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現代的なBUCKのフォールディングナイフ『バンテージ』で焚き火の準備をする【動画付】

(2016.05.30)

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1964年発売のフォールディングハンター110で有名な老舗BUCK社のナイフ。このバンテージは、フリッパーやライナーロックを取り入れた人気モデル。低価格からプロやフォースモデルまで種類も豊富

 片手で操作できる現代的なフィールディングナイフ好きとしては、ずっと肩身の狭い思いをしてきた。アウトドアでは使い勝手の良い便利な道具なのに、世間のイメージでは「あの人ヤバそう」である。ちょっと前まではSpydercoなど普通に店頭に並んでいたのに、いつの間にか姿を消す。しかしここにきて、BUCK社の片手で操作できるバンテージシリーズが、アウトドアショップのA&Fカントリーに並び始めた。


左がフリッパーのタブ。ココを押すと刃が出る。ただし、上手く出すには慣れが必要。右がライナーロック。開くと自動でブレードの後ろをライナーが支えロックする仕組み。仕舞うには指でライナーをずらしながらブレードを折りたたむ

 バンテージシリーズのブレード形状は、オールマイティに使える現在主流のドロップポイント。ブレードの削りはホローグラインドで、薄く、研ぎやすく軽量だ。ボクのセレクトモデルを計量してみると113g。ブレードを開く方法に、フリッパーかサムホールを選べ、ロックはライナーロック方式。日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれないが、今のナイフはこれが標準。米『ナイフニュース』のアンケートでは、使用中のオープン方式はフリッパーオープンが1位。ロック形式では、ライナーロックは2位だ。


乾燥した薪があれば、これだけの道具で火起こしは可能。少ない道具で火が起こせるようになると、様々なシチュエーションでも応用できるようになる

 ナイフで一番重要なのは、どう使い、何を切るかだ。ボクは動き続けるハイカー、滑落や何かの拍子に刃が出ないが、片手ですぐに取り出せるフォールディングナイフを使っている。蜘蛛の巣払いの棒を作ったり、木でペグやカトラリーを作ったり、食材のカットはもちろん、タープ設営時の細引きのカットや固形燃料缶の蓋を開けたり、時には穴を掘ったりもする。思い切って使えば、その使用用途は広がるはずだ。

 ボクの購入したセレクトは、けっしてハードに使えるナイフではないが、木の種類(ココ重要!)や大きさを選べば、焚き火の焚付くらいは作ることができる。このナイフを使ってウッドストーブ用の薪作りとナイフの説明した動画を撮影したのでYOUTUBEにアップしてみた。


最初にバンテージセレクトを使っての焚き付け作り。杉などの柔らかく、太くない木だと問題なく作れる。後半は、フォールディングナイフ説明

 6月には、荒井 裕介 (著)『アウトドア刃物マニュアル』と鈴木 アキラ (著)『アウトドアで活躍! ナイフ・ナタ・斧の使い方』の2冊が出版される。アウトドア好きなら「安全に正しく、刃物を使えるようになろう!」という流れが、日本だけではなく世界中で再び起こっているように感じる。

 ナイフを道具としてみるか、凶器としてみるかは、その人の自然との関わり合い方で変わってくると思う。

 
 
ライター
森 勝

低山小道具研究家。元アクセサリーデザイナー。発明コンテストで賞金10万円を獲得した経験もあるギア好き。ブログは自転車とアウトドアライフ(遊び)

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