• 登山

稜線に雪はなくともご用心!!

2013.05.24 Fri

宮川 哲

宮川 哲 アウトドアライター、編集者

 5月も後半。いよいよ山登りのいい季節がやってきました。

 でも、まだまだ油断は禁物。標高3,000級の山々が連なる北アルプスは、雪を被った春の山です。下界では30度を越す真夏のような日が差すこともありますが、いやいや山の上は別世界。夜なんか、5度以下なんてこともよくありますので。

 この季節の山がむずかしいのは、街と山との気候のギャップをどう見極めるかです。峰々に雪が被った北アルプスなら、稜線を見れば「あ、まだ雪だね」なんて、まだ用心もするでしょう。でも、もしもめざす山の稜線に雪がなかったら。

 そう、下界からみれば、もう雪なんてほとんど見当たりません。稜線の岩場は、青空にくっきりと映えています。「行けるね、これは!」。なんて、判断もしてしまいそうなんです。いまの八ヶ岳。

 今日、南八ヶ岳から帰ってきました。麓から見ると、どうみても雪があるようには見えないんです。もちろん、見た目の通り、稜線には雪はないのです。入山口も新緑のカラマツが淡い色味を振りまいていたりして「こりぁ、アイゼンはいらんね」なんて、ことになったのですが……。ちなみに、八ヶ岳の最高峰、赤岳の標高は2,899m。3,000mには満たないのですが、威風堂々たるその山容が魅力的な山です。

 やはり、山は山ですね。標高が上がるにつれて、見えないものが見えてきます。新緑の森、その足元の暗い谷筋には、いたる所に雪がべったりと付いていたりして。最初は、ちらほらだったのが、高度が上がっていくと林床全体が雪に覆われています。

 昼間がこれだけあたたかいので、雪面はサクサクと弛んでいます。このときも、アイゼンがなくともなんとかなるか……といった具合でした。が、これ、朝夕の行動時には確実にアイゼンが必要な世界ですよね。あやういアヤウイ。

 見た目と現実のギャップをしっかりと見極める。この季節の山登りには、そんな判断力が必要です。備えあれば、憂いなしですので、装備はもちろん、山の知識や経験もしっかりと積まんといかんのですね。稜線に雪がなくともご用心!! です。

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