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結い市によって街をマーケットにする。モノづくりのイメージを復興させるための街なかフェス。

(2018.10.04)

フェスのTOP

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 例えば春の愛知県蒲郡で開催されている「森・道・市場」など、マーケットをメインにしたフェスが注目を集めている。ライブはもちろんのこと、そこに並んでいる個性的なショップを見て歩く。テナントビルが、どこでも同じようなショップが入店していることを考えると、「物」との新しい出会いは、むしろフェスに存在しているのかもしれない。

 マーケットを主体にした街フェスの先頭を走りはじめたのが、茨城県結城市で開催される「結い市」。今年で9回目の開催となる。

「認知されたというか、多くの人に注目されるようになったのは4回目あたりからですね。3回目に某ランキング情報番組で『結い市』が開催前日に放送されて、3万人という過去最大の動員数がありました。その回は完全にメディアの力で、ただただ街に人が溢れるようなパニック状態で市民みんなが驚いたんです。翌年、運営メンバーで本来自分たちが見せたい街の風景についてもう一度話し合い、丁寧に創り上げながら開催することで結い市の土台やコンセプトが固まったと思います。街の人も凄い人数が来た次の回ということもあり、地域の協力体制も期待感もより強固なものになり、改めて認知されたイベントになったと感じました」と『結い市』実行委員会の野口純一さん。

 溢れるような人混みはなくなったものの、それでも昨年は2万人以上の動員となり「毎年『結い市』に行くことを楽しみにしている」人も多いという。

「ジャンルはさまざまですけど『手しごと』から作品を生み出す出展者さんが多いのが特徴です。商品ではなく作品。特に服やアクセサリーなど身に着けるものを扱う作家さんが比較的多いです。結城は結城紬をはじめ、モノづくりの街です。ただ地場産業が衰退している今、そんな街のイメージも希薄になっています。手しごとで生み出されるモノを扱う出展者さんを多く集うことで、もう一度モノづくりの街のイメージを復興できたらと思います」

  街をどう作っていくのか。街にどう人を呼び込むのか。そのひとつのチャレンジが結城で続いている。 
 

結い市

開催日:10月7日(日)8 日(月・祝)
会場:健田須賀神社ほか結城市内各所
出演:jizue、annie the clumsy、MIIDA2、ITTO、JUN INOUE、ほか

 
 
ライター
菊地崇 a.k.a.フェスおじさん

フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。

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