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暖冬だからこそ行ってみたい! おすすめの日だまり日帰りハイキング5選

2016.01.05 Tue

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

 今年の冬は全国的になんだかとても暖かいようです。12月の平均気温が、平年を2度近く上回り、統計をとりはじめた昭和21年以降、最も高いといいます。気象庁によると、この暖冬傾向はエルニーニョ現象の影響で、今月以降も気温の高い日が多くなると予想されています。

 というわけで、この冬は、絶好のハイキング日和となる日が多くなるようです。というのも、じつはこの季節は、低山ハイキングにとても向いています。低山は標高が低いので、日ざしが強く気温の高いシーズンだとかなり不快です。ところが、冬であれば、ちょうど適度な運動で体もポカポカ、空気も澄んでいるので、葉っぱが落ちて見通しがよくなった稜線からは、展望もききます。日が落ちるのが早いので、行動時間は限られますが、暖かな日だまりがとてもうれしくなります。そこで、アキママではそんな日だまりハイクが楽しめるおすすめのハイキングコースを5カ所紹介しちゃいます。

 とはいえ、こういう気象パターンのときは、日本の南岸を低気圧がよく通過するので、寒気と重なると太平洋側でも大雪となる可能性もあります。最新の気象情報には十分注意してお出かけください。

1:伊豆/天城山

伊豆半島にある、天城山は日本百名山として多くの登山客を迎えている人気の山。しかし、実際には天城山という山はなく、万二郎岳(1299m)から最高峰の万三郎岳(1405m)、そして八丁池を通って天城峠へと至る山塊を天城山と呼んでいる。

2:房総/富山

房総半島の内房に位置する富山は、標高は低いものの、遠く伊豆諸島から東京湾を一望できる展望に恵まれた花の里山だ。冬場でもスイセンやナノハナなどの花が咲き登山者の目を楽しませてくれる。登山口の近くには無料の駐車場や道の駅などもあるので、マイカー登山がおすすめ。

登っているときは汗もかき、体は暖かいのですが、気温は低いので、ひとたび休憩したりすると、急に汗が冷えてしまうこともあります。汗が冷える前に、防寒着を着たり、温かい飲み物をサーモボトルに入れてもっていったり、または手足や頭など、体の末端から冷えてくるので、帽子や手袋または小さな携帯カイロなどがあるといいでしょう。

3:三浦/武山

三浦半島の南端にある武山は、標高は低いものの、三浦富士、砲台山、武山と連なる稜線のプチ縦走が楽しめる。武山の頂上からは相模湾から東京湾を望む絶景が広がる。アップダウンも少なく、危険な場所もないので初心者には最適のルートでエスケープルートも多い。

4:真鶴/御林

真鶴半島には、御林といわれる魚付き林があり、昔から伐採を禁じられてきたため、いまでも目を見張るようなクスノキやマツ、シイといった巨木が生い茂る。この貴重な森を巡る遊歩道と陽光きらめく海岸線を結んだひだまりハイキングがなんといってもおすすめ。写真は真鶴半島先端にある三石。

5:伊豆/城山

城山(342m)は狩野川沿い位置し、展望のよい頂上からは、熱海や箱根の山々、そして遠くに富士山を望むことができる。葛城山(452m)へのロープウェイを使って、一気に高度を稼ぎ、葛城山から城山へは、照葉樹林の明るい森を抜け、のんびりと下るルートがラクチンだ。葛城山の頂上からは、駿河湾を一望でき、雪を抱いた富士山と海のコントラストが美しい。

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌や書籍編集に携わった後、独立し、現在に至る。日本山岳会会員。コンサベーション・アライアンス・ジャパン事務局長。

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