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実戦主義選曲録8 レコード女子との初体験!?

(2016.11.05)

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アメリカのシカゴをベースに活動を続けるBad Boy Bill 。11月3日は、シカゴ・カブスが108年ぶりにワールドシリーズで栄冠を勝ち取った日。Bad Boy Bill のツイッターは、シカゴ・カブスで溢れている。

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レコード女子×VAN DES COLLECTIONでのDJシーン。ハコのDJでは珍しく、明るい照明の中でのプレイ。

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レコード女子(vinylgirl)のみなさんと野外選曲家。教えることで、また自分も勉強なり。

野外選曲家・河合桂馬の実戦主義選曲録 其の八   
Bad Boy Bill 「Costa Del Sol(Mijangos Puesta Del Sol Mix)」

 みなさん、11月3日は何の日かご存知でしょうか?

 そう、もちろん文化の日なんですが、実は「レコードの日」でもあるんですよ!ちなみに、日本で初めてレコードが生産されたのが1907年10月で、神奈川県橘樹群川崎町(現・川崎市川崎区)の日米蓄音機製造㈱(のちの日本コロムビア)が日本初の円盤レコードと蓄音機を製造したそうです。なんとレコードには100年以上の歴史があるんですね。

  そんなレコードの日に、日本のアナログレコード発祥の地である川崎ににある『LA CITTADELLA』にて開催された「レコードの日」というイベントにてDJをしてきました。いくつかあるイベントコンテンツの中で僕がDJを担当したのは、女子がもっとカジュアルにアナログレコードを楽しむためのコミュニティである「レコード女子(vinylgirl)」のみなさんが企画したイベント「レコード女子×VAN DES COLLECTION・アンティークに囲まれてレコードを聴こう&写真を撮ろう 」という内容でした。簡単にいうと、レコード好き女子に囲まれてDJするってことですよ!最高じゃないですか!ということで、80枚のアナログレコードと、レコード女子にチヤホヤされたいという下心を持ち込んでイベント当日を迎えました。会場はイギリスのアンティーク家具や、レコード、古い蓄音機などが飾られていてなんともフォトジェニック!そんな中でわたくしのDJがはじまりました。DJをしながらレコード女子のみなさんといろいろお話ししていると、レコードには触れたことがあるけど、DJは未経験ということだったので、急遽「河合桂馬によるレコード女子のためのDJ講座」を開催しました!

 なぜDJは片耳でヘッドフォンを聞くのか?という説明からはじめ、レコードへの針の置き方、曲の頭出し、簡単な曲のつなぎ方、ピッチの合わせ方、など基本的なことを説明して、レコード女子のみなさんにも実際にDJ初体験をしてもらいました。するとすると、みんな筋がいい!!今までに結構いろんな方にDJを教えてきましたが、概して言えることは、女性はアナログDJに向いている!ということ。アナログDJは、消耗品であるレコードやレコード針を扱うので、それらを傷つけないためにも丁寧なプレイが必要です。教えられたことを忠実に、そしてレコードに丁寧に針を置いてくれる女性は、教えていても安心です!みなさんすぐにコツをつかんで、人生初のDJプレイを楽しんでくれました!教えていて、ふと「自分がはじめてつないだ曲ってなんだったっけな?」と思い出そうとしたんですが、全然覚えてないです(笑)。

 でも、はじめてレコードを買った日のことは鮮明に覚えています。大学一年生(浪人したので20歳)だった僕の「初体験」は、2002年のちょうど今の時期ぐらいで、肌寒い季節の変わり目でした。先輩DJに、今は無きレコード屋である渋谷宇田川町の「CISCO」に連れてきてもらったのです。周りの客に、僕がレコード童貞だってことがバレないように、試聴機として置いてあるターンテーブルに恐る恐るレコードをのせました。

 がしかし…あれ、ん?どこだ?うまく穴に入れられない。
 これじゃあ童貞丸出しだ。焦るな桂馬。
  ここだ、よし、なんとかレコードがセットできたぞ。
  次はレコードに針を置くんだ。
  官能的な曲線美を描いたトーンアームの先っぽのヘッドシェルにはじめて触れた。
  艶めかしくデリケートな針を傷つけないように、優しくレコードの上に置こうと、ふるえる手でトーンアームを持ちあげた瞬間…。
 あ〜!!!!!
 意外と軽かったヘッドシェルが指からすっぽ抜けて、こともあろうにレコードの上で派手に飛び跳ねてしまった!!
  あ〜もう絶対バレた!!
 もうこうなったら回数勝負だ!とことん試聴しまくってやる!

 とまあこんな具合で購入した10枚ほどのレコードのうち、今でもたまにかけているこの一曲を聴くと、僕の童貞卒業日はもしかしたらレコードの日だったのかなぁ、なんてちょっとセンチメンタルな気分に浸るわけです。

文=河合桂馬 http://keimakawai.com

 
 
ライター
Akimama編集部
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