まりができる車中泊サイト、自分のテントを使ったフリーサイトはもちろん、愛犬愛猫とともに楽しめるペット同伴サイトもある。また、テントの持ち込み不要の「らくらくレンタルテント(設置済みで撤収も不要)」や「手渡しレンタルテント(設営と撤収は自分で)」の販売もしている。
会場の予定図(以降、変更の可能性あり)。涸沼自然公園のオートキャンプ場は快適で人気のサイト。数に限りもあり、売り切れ必至。チケットは早めに抑えることをオススメしたい。



※注目のコンテンツが盛りだくさん
 ラムサール条約の登録湿地でもある涸沼は野鳥の宝庫。この地で発見されたヒヌマイトトンボは、茨城町指定の天然記念物であり、環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されている。大洗にも程近いところに位置する涸沼は、淡水と海水が混ざり合う汽水湖でもある。そこは、ヤマトシジミの生息域であり、シジミ漁はこの地の産業のひとつとなっている。

 そんな里山的な自然を最大限に楽しむための体験型コンテンツも、たくさん準備されている。一例を挙げれば、

・HINUMA short Expedition(涸沼ショート・エクスペディション)
パックラフトをみずから担ぎ、約4.2km先にある親沢公園から出艇。その後、涸沼を漕ぎ抜き、水門をくぐって若宮川から会場へと戻る小遠征。
・涸沼公園ナイトウォーク
ヘッドランプを頼りに真っ暗な山道を行く。ときにその明かりを消して、本物の森の暗闇を体験してみよう。
・涸沼で宇宙を実感!!
公園内の山頂広場で、天体観測の体験会を実施の予定。街明かりの少ない湖水ならではの星空が望遠鏡の中に。
・熱気球で空から楽しむ涸沼の自然
比較的に気流の安定する朝夕には、熱気球に乗って空の上から会場を俯瞰(ただし、天気状況により飛ばない可能性もある)。涸沼の自然を楽しむことができる。

 このほかにも、ウォーキングやトレイルハイク、試釣体験会なども実施の予定。
東京からもさほど遠くない茨城の地に、こんなにも自然豊かで自由な空間が広がっていようとは……と、初めて訪れた人ならそう思うかもしれない。涸沼にゆったりと流れる時間は、自然好き、冒険好きの心をくすぐってくれるはず。


※聞くべきは冒険家たちのリアルな声
 日本を代表する冒険家、探検家たちがこれだけ集まれば、さまざまな稀なる旅の話を聞くことができるはず。個性だらけの出演者たちがどう絡み合い、何を話してくれるのか。乞うご期待!!  たとえば、椎名誠×関野吉晴。あやしい探検隊にグレートジャーニーが掛け合わされると、いったいどんな話の展開になるのやら。いまからでも楽しみである。

 このほか、ステージでのトークショー、貴重映像の上映など、ここでしか見ることのできないスペシャルなコンテンツを楽しもう。出演者の日割りは発表となっているが、ステージ割はまだ発表には至っていない。今後、どんな組み合わせになるのかを期待したい。



※涸沼を喰らう
 会場内には、さまざまな飲食出店ブースのほか、地元茨城の物産市やマルシェも展開の予定。茨城のクラフトビールを存分に味わったあとは、涸沼のシジミ汁でほっこりと。茨城の干し芋は絶品。マルシェで購入して、焚き火であぶって……なんてこともできる。

 そのほか、協賛各社のブースでもアウトドア関連の物販や情報発信もしているので、ぜひ活用して欲しい。



※受賞者には遠征費1,000,000円を進呈!?
 このイベントが稀なることのひとつに、NEWWORLD OUTDOORSMAN AWARDの新設がある。アワード、いわば「賞」のことであるが、あまたある冒険賞とはまたちがった特質がある。それは、旅をする前の計画段階を対象とした賞であること。ふつう、賞というものは選考までの実績や功績を讃えて表彰するものであるが、この賞の選考対象は「今後」の遠征計画。これからの遠征を実行する冒険者たちの第1歩を讃えるための応援企画である。つまり、行きたくても元手がない!! という難題、遠征費確保の一助になれば、という思いで生まれた賞となる。実績や知名度がなくても応募可能な、先の未来に立つ冒険者たちへ向けた賞であり、その賞金として1,000,000円が進呈される。なお、授賞式はイベント中、メインステージで開催の予定。
未だ見たことのない地球の景色を、その目で確かめてみたい。そんな思いを持ち続けることは、そう容易いことではない。ならば、いっそのこと、その地へ行ってみようではないか!!

応募条件
年齢、性別、実績、職業、すべて不問。
応募の遠征計画を、受賞後1年(2026年10月末まで)の間に実行する方(および団体)。

本規約に同意いただける方
注意事項/受賞された場合、計画を提出した遠征を、受賞後1年(2026年10月末まで)の間に実行すること。やむを得ない理由による遠征延期以外の遠征中止に関しては、賞金の返金義務あり。ノミネートされた場合、11月7-9日の間に、授賞式が開催されるフェスティバル会場へ参加(代表者のみでも可)。受賞者(および団体)は、翌年のステージコンテンツとして遠征を報告。

・未成年の方は保護者の同意が必要。
・選考委員による選考理由や内容の開示はしない。
・受賞したら実行するといった内容の遠征計画は対象外。
・ノミネート通知から正式発表までの間、情報の漏洩があった場合には取り消し対象となる。
・本規約に定めのない事項については、主催者側の判断により決定のこと。
・応募方法は専用フォームへの登録にて。

選考スケジュール
①応募
2025年6月1日(日)〜8月31(日) 
※期間外の応募は一切受け付けない。
②選考(選考委員による選考会)
2025年9月中旬

③ノミネート者発表
2025年9月下旬

④授賞式
2025年11月7日(金)
NEWWORLD OUTDOORSMAN FESTIVAL 2025 会場(涸沼自然公園キャンプ場)



NEWWORLD OUTDOORSMAN AWARD 2025公式サイト
https://newworldoutdoorsmanfestival.com/award

Latest Posts

Pickup Writer

ホーボージュン 全天候型アウトドアライター

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

森山憲一 登山ライター

高橋庄太郎 山岳/アウトドアライター

森山伸也 アウトドアライター

村石太郎 アウトドアライター/フォトグラファー

森 勝 低山小道具研究家

A-suke BASE CAMP 店長

中島英摩 アウトドアライター

麻生弘毅 ライター

小雀陣二 アウトドアコーディネーター

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

宮川 哲 編集者

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

ふくたきともこ アウトドアライター、編集者

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

渡辺信吾 アウトドア系野良ライター

Keyword

Ranking

Recommended Posts

# キーワードタグ一覧

Akimama公式ソーシャルアカウント