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野外フェスに名を連ねる、あのアーティストも利用! 歌声やマジックが船料金になるフェリー

(2013.04.16)

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ferry photo

北九州新門司〜神戸、大阪・泉大津間のフェリーを運航する「阪九フェリー」。このなかで腕自慢によるライブパフォーマンスが繰り広げられているのだ

live stage

「阪九フェリー」のライブ会場は、船内のラウンジ。吹抜けの6F、7Fから耳を傾ける人も

bridge

「阪九フェリー」や「名門大洋フェリー」の航路には関門海峡も。夕方に泉大津や神戸を出港する便ではライトアップされた橋もみられる

 北米やユーラシアといった大陸に住む人々と違い、島国で暮らす私たち日本人にとって、船は実は身近な旅のツール。ことにフェリーは、車ごと旅先へと運んでくれるという利便性から、トラックドライバーだけではなく、旅好きの移動手段として密かに人気である。
 
 そんな、フェリーに“無料”で乗れるお得なウラ技があるのを、みなさんはご存知だろうか? しかもときに個室を提供され、なんと食事券までつくという。

 大阪と九州を結ぶ長距離フェリー会社「阪九フェリー」では、航海中に船内で音楽ライブ(あるいはマジックや紙芝居などのパフォーマンス)を行うことを条件に、上記のサービスが受けられる。「約12時間におよぶ航海のなかで、乗船客にもっと船旅を楽しんでもらいたい」という、フェリー会社の思いがもとでスタートした取り組みで、演者はその見返りとして上記のサービスが受けられるというわけだ。

 人前でパフォーマンスし、腕試しをしてみたい!という人を広く歓迎するそうだが、そんな「船内ライブ」を、実は野外フェスでもおなじみの、あるアーティストも利用したというから驚きである。

 その人は、日本を代表するジャムバンド「Dachambo」のベーシストEIJIさん。同様の取り組みをしている瀬戸内海航路の「名門大洋フェリー」での船内ライブだったそうだが、「客層が分からないなかでのスタートだったけど、1曲やり終えたとき、これはストリートライブだと思った」というほど、腕試し的な雰囲気が満ちていたのだそう。

「ステージも何もない通路のような場が会場だった。もともとお客さんはライブ目当てで船に乗っているわけじゃないから、興味がなければ立ち去ってしまうこともあるよね。客層を考えて、僕はそのときオリジナル→歌謡曲の名曲→オリジナル→歌謡曲の名曲……というふうに、受けのよさそうな曲を挟み込んだんだけど、『上を向いて歩こう』の演奏中には、離れたレストランからおじさんの拍手もあったりして(笑)。パフォーマンス力が試されるけど、なかには“おひねり”を受け取る強者もいるらしい! 修業のような場だけど、フォークの名曲なんか準備して、またやってみたいね」

 当然、ヘタの横好き的なパフォーマンスはお断り。事前に音楽なら音源を、マジックや紙芝居、ジャグリングといったパフォーマンスなら映像をフェリー会社の担当者が確認することなどが条件となるが、もらえる時間はたっぷり一時間! 大海原上で歌い、旅ができる。そんなチャンスを利用して、夏に遊んでみてはいかがだろうか。

 
 
ライター
Akimama編集部
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