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Earth Wind & Fireの名曲「September」なら、誰の心もキャッチする。

(2016.04.02)

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野外選曲家・河合桂馬の実戦主義選曲録 其の一
Earth Wind & Fire「September 99(PHATS & SMALL REMIX)」

 前回は、連載執筆にあたっての心構えを「実戦主義選曲録 序章」(http://www.a-kimama.com/culture/2016/03/39997/)にて書かせていただきました。今回から実際に曲をご紹介しつつ、ごく個人的なエピソードを交えていきたいと思います。

 唐突ですが「野外フェスとクラブイベントの決定的な違いとは?」

 こう聞かれたら、皆さんどんな答えが思い浮かぶでしょうか。

 僕には明確な答えがあります。それは「子供がいること」です。

 クラブイベントは、昼間のイベントなどの例外を除き、基本的に未成年の入場がNGです。一方、野外フェスはというと、子供連れで参加するファミリーも多く、特に入場無料のデイイベントでは、その客層は多種多様です。そんな、幅広い来場者に向けた選曲というのが野外フェスの難しさであり、楽しさでもあります。

 野外イベントでの選曲のポイントは「お父さんお母さんが普段とは違って、なんだか楽しそうに踊ってるから子供も楽しくて踊っちゃう」

 この状況が作れたら勝ちです!そしてこの状況を作り出すのに最強な一曲が、今回ご紹介するEarth Wind & Fireの「September 99(PHATS & SMALL REMIX)」です。みなさんご存知Earthの名曲Septemberをハウスの4拍子でリミックスした曲です。この曲に何度助けられたことか(笑)。

「Earthドンズバ世代のお父さんお母さん」→イントロが流れた瞬間に一気にボルテージが上がる!!

「若者達」→歌いだしの「Do you remember?」で聞いたことある!!

「子供達」→サビで狂喜乱舞する親の姿を見て、今日はいくら騒いでも怒られないんだ!!

「結果」→世代を超えた圧倒的なグルーブ感が生まれる!
というわけです。ただし、この曲の使いどころを間違えると威力が半減するのでご注意を。イベント中盤から終盤にかけて、いい感じに酔いがまわったお父さんお母さんの恥じらいが無くなったころにかけるのがポイントです(笑)。

 ちなみに、「サインください!」と初めて声をかけられた時を鮮明に覚えています。エイ出版社が主催の「フィールアース」というキャンプイベントでした。DJを終えてステージを降りると、なんとそこにマジックを握りしめた5~6人の男女の集団が!しかもみんな小学生!(笑)。

 僕が学生の頃から「いつかサインを頼まれる時がくるんじゃないか?」と勝手に妄想して密かに練習してきた将棋の駒の桂馬マークを、「ここに書いて!」と手の甲を差し出す子供達全員に書き記しました。「一生手洗っちゃダメだぞ〜!」と冗談でごまかしましたが、めちゃくちゃ嬉しかったなぁ。これも、この曲のおかげでした。

文=河合桂馬 http://keimakawai.com

 
 
ライター
Akimama編集部
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