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DILL連載第8回 オトコのあこがれ「スニッカーズ特大版どら焼きサイズ」を作ってみた

(2016.09.18)

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「スニッカーズは子どものおやつではない」

 何をいきなりと思うかもしれませんね。

 これは2012年にアメリカのジョン・ミューア・トレイル(以下JMT)を歩いたときに僕がしみじみ感じた話。

 同じペースで歩くアメリカのハイカーと仲良くなり、彼らが何を食べているのか毎日観察しました。

 アメリカのロングトレイルを歩かれたことのある方なら驚くほどの話ではないと思いますが、何と出会ったハイカーのひとりのベア缶(クマから食料を守る缶。携行を義務付けられていて、実際には缶ではなく強化ポリカーボネート製)には、スニッカーズが30本ほど縦にぎっしりと詰められているではないですか。

 なるほど、行動食は1日1本チョコバーを食べるのね、と勝手に思っていたら。

 なんと、行動食としてではなく彼の全食料はスニッカーズオンリー。さすがです、アメリカ人恐るべし。朝昼晩スニッカーズ。

 一緒に使うらしいオプションのトルティーヤの皮はベアボックスに入りきらないので、ザックにそのまま放り込んでいるよう。ピーナツバターもスーパーに並んでいる、よく見るプラスチック容器のそのままを携帯してる。しかも日本では見ないビッグサイズだし。

 毎食彼はトルティーヤの皮にスニッカーズを乗せ、そこへさらにピーナツバターを大胆にスプーン1さじ以上乗せてから、くるくると巻いて笑顔で食べていました。

 日本人からすると、そのヘビーな感じに「何ということだ」と衝撃を受けたほどの食べ方でした。

 さて、JMTも歩き始めて16日目を過ぎたあたりで、僕が担当だった“行動食計画”は徐々に崩れ、次第に行動食不足に陥っていきました。

 最後の4日間は、夫婦2人でクリフバー1本の半分(125kcal)ずつを1日の行動中の食とするしかないくらい、行動中にカロリーを稼げるものがありませんでした。朝晩の食料は妻のやりくりで足りたのですが、問題の「日中の行動食の不足」によってひもじい思いを何度も味わいました。

 あぁ、今甘くてハイカロリーのものが欲しい。そんな時に隣で例のごとく、相変わらずトルティーヤの皮でくるくる巻いているMr.スニッカーのスニッカーズが喉から手が出るほど欲しかったわけです。

 さて、そんな思い出のスニッカーズですが、僕は普段の生活の中で食べることはほとんどありませんが、もともと甘いものが好きというのもあって、秋~冬に山へ行くときはだいたい1~2本を忍ばせていきます。

 スキーやスノーボードをするときもウエアのポケットにひとつ忍ばせています。スニッカーズ1本(53g)のカロリーは247kcal。どうせならもう少しカロリーを多くして2~3本をひとつで済ませたいな。

 そこで作ってみました、スニッカーズ特大版どら焼きサイズ!

 今回は直径9センチの型枠を使用し、8個分です。これならコッヘルの空いたスペースに入るサイズのはず。

 では、次ページで作り方をご紹介します。

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ライター
DILL eat,life.山戸浩介・ユカ夫妻

八ヶ岳南麓の食堂『DILL eat,life.』のオーナーである山戸夫妻。アウトドアの輸入代理店のスタッフだった浩介さんと料理研究家のユカさんが、食を中心とした山での暮らしや遊びの提案を行なっている。http://dilleatlife.com

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