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今年のフジロックは何がスゴイ? DAY2 25日(土)見どころ総ざらい

(2015.06.25)

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7月を目前に控え、開催まであと30日!(写真=宇宙大使☆スター)

 10年以上、毎年スタッフの多くが国内最大の野外ロックフェス「フジロック」へと通うAkimama編集部。いよいよ開催まで1ヶ月を切り、3日間何をどう観るかを思い描くようになってきた。初日に触れた前回に続き、2日目の見どころをご紹介!

DAY 2
7.25 Saturday
90年代以降の
ブリティッシュグルーヴに包まれる

 2日目は、グラスゴー、ウェールズ、マンチェスターと90~00年代のUKロックの代表的なグループが主要ラインナップを固める。ミューズが15年、スーパー・ファーリー・アニマルズ、ベル・アンド・セバスチャンが20年選手と、どのグループも21世紀をサバイヴし円熟期を迎えようとしているグループばかりで、見応え満点だ。

 特にミューズは、6月に7作目のアルバム『ドローンズ』の発表直後のパフォーマンス。リリース前から欧州ツアーを行い、最新曲を盛り込み熟成されたステージを日本で展開するだろう。超ド級の世界的アリーナバンドのスケールの大きさを改めて体感する絶好の機会だ。

99年に衝撃のデビューを果たし、その唯一無比なサウンド・ダイナミズムでロック・シーンに新風を吹き込む英デヴォン州テンマス出身の3人組「MUSE」
 ベル・アンド・セバスチャンは、その「変化」を感じつつ、フェス仕様で盛り上がるステージを期待したい。4年ぶりのアルバム『ガールズ・イン・ピースタイム・ウォント・トゥ・ダンス』は、ダンスポップの要素も取り入れた彼らにとっては野心作。ライヴ・パフォーマンスに新たなアプローチがどれほど盛り込まれるかは未知数だが、最近のステージでは楽しく踊れる要素をふんだんに取り入れているだけに、過去のベルセバとは違った体験をできることになりそうだ。

通称“ベルセバ”は、インディ・ギター・ポップの流れを汲んだサウンドと珠玉のメロディが生み出すハーモニーで、唯一無比の地位を確立
 ここ5年近くメンバーのソロなどで本体の表立った活動が無かったスーパー・ファーリー・アニマルズも気になる存在だ。4枚目のアルバム『Mwng』の再発と共に本国でもライヴ活動を再開したが、思えばこの作品も2000年の発売から15年が経過する。全編ウェールズ語でルーツ色の強かった旧作をキーワードに、次のスーファリの展開をステージで確認したいところ。さらにUKロックファンへの、もうひとつのオススメといえばアクアラングのステージもある。5年ほど活動を休止していたマット・ヘイルズのプロジェクトだが、新作『テン・フューチャーズ』を引っさげてのステージとなる。

「スーパー・ファーリー・アニマルズ」は、実験的でありながらあくまでポップなサウンド、映像、アートワークにいたるまでの細部なこだわりなどが非常に高い評価を受けているバンド
 前述の4組よりひと回り上の80年代~90年代前半組のベテラン、ハッピー・マンデーズも見逃せない。マッドチェスターの象徴的存在という枕詞で喧伝され続けているが、2004年の復活以来の地味ながら地に足のついたライヴ活動は彼らの黄金期を上回りつつある。時の経過と共にミュージシャンたちが口々に影響を挙げ「もっと評価されるべき」との意見も多い。「踊れるロック」のパイオニアだ。

 ダンス枠に関しても触れておきたい。2日目に関してはメジャーなEDM(Electronic Dance Music)アーティストのひとり、deadmau5(デッドマウス)を筆頭に、海外のイベントで絶大な人気を誇るTRAPアーティスト、 RLグライムGalantis(ギャランティス)など豪華な布陣だ。初日のWIWEKやFLUMEなども含めると、近年驚くほど市場が大きくなっているEDM界隈の大物アーティストを厳選した印象だ。

(左上から)マッドチェスターの象徴的存在「ハッピー・マンデーズ」/「deadmau5(デッドマウス)」は日本ではネズミDJとも呼ばれるカナダ出身のエレクトロニカ、ハウスミュージシャン/重低音を強調したベースとスネアドラムのビートを織り交ぜたサウンドスタイルの「RLグライム」/スウェーデンのエレクトロ・デュオ「Galantis」
 日本人ミュージシャンからも目が離せない。星野源は長い休業を経ての復帰。来年デビュー30年の岡村靖幸、昨年10月にメジャーから初のアルバムをリリースしたゲスの極み乙女。はいずれもフジ初登場。新風を吹き込んでくれるに違いない。

 その他にもジャズ/ジャム勢では、上原ひろみザ・トリオ・プロジェクトと、ギャラクティックが注目。フジのステージでは常連のジャズファンク・バンド、ギャラクティックだが、今回はベテラン・ソウルシンガーのメイシー・グレイをフィーチャリングするという新しい試みに挑戦する。グレイは2013年にはデヴィッド・マレイのビックバンドと共演するなど、ジャズ、ソウル、ファンクなど幅広いスタイルなど相性を選ばない万能型のシンガー。ギャラクティック + メイシー・グレイという未知数のカップリングで、また新たなインパクトを残してくれそうだ。

(左上から)長い休業を経て復帰を遂げる「星野源」/高い演奏技術を駆使した何が起こるかわからない曲展開に全てを飲み込んでしまう「ゲスの極み乙女。」/音楽世界で超満員のオーディエンスを圧倒するジャズピアニスト上原ひろみが、世界最高峰のミュージシャンと結成した「上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトfeat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップス」/ジャズファンク・バンド、ギャラクティックが今回はベテラン・ソウルシンガーのメイシー・グレイをフィーチャリング

※アーティスト名のリンクから、音源をお聴きいただけます。
(Text by 音楽ライターHideki Hayasaka @ Festival Echo

 
 
ライター
Akimama編集部
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