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【ムジカ・ピッコリーノ/インタビュー】音楽が失われてしまった大地からやってくる音楽の使者たち。

(2018.09.26)

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NHK- Eテレで放送中の「ムジカ・ピッコリーノ」。世界各国の名曲を奏で、音楽の記憶を蘇らせてくれるバンドが、朝霧JAMのステージに初登場する。どんなライブを実際に眼の前で行ってくれるのだろうか。メンバーのジュリオ(オカモトショウ)、ロッソ(長岡亮介)、フローラ(高沢英)、ルネッタ(佐藤奏)、ハッチェル(ハッチハッチェル)、ジャンゴ(近藤俊樹)、音楽監督のゴンドウトモヒコに話を聞いた。

●ムジカ・ピッコリーノという異種混合の未来系バンド。

–––– 「ムジカ・ピッコリーノ」というNHKの音楽番組への出演が決まった時に、どんなことを思いましたか。

ジュリオ 自分が組んでいるバンド「OKAMOTO’S」のベーシストが番組に呼んでいただいたことがあったので、こんな素敵な番組があるということはもちろん知っていました。大人も子どもと一緒になって楽しめる音楽番組に出させてもらうことで、どんな新しいことが生まれるのか、期待しかありませんでした。

–––– 大人も楽しめるというか、子どもも楽しめる音楽番組というか。

ジュリオ 教育番組でありながら、大人のほうが楽しんでいるんじゃないかという内容の時が多いです。子どももいろいろなことをわかっているじゃないですか。小さなお子さんにもきちんと本質を伝えようとしている番組の姿勢がとてもかっこいいなと思いますね。たぶん子どもにとってもそのほうが必然的に学ぶことも多くなっていくと思いますし。

ジュリオ/オカモトショウ(OKAMOTO'S)

–––– お子さんのほうがピュアに受け取るんでしょうね。

ジュリオ 実はこのバンドメンバーみんなでインタビューを受けるという形態で取材を受けたことがなくて、誰から話すか探り合いになっている気がします(笑)。

–––– 多くのメンバーが今年スタートしたシーズン6からの参加ですが、ルネッタさんはシーズン5から参加していますよね?

ルネッタ 最初はすごく緊張して。レギュラーで番組に出るということもはじめてだったので、シーズン5も、シーズン6で新しいメンバーになった時もすごく緊張しました。
フローラ・ミラネッティ 出演が決まったよって事務所の人に言われた時には、なにがなんだかよくわからなかったというか、自分としてははじめての仕事だったので「あ、出られるんだ」みたいな思いでした。共演者の方々については、本当に申し訳ないんですけど、最初、お名前を聞いてもどなたかわからなかったんですが、一曲目の「ばらの花」ができた時に「あぁすごいな」って感じました。それまでちゃんと一曲を作ったことがなかったから、本当にプロの方とやるとすごいんだなって思ったし、やっていくうちに本当にすごい方たちと一緒に音楽をやらせてもらっているんだなってわかってきて、今はすごく楽しいです。
ジュリオ 素晴らしい答え(笑)。

–––– ふたりはいつ頃から楽器を手にしていたのですか。

ルネッタ 私は3歳からです。
ジュリオ 俺には3歳から続いていることは何もない(笑)。
ロッソ 生きていること。呼吸することくらいかな(笑)。
ハッチェル 寝て起きることぐらいだよね(笑)。

ルネッタ/佐藤奏

–––– みなさんは楽器は何歳くらいにはじめられたのですか。

ジュリオ 俺は中学一年で軽音部に入って、その時のバンドを未だに続けています。最初はドラムだったので、歌は中三かな。3歳に比べるとずいぶん遅いスタートですよ。
ハッチェル 俺は5歳くらいですかね。
ロッソ 5歳で何をやってたんですか?
ハッチェル バイオリン。いやいや習わされるパターンでね。

–––– それが好きになっていったのは?

ハッチェル バイオリンじゃなくてエレキギターなんですけどね。それは中学に入ってからですね。バイオリンじゃあ女の子にもてないなって思って。やっぱりロックだろってなって。
ジュリオ 今となってはバイオリンのほうがもてそうですけど。
ハッチェル 確かにそうなんです。間違えたなと今は思いますね。あのままやっていればね…。(と、しんみり空を仰ぐ)
ロッソ 思い出したけど俺も小三から小六までピアノをやってたなあ。ギターは中一ですね。
ハッチェル スタートは俺と同じだ。さすが千葉県。
ロッソ 千葉では中一にはじめがちなんです(笑)。
ハッチェル 千葉では速く走ることがもてる第一の要素で。けれど速く走れる人がものすごく多い。俺は中一で北海道の旭川に転校したの。旭川では楽器が弾けることがすごいみたいになって、これはいいなって思って。
ロッソ ジャンゴはいつからウクレレ弾いてるの?
ジャンゴ 7歳の時からずっとやっています。
ハッチェル 今、何歳?
ジャンゴ 11歳です。
ハッチェル まぁ、ずっとって言ってもまだ3年ちょっとなんだな。がっはっは。

ジャンゴ/近藤利樹

–––– みなさんは「ムジカ・ピッコリーノ」は出演する前から見ていらっしゃったのですか。

ハッチェル 去年から出るようになって2年目なんですね。その前はしっかりとは見たことはなかったかもしれないですね。出演のオファーをもらった時は「こんなわたしでいいですかい?」っていう感じでしたね。いちおう子ども番組というジャンルですから。でもね、最初にディレクターの方にお会いした時に、「子ども番組だと思わないでください」って言われまして。これは気合が入っている番組だなって思いましたね。
ロッソ この番組が始まった頃にたまたま見たことがあって。ずいぶんマニアックな番組だなって思っていました。自分が出るなんて思いもしなかったですけどね。

–––– 曲を練習するのは楽しい?それとも難しい?

フローラ 難しいんだろうなって思っていたけど、実際に自分でやってみるとフッと入り込める曲が多くて、演奏しやすいと思っていますね。
ジュリオ バンドでもカバーをやることはもちろんありますが、この番組の課題曲はそのセレクトがなかなか普通のバンドでは選ばなさそうな、演奏できなさそうな曲も多いんですよ。そういう時に例えば民謡だったら民謡の先生が教えに来てくれたりする。アフリカのコサ語のクリックソングというものをやった時にはコサ族の大使の方が来てくださって、コサ語を教えるというところからはじまり、次に歌い方を勉強していく。そんな曲は普通バンドではできないよねというムチャ振りの楽曲もありつつ、それをきちんと教えてくれる人がいるということはものすごく贅沢だなと思います。それをみんなでどうにかして、もちろんゴンドウ(トモヒコ)さんのアレンジもありながらまとめて完成させていく。その時に「意外にバンドでもできんじゃん」といった驚きもあって、新鮮でやっていて楽しいですね。

–––– コサ語っていうのは?

ジュリオ 日本語でいう「あいうえお」という音のなかに、舌で打つ音が入っていて。その音が歌のなかに入っているんです。舌で打ちながら歌わないといけない。発音したことがない言葉の音というか。なかなかのチャレンジだと思います。
ハッチェル 俺の場合はね、そのままやってくれというリクエストが多かったから。いつも通り、できることをやっている感じですかね。番組ではハッチェル楽団は、たまにしか演奏に加わらないんですけど、今回のライブでは我々が入ることによってさらにウキウキするような感じになれればなと思っています。がっはっは。

–––– ロッソさんが、このバンドではバンマスになるのですか。

ロッソ いやいや、全然そんなつもりないですよ。そうやって思われちゃうことが多いけど。思ったことは言うようにしていますけどね。でも自分のバンドじゃないし、みんなを尊重しながらやっていますね。

–––– ムジカバンドは、みなさんにとってどんな存在なのですか。

ロッソ まだバンドじゃないですね。このインタビューに水を差すようですが(笑)。朝霧JAMでライブをして、本当にバンドになるかどうか。今、そうなろうとしているっていう状態です。
ハッチェル 番組であんなに演奏しているというのに、ライブをまだ一度もやっていないわけだからね。楽しみであるな。フハハハハ。

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ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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