• カルチャー

夜通し踊れるフェス型の結婚式も! 自由度MAXな「アウトドアウェディング」の魅力

2017.04.19 Wed

 友人や親戚の結婚式・披露宴に何度も出席すると、「こういう演出、多いよなあ」と思うこともあるのではないでしょうか。正直、イベントとしてはもう飽きた……と感じることもありますよね。

 自分が結婚式を挙げるのならば、自分もゲストも新鮮に楽しめるものにしたい。そう考えたとき、アウトドア好きとして視野に入ってくるのが「野外ウェディング」です。自然のなかで行うパーティーなら、形式にとらわれず、思いっきり自分らしい内容にできます。
 実際には、どんなパーティーが行われているのでしょうか。都内・関東近郊でアウトドアウェディングを手掛ける「Slow Wedding」の代表でアートディレクターの山内芸雄丸さんに、その魅力や今までの例、気になるコスト面までうかがってみました。

「Slow Wedding」はスタートして3年目とのこと。これまで、どのような場所で式を挙げてきたのでしょうか?

山内芸雄丸さん(以下、山内):今までお取扱いしたアウトドアウェディングは約20例。会場は、キャンプ場や農園、農場、牧場、ガーデンレストラン、カフェ、野外のレンタルスペース、スタジオなどでした。ゲストさんのアクセスの面などを考え、東京を中心に関東近辺のエリアで都心から2時間以内のところというご希望が多いですね。

アウトドアウェディングというと自然の中なのかなと思っていましたが、ガーデンレストランなども含まれるんですね。形式はさまざまだと思いますが、どんな感じの式が人気なんですか?山内:フェスやキャンプをテーマとしたアウトドアウェディングが人気ですね。もともとアウトドアがお好きだったり、音楽や旅行、レジャーに関心が高い方などが多くて。新郎新婦の共通の趣味がキャンプだったとか。出会いのきっかけがフェスだったという方もいましたね。

式の始まりと結びはきちんと行って、セレモニーの雰囲気は守りつつ、ドレスコードをスーツではなく平服などカジュアルなモノにして、肩肘張らずに楽しめるようにする……というケースが多いですね。

(「具体的にどんな式があったか?」に続く)


具体的にはどんな式がありましたか?

山内:中身は、本当に実にさまざまです。フェスを再現するイメージで、会場作りから自分たちで行い、野外に本格的なステージやゲートを組んだことも。新郎がDJをして本当のフェスさながらのタイムスケジュールで夜通し音楽を楽しんだり、新郎新婦とご友人でその日だけの特別バンドを作って、ギター、ドラム、ボーカルの生演奏を披露した式もありました。
あと、挙式の指輪交換の際にドローンを使って指輪が空から登場するというサプライズや、お知り合いの牧場から動物をお借りしてパーティー会場内に「動物触れ合いコーナー」を作った式なんかもありましたね。

ときには、開放的な雰囲気ゆえにゲストがはしゃぎすぎて川に落ちてしまったり、宿泊のキャンプウェディングで翌朝新郎様が朝起きれず朝のイベントに間に合わなかったりといったハプニングも。その辺もやはり、アウトドアウェディングならではというところではないしょうか(笑)。

二人の出会いや共通点を式に取り入れられるのは素敵ですね! 結婚式は、新郎新婦もゲストも「準備が大変」「堅苦しくて感動できない」なんて意見を耳にすることがありますが、アウトドアウェディングはイベントとして楽しめそうです。

山内:そうですね。「Slow Wedding」では、お二人やご友人、Slow Weddingのスタッフとでチームを組み、自分たちの手で結婚式を挙げるというのをコンセプトにしていて。そのなかで「結婚式を作る過程を楽しもう」という思いも大事にしています。

「Slow Wedding」には完全オーダーメイドで、パッケージプランがありません。新郎新婦のご希望に沿って内容を決めていくので、一般の結婚式より打ち合わせや細かい作業は増えるかもしれません。でも、そこも含めてしっかり楽しんでもらえたらなと考えています。新郎新婦だけでなく、周囲のご友人にお話を伺うケースもありましたね。
参加型イベントのようなイメージですね。

山内:一般的な結婚式だと、出欠のハガキが届いて返信を出し、当日まで新郎新婦ととくに会うこともなく過ごすと思います。そこを「Slow Wedding」では、新郎新婦が招待状の代わりにWEBサイトを開設し、ご友人に向けて公開するという方法で式への参加を募ることがあります。ゲストの方は自分たちのタイミングでWEBサイトを見て、新郎新婦からの呼びかけや依頼を目にし、「お手伝いしようかな」とか、「一緒にやってみたい」と思って動くというか。招かれたから式に行くというより、自主的に楽しみながら参加するという感覚に近いんです。

アウトドアといえば天候の問題がつきものですが、式当日に雨が降ったらどうなるのでしょうか?

山内:会場が決まったタイミングで、晴れの場合と雨の場合の両方のプランを立てます。室内の設備が併設されていたり、雨風がしのげる場所がすぐ隣にある場所であったり。キャンプ場だとテントを設置するなどして、基本的には、晴れでも雨でもプランに大きな変更のない会場を見つけてご提案させていただいております。

うまくいくかは運頼み!というわけではないんですね(笑)。費用的には、一般の結婚式と比較するとどのくらいになりますか?

山内:過去の事例で平均的な額を出すと、キャンプウェディング/ゲスト70名/人前結婚式+披露宴+二次会+宿泊+翌朝朝食で200万前後といったところでしょうか。日帰りのパーティーのみでしたら70名/披露宴のみで120万前後ぐらいになるかと思います。(※金額は一例です)

「Slow Wedding」では持ち込みを歓迎していて、極端な話をすれば、式に必要なものをすべて持ち込むことも可能です。これまでにヘアメイクや料理、カメラマンなどをご友人にご依頼されるケースもありました。持ち込みが自由な分、一般店な式の相場より費用を抑えて式を挙げることもできると思います。

それは意外です。式のあとは、どんな反響がありますか?

山内:スタッフとご依頼者がどのくらい距離を近づけられたかというのを、満足度のひとつのチェックポイントだと考えていて。スタッフとご依頼者が一緒に打ち上げをしたり、ご依頼者を弊社の忘年会にお招きしたり、そういった関係性を築けることもあります。なかには「すごく楽しかったので今度は作り手に回りたいです」と、自分たちのウェディングを開催したあと、次のパーティーのスタッフとして動いてくださったこともありました。
アウトドア好きという共通点がありますもんね。

そうですね。これからも、自然で暖かな結婚式づくりをお手伝いしていけたら、と思っています。

公式サイト:Slow Wedding

(取材・執筆=ライター内野チエ、編集=西田友紀))

Latest Posts

Pickup Writer

ホーボージュン 全天候型アウトドアライター

菊地崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

高橋庄太郎 山岳/アウトドアライター

森山伸也 アウトドアライター

Muraishi Taro アウトドアライター

森 勝 低山小道具研究家

A-suke BASE CAMP 店長

中島英摩 アウトドアライター

麻生弘毅 アウトドアライター、編集者

小雀陣二 アウトドアコーディネーター

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

宮川 哲 アウトドアライター、編集者

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

ふくたきともこ アウトドアライター、編集者

北村 哲 アウトドアライター、プランナー

渡辺信吾 アウトドア系野良ライター

河津慶祐 アウトドアライター、編集者

Keyword

Ranking

Recommended Posts

Akimama公式ソーシャルアカウント

# キーワードタグ一覧