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夏のアウトドアにも必須。ゲリラ雷雨をいち早く察知せよ

2014.06.16 Mon

渡辺信吾 アウトドア系野良ライター

 “夕立”といえば昔から夏の季語として詠まれるような風物詩だった。しかし近年多発している“ゲリラ雷雨”には風情のかけらもなく、むしろ災害レベルに達するものまである。これからの季節のアウトドアレジャーや野外フェスでも、ゲリラ雷雨は悩みのタネ。これも地球温暖化の影響だろうか。日本の夏はもはや亜熱帯地方のそれと言わざるを得ない。
 
 世界最大の民間気象情報会社である株式会社ウェザーニューズは、このゲリラ雷雨による被害を軽減するため、ゲリラ雷雨の発生を捉える日本最大規模の新型レーダーネットワーク『WITH レーダー』を全国約80ヶ所に展開。また全国3,000ヶ所にある独自観測システム『ソラテナ』を用い、ゲリラ雷雨が発生する前からの気象の変化を監視している。さらに人の“目”と“体感”でゲリラ雷雨を監視する一般サポーター『ゲリラ雷雨防衛隊』を全国10万人規模に拡大。同社ではこれらを総合的に解析し、いち早くその危険性を共有・周知しようという取り組みを行っていて、昨年までの実績でゲリラ雷雨の事前補捉率は90%以上を達成しているそうだ。

 そうやって捉えられたゲリラ雷雨の情報はスマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」のゲリラ雷雨Ch.(6月中にサービス開始予定)から確認できる。このチャンネルでは雨雲のレーダー画像も表示しているので雨雲の動きや範囲も一目瞭然。また同アプリのスマートアラーム機能(有料サービス)から「ゲリラ雷雨」を登録しておけば、随時監視していなくても雨が降る30分前に通知してくれる。

 キャンプや登山はもちろん、カヌー・カヤックなどの水辺でのレジャー、そして野外フェスも盛んになるこれからの季節に、こういう情報をうまく活用することは、熱帯化する現代日本においては必須のアウトドアテクニックなのもしれない。


ゲリラ雷雨防衛隊
『ゲリラ雷雨防衛隊』は、予測不可能と言われたゲリラ雷雨を事前に全国の方と発見し、ゲリラ雷雨による被害の軽減に繋げることを目的に、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」と携帯サイト「ウェザーニュース」で始動。今年7年目を迎え10万人規模に拡大。隊員になると、予報センターから「監視体制強化メール」が送られ、そのエリアにいる隊員は、現在の天気、雲のある方角、雲頂の角度、雲の成長具合、雷鳴の有無、肌で感じた感覚などを“感測”しリポートする役割を担う。

WITHレーダー
ゲリラ雷雨を捕捉するために開発された『WITHレーダー』は、全国約80カ所に展開し、半径50㎞の範囲の上空2㎞以下の現象を150m四方毎に6秒間隔の超高頻度観測ができ、突発的かつ局地的に発生するゲリラ雷雨や竜巻を捉えることができるのが特徴です。また『WITHレーダー』は、雨の強度の情報だけでなく、雨雲の移動速度、移動方向も捉えることができる。

ソラテナ
全国3,000カ所にある独自観測システム『ソラテナ』を用い、ゲリラ雷雨が発生する前からの気象の変化を監視。『ソラテナ』は、気温、気圧、湿度、感雨、日照、紫外線の6つの要素を観測することができ、1分毎にデータが更新される。

情報提供:株式会社ウェザーニューズ

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