- 料理
冷凍うどんってそのまま食べるとどうなる?「ものぐさ男の山ごはん53」は実験的レシピで山の冷やしうどん
2020.07.10 Fri
A-suke BASE CAMP 店長
みなさん、こんにちは。「BASE CAMP」のA-sukeです。
ソロでの軽いハイクだと朝イチ電車に乗る前にコンビニで昼ごはん買う人も多いと思うんだけど、温かい食事を山で食べたくない?ってことで「コンビニ食材を利用した山ごはんレシピを紹介していこう」というのがこの連載。
7月になり、ディズニーだって再オープンしたっていうのに東京は毎日のようにコロナの感染者数が多くなり、全国的に毎日雨で九州をはじめ雨が多いだけでは済んでいないエリアもあり心が苦しい毎日ですね。
炊飯、カレーに続いて今月も禁断のゾーンへ突入します。
それは「冷やしうどん」。
じつは自分自身が夏の暑い時期に登山などのアクティビティに行って昼に一番食べたいものって冷たい麺モノなんです。でも、冷たい麺ってじつは山の上では作るのが厄介ですよね。
一度茹でてから冷水で〆る……。場所が場所なら可能な場合もあるかもですが、ほとんどの山では無理でしょう。
今回はそれを可能にするTipsというか提案ですかね(笑)。さて、用意するものは……。
まずは冷凍うどんです。2玉セットですね。
1玉ずつ袋が分けられているのでソロの時でも便利です。これを保冷剤として持っていって溶けて解凍したらそのまま食べちゃおう。ってコトなんです。
まずはサラダうどんを作って食べてみましょう。
どんなサラダでもイイと思いますが今回はドレッシング別売りのサラダシリーズから「ツナと玉子のサラダ」をチョイス。タレはドレッシングそのままでイイでしょう。「焙煎ごまドレッシング」をチョイスします。
個人的には冷やしうどんにはあげ玉が欲しいのであげ玉も入れましょう。
まずは冷凍うどんを自然解凍。調理もなにもありませんので今回は火にかけられない皿でもOK。もちろんストーブも燃料もいりません。
で、ぶっかければ完成です。
サラダは半分で1人前くらいな感じですね。ドレッシングは1人で1袋が妥当でしょう。
さて実際食べてみると……。
茹でてから冷水で〆たモノと比べてボソボソというか粉っぽいというかもっさりした食感。ツルツルっと行きたいところだけど調子乗るとブツブツ切れてしまいます。しかしすごくマズいというわけではありません。
調理ナシで山の上で冷たい麺が食べられるならアリだと思うくらいは美味しいです。
しかし……。
ムムム。生で食うなとは書いてないけど「加熱して食べてね」とある。
調べてみると食べてみた感想の原因がわかってきた。
うどんとはつまり小麦粉だ。小麦粉とはつまりデンプンだ。
簡単にいうと自然解凍したうどんはβデンプンで消化にあまり良くなく、おいしくない。お米だと生の状態だということらしい。なるほど。
で、茹でるとαデンプンになって柔らかく消化に良くおいしいうどんになるということだ。お米でいう炊いた状態だ。1分も茹でれば炊いたお米と同じ状態になるうどんも大したものだ。
つまりあんまり美味しくなかったのは大正解らしい(笑)
実はこのレシピで何食も実験で食べているのだが別にお腹を壊したりはしていない。Akimamaの連載で書いておいてなんだが自己責任で試してみたい人だけ試してみてほしい。
たとえ茹でないまま食べるとしても、それでも美味しく感じるためのコツがある気がする。それはツルツル感がない分アブラを足すこと。
オススメはゴマ油を使ったレシピ。
「山形のだし」と「胡麻油香る蒸し鶏とザーサイ」にゴマ油を追い掛け。
かなりさっぱり系の冷やしうどんになる。暑い夏でもツルツルいける。
だしはキュウリのおしんこを昆布を刻んだようなものなので他の食材と合わせやすい。サラダチキンでもOKだ。
それから個人的に一番オススメは……。
冷やしキムチ納豆うどんだ。
キムチと、納豆と納豆のタレをかき混ぜてうどんに載せたらゴマ油をひと回しして完成。納豆はできればひきわりだと麺とうまく絡んでくれるぞ。
山で汗をたくさんかいたあとに食べたら、このキムチのしょっぱさがいい感じで身体に染みそう。そしてアブラを足すことでボソボソした感じが軽減し、正式な冷やしうどんに近づいた感じだ。
あ、書き忘れたけどぼくはどっちもあげ玉があるとさらにおいしい気がします(笑)
まだ少し暑い夏には時間があるかもだけど、今のうちに平地で楽しみながら山ごはんの実験をしてみるのもアリかも。
では次回もお楽しみに!
(文・写真=BASE CAMP A-suke)