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リフォーム会社がなぜフェスを?? 北軽井沢で初開催されるTHE CAMP BOOK。オーガナイザーに聞いてみました。

(2017.06.04)

フェスのTOP

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樋口さん(右)と梅田さん(左)。ふたりが務めるリフォーム会社の新しい事業として、フェスを立ち上げた。樋口さんが言うように、内装をする会社がフェスを主催するのは、かなり珍しい。

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フェスの制作とは無関係だったふたり。最初に決まったのが会場とフェスのタイトル。そこから、アーティストのブッキングなど、手探りでひとつずつ進めていったという。

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会場の北軽井沢のearth smile village。浅間山の近くにある開放感のあるキャンプ場だ。

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6月2週の週末は、北軽井沢では過去10年間、梅雨の時期に入っているのにもかかわらず、雨が一度も降っていないという。

新しいキャンプインフェスが産声をあげる。北軽井沢のキャンプ場で開催されるTHE CAMP BOOKだ。確かにフェスの人気は続いているし、さまざまなスタイルのフェスが全国で開催されている。だからこそ、新しいフェスを立ち上げるのなら、作り上げる人の思いが、そこに集約されていなければならない。オーガナイザーの樋口大貴さんと梅田穏さんに、THE CAMP BOOKにかける思いを聞いた。

–––– キャンプインフェスを開催しようと思ったきっかけとは何だったのですか。

樋口 私も梅田も、そもそもフェスが好きで、野外フェスでキャンプをするようになってキャンプも好きになっていったんです。会社として、何か新しいことにチャレンジしたいということになり、私たちがやるんだったらフェスじゃないかってことになり、じゃあやってみようかと。振り返ってみればフェスが好き、キャンプが好きという単純な思いから始まっているんです。

–––– 会社というのは?

梅田 音楽ともフェスともまったく関係ないリフォーム会社なんです。

樋口 まったく畑違いなことは承知しています。けれど、フェスを開催することによって、会社への相乗効果もはかれるんじゃないか。内装屋がフェスをやっているって、たぶん他にはないですよね。他ではやっていないことにチャレンジして、予想していなかった効果がもたらされるかもしれない。会社として、何かおもしろいことを世の中に仕掛けていきたい。そんな気持ちを抱き続けています。

–––– フェスを作るために、まずどんなことからスタートしたのですか。

梅田 初めて行ったフェスが朝霧JAMだったんです。もちろん最初はライブ目当てで参加したのですが、キャンプインのフェスにより魅力を感じるようになっていきました。キャンプインフェスには自由がありますよね。ライブを見ずにテントサイトで過ごしてしまっても楽しいですし。客としてフェスには行っていたけれど、フェスを作るという部分では何もわかっていない素人。まずは会場を探すことからはじめました。

樋口 とにかくいろんなキャンプ場に連絡して。たまたま、今回のearth smile villageに問い合わせたところ、前にももいろクローバーZのイベントをやったことがあると。会場としてのイベントをする体制があり、トントン拍子に会場は決まったんです。冬はスキー場なんですよ。開催中にはリフトを動かしてもらいます。間近には浅間山がそびえ、開放感もあるキャンプ場です。

–––– どんなフェスにしたいと考えたのですか。

樋口 今ではお子さまも楽しめるフェスが多くなっていると思います。THE CAMP BOOKでも家族で楽しめるフェスを目指しています。ライブ、マーケット、フード、ワークショップ。これがあったらいいな、あれがあったら楽しいなっていうことを、みんなで出し合って、やっと開催間際まで来たという感じです。

–––– なぜ開催時期を6月にしたのでしょうか。

樋口 6月中旬は、梅雨でフェスが少ないというのが大きな理由のひとつです。すでに人気を集めているフェスと同じ週末に開催したのでは、なかなか難しいだろう。会場は決まっていましたから、会場の方や地元の方などに聞いたら、6月中旬は雨が少ないということもあり6月2週に決めたんです。

–––– THE CAMP BOOKという名前には、どんな思いが込められているのですか。

梅田 子どもの頃に経験することって、かなり大きなことだと思うんです。経験によって形成されることも少なくない。家族でフェスを経験することが難しくなくなっています。それってお子さんにとっては、ものすごく恵まれた状況なんだと思うんです。家族でフェスに参加して、それを本のように綴ってほしいんですね。

樋口 THE CAMP BOOKを、家族の思い出のアルバムにしてほしい。本にはいろんな物語があるじゃないですか。参加するみなさんにとっての物語になればいいなって。私たちも、THE CAMP BOOKという本を作っていければと思っています。

–––– 一度だけではなく何度も参加することによって、家族の物語は掌編から長編へと変わっていくわけですしね。

樋口 今年一回きりの開催ではなく、続けていくことが大事なんだと思っています。5年後10年後も続いているフェス。スタイルやコンテンツは変わっているかもしれませんが、家族で楽しめる場所というコンセプトは変えずに続けていきたいと思っています。

梅田 今年遊びに来た小さな子どもが、15年後とか20年後とかにフェスを手伝ってくれるようになったらいいね、という話をよくしているんですよ。

–––– どんな時間になってほしいと思っていますか。

樋口 初年度なので、参加するみなさんが手探りなところがあると思います。私たちもそうです。ただ、一体感が出るんじゃないかなって期待を持って想像しています。出演者さん、出店者さん、来場してくれるお客さん、ボランティアを含めた我々スタッフ。そこにいるすべての人がTHE CAMP BOOKというフェスを作り上げていく一員なんだということを、押し付けるわけではなく自然と感じていただけるフェスにしたいなと思っています。そうなるようなコンテンツも、自信を持って用意しているつもりです。一体感のある熱量を持ったフェス。参加してもらった方々には、刺激を何かひとつでも持ち帰ってもらえれば。そしてまた次も行きたいと思ってもらえる時間になれば。野外フェスって、成長をもたらしてくれる時間のはずです。THE CAMP BOOKに参加することによって得られたその成長を、自分たちのBOOKとして記憶してもらいたいなって思っています。

THE CAMP BOOK 2017

開催日:6月10日(土)~11日(日)
会場:プレジデントリゾート軽井沢内 earth smile village
出演:SOIL&"PIMP"SESSIONS、never young beach、D.A.N.、DJみそしるとMCごはん、OGRE YOU ASSHOLE、曽我部恵一、TURTLE ISLAND、他

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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