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湯気までごちそう! 冬キャンプ向けのあったかスープは超絶簡単な「秒速レシピ」だった

2017.01.07 Sat

蓮池陽子 フードコーディーネーター

「おいしい食」と「豊かな自然」との強い結びつきを感じながら
活動するフードコーディーネーター蓮池陽子さん。
第11回目となる連載は、
湯気までごちそうに感じる「キャンプ向き簡単スープ」!

 みなさま、新年あけましておめでとうございます。

 今年もおいしいお話をたくさんつづれたらうれしく思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 冬はなにかというと鍋、鍋、鍋……。寒さを楽しんでしまう冬のキャンプでも鍋の登場率は他メニューをしのぎますね。

 いろいろな鍋があってありがたいのですが、残念ながら残ってしまうことも多いのが鍋。翌朝、同じ鍋をすすって食べる朝ごはんも悪くはないのですが、しんなりしすぎた白菜の切れ端をみると、残り物感がなんともさみしい。

 それにですね、冬の朝は寒いんです。寒い中、野菜洗うとかは辛いものです。

 そこで、鍋の残り物を使って即席スープはどうでしょう?

 残り物の具材をちょちょこっとちぎったり切り(簡単なものはハサミでも!)、あとは熱湯を注げばほぼ完了。お湯を沸かしている間に、具材を準備しても余裕で作れます。

 ここでのポイントは出汁。

 出汁と言ってもわざわざ出汁をひくのではなく、出汁となる具材をさらに加えること。例えばこちらはべーコン。
 こちらは海苔とかつお節。
 こちらは鰹節とみそと油揚げ。
 素材に旨味があるものをチョイスすれば、わざわざ出汁を使わないでもおいしく仕上がります。

 味付けは塩、みそ、醤油の基本調味料で。そこに大人なら七味、豆板醤、柚こしょうあたりがあれば完璧。子どもにはチーズや、まさかのポテチとか足してあげて、家ではやらないことをプラスするとキャンプの非日常感が増しますよね!

 さらに!
 朝からコトコトスープを作れる働き者さんには、塩マリネしたチキンスープをお勧めします。

 前日、夕飯の仕込のときに鶏肉(できれば骨付き)をやや多めの塩でマリネし、ひと晩置きます。それを軽く水で流して、厚手のお鍋で30分程コトコト煮ます。
 体を温めるネギ、ニンニク、ショウガ、長芋、里芋、タマネギ、ニンジンなども入れてみて(野菜も前の夜に切っておくとよいですね)。

 まさかと思うかもしれませんが、鶏肉だけマリネしておくだけでたまげるおいしさのスープができあがります!(もち米を入れるのもおいしそうです)

 そんな材料で今回は、冬ならではの白い野菜を使ってスープにしてみました。彩りあふれる野菜が入るのもよいですが、白一色というのも美しいですね。
 味付けは塩コショウ、あとはお好みでオリーブオイルやバター、ゴマ油を足してすすります。できるだけシンプルな味付けが私好みですが、味は千差万別。七味を入れたり、ゆずやゆずコショウを足したりしてもよいかと思います。

 冬のスープは、もうひとつ“湯気”というご馳走までついてきます! 今年1年、アウトドアで楽しく元気に遊べますように!
(文・写真=フードコーディーネーター蓮池陽子

蓮池陽子 フードコーディーネーター

フードコーディーネーター。都内ビストロ勤務を経て、料理・製菓講師に。その後アウトドアでの料理や、山菜など自ら採取をする中で、おいしい物と豊かな自然が密接な関係にあると開眼。「食」のストーリーを追い求め、登山や釣りなど本格的なアウトドア活動も行なっている。著書に『仕込んでいくから失敗しない66のレシピ キャンプの肉料理』(オークラ出版)。
Official Site:Atelier Story

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