この世に誕生してあっという間に、高い機能性と、すぐれたデザイン性で称賛を得たブランドがある。2018年に長野県松本で生まれたゼインアーツ（ZANE ARTS）だ。

　機能と芸術の融合をめざしたゼインアーツの製品たちは、発売開始後すぐに注目を集めることとなり、ワンポールテント「ゼクー M（ZEKU-M）」は、2020年グッドデザイン賞を受賞し、グッドデザイン・ベスト100に選ばれている。

　そんなゼクーに、さらに大型の「ゼクーL（ZEKU-L）」がラインナップされることになった。「ゼクーM」は４人程度の収容目安だったが、「ゼクーL」はなんと10人程度のコミュニティーを余裕で収容できる大きさとなる。

　ゼクーのテントは、従来のワンポールテントとなにがちがうのか。

　特筆すべきは、テント内の空間の広さである。通常のワンポールテントは、外周部に向かって天井が低くなり空間が狭くなっていくので、デッドスペースが生まれることがデメリットだった。それを、独特な形のエクステンションフレームにより生地を持ち上げ、居住空間として活用できるようにしたのだ。

　実用的な機能面だけではなく、「自然との一体感を感じられる構造」にこだわる制作者の信念が感じられるデザインもアウトドアファンの心をくすぐる。パネル一面をフルオープンにできるデザインもそのひとつ。出入り口をすべて開口すれば、テント内にいながら、自然の風や光を存分に感じられる。

　しかも、一見構造が複雑に見えるが、じつは設営は容易にでき、初心者にもわかりやすいというのもうれしいポイントだ。

「ゼクーL」は2021年６月に発売開始予定だ。同時に「ゼクーL」に対応するインナーテントやコンパクト２ルームテントのオキトマ２（OKITOMA-2）、ハンマーやペグ、ランタンハンガーなど合計８製品が発売される予定なので、キャンプのピークシーズン前にぜひチェックして欲しい。

　いまは、同じ空間で大人数が時を過ごすことがむずかしい時期だ。でも近い未来に、必ずまた自然を愛する仲間たちと、お気に入りのテントの中で語り合える日が来るはずだ。そのとき、この大容量テントの「ゼグーL」があれば、最高に快適で楽しい時間を過ごせることだろう。