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フジロック2016はこれを見なきゃ! 第2回カマシ・ワシントン

(2016.04.23)

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ジャズのスリリングさを深さを、今もっとも伝えてくれるのがカマシ・ワシントンかもしれない。今年のフジロックでのライブが、いつか伝説になるかも。

 今年1月にアキママで掲載した「ベストバイCD2015 2016年のフェスで聞きたいアーティスト」でピックアップした3バンドのうちのひとつが、カマシ・ワシントンだった。そのカマシのCD『THE EPIC』は、昨年後半に、もっとも多く聞いたアルバムのひとつだった。

 簡単にカマシのプロフィールを紹介しよう。1981年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。父親がサックスプレイヤーだったこともあって、小さな頃からサックスを手にしていたカマシ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校音楽民族部門に入学し、そこで数々のジャズ・プレイヤーと共演を果たしていたという。

 2005年に初リーダーアルバムをリリース。ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターといったジャズ・ジャイアンツだけではなく、ローリン・ヒル、チャカ・カーン、スヌープ・ドッグなどのバックメンバーも務め、ジャンルの壁を超えて、多様な音を自分の懐に抱えていった。そして昨年、フライング・ロータス制作総指揮のもとに、170分を超える3枚組のCD『THE EPIC』を発表。このアルバムによって、カマシは一躍、世界から注目を集める存在となった。


THE EPICのリリースライブ。ストリングスやコーラスまで、アルバムの音をライブで表現している

 カマシの音を聞いていると、マイルス・デイビスやファラオ・サンダースといったジャズの巨人たちの影も見えてくる。様々な音楽を自分の音に取り込み、時代の先端を突き進んでいた先達。その系譜を歩んでいるのではないかと思えてくる。ジャズの歴史をなぞるのではなく、新しい解釈で提出していく。そこには時代の音が凝縮されていた。どこかサイケデリックで、どこかエモーショナル。そして限りなくスピリチュアルだ。

 先週、開催されていたアメリカのコーチェラにも出演。カマシのライブも、ライブストリーミングされ全世界に放映された。ジャズが今もっともホットで注目を集めている存在であり、その中心にいるのが、カマシ・ワシントンであり、同じ日にフジロックのステージに立つロバート・グラスパーダ。フジロックで、この二人の共演なんてないかな、なんて夢を募らせている。


4月17日に行われたコーチェラでのライブ。ライブ配信されたオフィシャル映像も、近く見られるかも

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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