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スーパーヒーロー大集合! 今年の「Natural High!」は音楽以外も凄い

2014.03.19 Wed

藤原祥弘 アウトドアライター、編集者

 毎年5月、山梨県道志村で行なわれている野外フェス「Natural High!」。大物アーティストが間近で演奏し、ブレーク寸前の若手が多数登場するステージは、フェス通の間では「かなりお得!」とされており、熱心なリピーターも多い。

 一般の野外フェスの「野外」が「ステージが野外にある」こと指すのに対し、「Natural High!」の会場は野外どころか大自然。野生動物も出没するような森の奥で、諸々のプログラムが展開する。新緑の美しい季節と相まって、参加者のなかには「テントサイトが気持ちよくて、全然、ライブを見にいかなかった……」なんて人もいるのだとか。

 そしてこの「Natural High!」のもうひとつの大きな特徴が、アウトドア界で活躍する作家やライターがトークステージやワークショップを展開すること。普段、雑誌やテレビでしか見られないヒーローたちが、目の前で惜しげもなくその技術を披露してくれる。

「今年のトークステージとワークショップのテーマは『piece of future』。なくなりつつあるけれど素晴らしい技術や、最近登場したアイデアなど、自然と共存する社会を作るための『未来のかけら』を登壇者のみなさんに持ち寄っていただきます」と、事務局の藤原さん。

「出演者のみなさんは、自然との関わり方において2歩も3歩も先を行くような人ばかり。そんな面々が一堂に会する今年のNatural High!。出演者が相互に作用しあって、新しい企画やアイデアが生まれたり、それぞれのステージやワークショップに別の出演者が飛び入りしたりするかもしれません」

 これまでに発表されていたアウトドア系の出演者は、山岳ライターの高橋庄太郎さん、ヒッピーのテンダーさん、日本のアウトドア文化の礎を築いた韮塚順一さんら。昨日行なわれた出演者の第2弾発表では、サバイバル登山家の服部文祥さん、自然解説者の奥山英治さん、アーティストプロデューサーの四角大輔さん、ネイチャークラフト作家の長野修平さん、バックパッカーのシェルパ斉藤さんも加わった。
 
「高橋さんには『本には書かない秘密の旅の話』とデイハイクのワークショップ、服部さんには日々彼が更新している狩猟論の最新版を展開してもらいます。

韮塚さんと四角さんには、フライフィッシングを中心としたアウトドア文化についての対談をしていただく予定です。長野さんとシェルパさんはブースを出されているので、そこを気軽に訪ねてお話ができるのが魅力です。

そして、奥山さんとテンダーさん。知名度はほかの方々ほどありませんが、彼らのもつ技術は凄い。奥山さんが生き物を捕まえるときの動きには、武道の達人の演武のような美しさがあります。生き物たちとの即興のセッションのようなこれはライブでないと楽しめないものです。

テンダーさんは限界集落に住み、電気はソーラー、火は薪、水は沢水、肉は猟で賄いながら、お仕事はウェブデザイナーと著述という未来的な生活をするヒッピー。これからの時代に必要な技術を集積した、いわば『人体博物館』です。彼のトークステージとワークショップはかなり刺激的ですよ」

 フェスの核となるミュージシャンは、加藤登紀子さん、SOIL&”PIMP”SESSIONS、(仮)ALBATRUS、佐藤タイジ(シアターブルック)+辻コースケ=モジャモジャワーカーズ、tio、CHAN-MIKAなど。トークステージには先の東京都知事選に出た社会起業家の家入一真さんらが登場。今後も第3弾、第4弾の出演者が発表される。
 
 
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