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【インタビュー】水原希子さんに聞く! 初心者女子的 フジロック攻略法

2018.06.18 Mon

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

気になってしまったら海外のフェスにも出かけてしまうという水原希子さん。
そんな彼女のフジロック歴は3回。いつも達人に「連れて行ってもらって」いた。
3日間参戦したことはない。今年こそ3日間フルで楽しみたいという。

 

ーフジロックの存在を知ったのはいつ頃でしたか?
私にとっては歴史があるフェスで、気がついたら知っていた、というような感じなんです。最初にフジロックに行ったのは2011年。YMOやケミカル・ブラザースが出ていた年ですね。ラインナップを見ていると懐かしさが出てきますね。どういう経緯だったのかよく覚えていないんですけど、YMOのお三方とYMOのライブの前にバックステージでお会いしたんですね。緊張してびっくりして、吐きそうになって(笑)。あまりにも苦しくなって、その場から逃げ出したくなっちゃって。恐れ多くて、場違いなところにいちゃったなっていう記憶があります。
全体を包む雰囲気など、もっとも好きなステージがヘブンだという。名前さえ知らないバンドが多いものの、新しい発見がここにはあるとか

ーアウトドアのレインウェアとかシューズとか装備もしっかりして行かれたのですか。
確か1回目はドクターマーチンを履いて行ったんですよね。水分を含んで重くなってしまって。2016年が2回目で、去年も行ったから3回行っていますね。

ー2011年を一度経験したことで2016年や2017年につながっていったはずです。1回目と2回目でスタイルとして変わったところは?
歩きやすい服装にはしていましたけど、2回目でもなめていたかもしれないですね。リュックは持っていて、そこにいろんなものを入れて歩いていました。3日間はいられない予定だったので、雨対策はしていませんでしたね。毎回ラッキーで、雨にほとんど降られていなくて。だから痛い目をみていないんですよ。

ーフェスファッションとしては、こういうものを着て行こうと決めていらっしゃるポイントはあるのですか。
とにかく動きやすいスタイルですね。ロングパンツにパーカのようなコーディネートが多いです。靴も動きやすいものにして。持って歩く荷物もわりとコンパクトにして。苗場では東京でイメージしているよりも寒くなることも多いので、防寒対策のアイテムは持っていきますね。風邪だけはひきたくないんです。
何もわからないまま準備もほとんどしなかった1回目。フジロックの広さを知り、自然のなかで快適に過ごすかを考え、2回目からはアウトドアスタイルへ

ー今年はじめて行こうと考えている人へアドバイスすることはありますか。
私がアドバイスできることは少なくて、私がアドバイスしてもらいたいほどです。ただ言えるのは、フジロックは本当に楽しいってこと。ステージとステージをつないでいるルートにあるデコレーションも好きで、特にボードウォークがお気に入りで、そこを何度も歩いた記憶がありますね。とにかく歩いていろんなものを見て、歩きながらいろんな音が聞こえてくることが楽しくて。「あ、この音が気になるな。じゃあ行ってみよう」とか、そんなふうに知らない音に出会えるのもいいんですよ。何もプランしないで、偶然の出会いを楽しむのもフジロックならではの時間ですよね。フィールドオブヘブンの奥の方にキラキラのカーテンがあって、そこがきれいでずっと写真を撮っていたり。
歩いていて出会うデコレーションに心を奪われ、インスタグラムに投稿することも多い。ちなみに水原さんのフォロワー数は490万人

ー今年はどのアーティストのライブを楽しみにしていますか。
友だちのマック・デマルコが出るんですよ。去年知り合って、LAでも会って、共通の友だちもいたりするんです。ケンドリック・ラマーは絶対に見たいなあと思っていて。あとボブ・ディランも絶対にやばいですよね。MGMTも気になるし、アンダーソン・パックも気になるし。ジャック・ジョンソンもすごく良さそうですよね。マック・デマルコは1月にリキッドルームであったライブに行ったんですけど、野外フェスだともっともっといいんだろうなあっていうライブでした。
左上)マック・デマルコ(カナダ)/アコースティック・ギターとシンセサイザーをメインにしたアルバムの心地よさとは別の顔をライブでは見せてくれる。水原さん一番のおすすめ。左下)アンダーソン・パック(米)/Dr.ドレーの復帰作『Compton』で異例の大抜擢されたアンダーソン・パック。西海岸シーンにおける最大級の注目を集める存在。右)エム・ジー・エム・ティー(米)/衝撃的なデビューを果たした『オラキュラー・スペクタキュラー』から約10年。再びポップを追求した新作をこの2月にリリースした

ーフジロックは毎年参加する人が多いフェスです。多くの人がそう感じてしまう理由はどこにあると思いますか。
フジロックって大きなインスピレーションだと思うんですね。ジャンルを問わず、いろんなアーティストが一気に見られる3日間というのは、ずごく贅沢な時間だと思いますし、山のなかにいることも気持ちいいですから。フジロックのことを考えていると単純にワクワクしますよね。

ーあれを見てこれを見ていないとか、世代を超えていろんな話をいろんな人と話せることができる場所だと思います。
話がどんどん展開されていくというか。今まであまり知らなかった人と仲良くなれる場所なんですよね。みんな同じ目的で、同じような考え方を持った人たちがフジロックという場所に集まる。インスピレーションの場であり、出会いの場でもある。だからやっぱりその刺激をもらいたくて行くんじゃないですか。私ですら毎年行きたいと思いますもん。行けば絶対に楽しいんだっていうこともやっとわかるようになりました。海外でも日本でも野外フェスは行っています。自分は周りの友だちに甘えっきりで、そういう人たちのテントに遊びに行って、暖かいお茶をもらったりだとかおいしいご飯を食べさせてもらったりしているんです。いつもそういうポジションなんですよ(笑)。
昼と夜ではまったく違う風景を見せてくれるフジロック。闇と光のバランス。日常とは違うギャップがフジロックの魅力だと水原さん

ー行きたいんだけどひとりでは行けないって思っている方は多いと思います。達人に教わって、それを次の人たちにバトンタッチしていく。
仙人はずっといていただいて(笑)。上の世代の人たちが、毎年楽しみにしていて、元気に行っているというイメージもあります。私のなかの勝手なイメージですけど。家族で来ている方も多いですよね。自分の家族ができて一緒に行けたら楽しいなあと思いますね。

(Text=Takashi Kikuchi/Photo=横山マサト)
 ※この記事はFestival Echo '18を再編集し掲載しています。
 ※インタビューの全文は「富士祭電子瓦版」にて掲載中!

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