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【アクションカムで自然観察】番外編:不用品で自撮りアクセサリーを自作してみた!
2020.08.17 Mon
大村嘉正 アウトドアライター、フォトグラファー
ハードなご時世ですが、それでもアウトドア人には自然の癒しが必須。感染リスクをさけるためにひとりで、少し「隠者の気分」を楽しみつつ自然のなかへ、という人も多いと思います。そんなとき、ひと味ちがう自撮りを実現する「簡単な工作で完成! アクションカム用アクセサリー」を紹介しましょう。
【川・海遊びのお供に「アクションカム用双胴小舟」】
①材料は、拾った杉板をノコギリで適当に切断したもの(長さ170×幅90×厚さ6mm)、ごみ箱にあったペットボトル(500㎖×2本、フタ付き)、呼び径1/4インチで長さ12mmのボルト、ひもか結束バンド。必要な工具は、中くらいの太さのプラスドライバー、モンキーレンチなど。
②厚さ6mmぐらいの杉板だとプラスドライバーをゴリゴリねじ込むだけでも穴が開く。ここに結束バンドかひもでペットボトルを固定。
③自由雲台を取り付けるボルトの穴も、プラスドライバーをねじ込んで空ける。自由雲台の雌ネジの呼び径は1/4インチ。
ソニーのアクションカムのハウジングには三脚ネジ穴があるので自由雲台を装着できる。少し重心が高くなってしまった……。
水面に浮かべて撮ればこのとおり。アクションカム用双胴小舟は波や風で回転するので構図を決めにくいが、それもご愛敬。
1秒のインターバル撮影をすれば、偶然が味方してくれる。
アクションカム用双胴小舟を転覆させれば水中撮影も。おひとり様の海・川遊びでも、思い出を永遠に。自由雲台なので、アクションカムを水面にも水底にも向けられる。
1秒のインターバル撮影でしばらく放置しておき、カメラの前で泳いだりもぐったりする。偶然頼みだけど、意外といい感じに撮れる。
【文房具のクリップなどでプチ空撮】
アクションカムのアクセサリー製品には「棒などを挟めるクリップ」がある。でも、そこそこの固定力でよいのなら、ずっと安いのが文具クリップ。たとえば、挟み口サイズ75mm(商品名は「目玉クリップ極大」というらしい)がそれで、100均で買えたような。これに、アクションカム用双胴小舟にもつかった自由雲台を取り付けます。
①「目玉クリップ極大」の穴は、雲台の取り付けボルトがちょうど通る。ボルトの長さが余るようであれば、平座金(ワッシャー)をあいだに1~2枚入れて調整。挟み口には滑り止めになるクッション材を貼る。私の場合は、自宅に残っていたフローリングのキズ防止パッドを利用。
パドルの先に挟めばこんな画像が。川のうつくしさを伝えられます。
②もっと高い位置から撮影するなら渓流釣り用の振り出しのべ竿(長さ4.5mぐらい)がおすすめ。3mほど伸ばしてアクションカムを装着。
釣り竿+アクションカムを、木の枝などを利用して立て掛ければ、こんな俯瞰で撮れます。
マウンテンバイクや森のトレッキングでの自撮りにも使えそう。
こんなふうにアクションカム+竿をセット。ブルートゥースを介したスマホアプリを使えば、アクションカムのアングルを確認できる。
渓流釣り用の振り出し竿はリーズナブルなものでも軽く、収納もコンパクト。シビアな登山じゃなければ負担にならない。ちなみに私の竿は長さ4.5m、収納サイズ0.55m、重量250g、980円でした。もちろん、釣りにも使えます。
※アクションカム「SONY・HDR-AS50」で撮影した元画像はアスペクト比16:9ですが、3:2にトリミングして掲載しています。