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ボルダリング日本一を決める「ボルダリングジャパンカップ」。手に汗握る登りを見に行ってきた

(2019.02.07)

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 ボルダリング日本一を決める大会「第14回ボルダリングジャパンカップ」が、2019年1月26・27日の2日間、駒沢オリンピック公園にて開催された。今回、27日に行なわれた準決勝と決勝のみの取材となったのだが、入場料大人2,600円という金額にもかかわらず、1階のアリーナ席だけでなく2階や3階席もほぼ満席で、かなりの盛り上がりをみせていた。

 じつは、ボルダリングの大会を観戦しに行くのは初めてなのだが、すぐに魅力にとりつかれてしまった! 観戦している立場でも、選手の一挙手一投足にハラハラドキドキし、手に汗握ってしまうのだ。まるで、ボルダリングジムで選手と一緒にセッションしているかのようで、自然と「ガンバッ!」や「ナイス!!」と声が出てしまう。

 本大会の結果は、女子はIFSCクライミングワールドカップで総合優勝を果たした野中生萌選手が、念願の初優勝を飾り、男子はベースキャンプ所属の石松大晟選手が公式戦初優勝となった。

(左)2課題目を完登しガッツポーズをする野中生萌選手。(右)1課題目をトライ中の石松大晟選手。この体勢からハイステップで登るパワー系課題だ。

《リザルト(結果)》

女子
1位:野中生萌 (3T4z7 5)
2位:野口啓代 (3T3z7 4)
3位:伊藤ふたば(2T4z5 9)

男子
1位:石松大晟 (3T3z8 5)
2位:楢崎智亜 (2T4z3 7)
a3位:土肥圭太 (2T4z4 13)

予選まで含めたリザルトはこちら(公式HP)

 さて、リザルトのカッコ内にある “T” や “Z” の不思議な文字列。これは順位を決めるために必要なものなのだが、大会初心者には何を表すのか分からないだろう。大会中、選手たちの現在の順位が表示されている電光掲示板にも記されている。

 これを野中生萌選手の「3T4z7 5」を例に説明してみよう。最初の3Tは完登した課題数、4zはゾーンというルート中の決められたホールドまで到達できた数、7は完登に要したアテンプト(トライ本数)、そして5はゾーン獲得に要したアテンプト、となる。ということは、野中生萌選手は、4課題中4つのゾーンを全5登で獲得し、さらに4課題中3課題を7登で完登したということになる。

 まずはTの数が多い選手が上位となり、同点ならZの数が多い選手、さらに完登に要したアテンプトが少ない選手、ゾーンに到達に要したアテンプトが少ない選手と続いていく。もし全てが同じ場合はひとつ前のラウンド、決勝の場合は準決勝の成績で順位が決まる。

3課題目を登る伊藤ふたば選手。この課題は野口啓代選手しか完登できなかった。

 ボルダリングといえば、2020年開催の東京オリンピックに新種目として開催されることが決まり、いま盛り上がりを見せている「スポーツクライミング」の一種目だ。オリンピックでは、ひとりでボルダリング・リードクライミング・スピードクライミングの三種目を行ない、それぞれの順位によって最終順位が決まるコンバインという方式の競技が行われる。

 今週末の2月10日(日)には初開催となる「第1回スピードジャパンカップ」が昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジで、3月2・3日には「第32回リードジャパンカップ」が印西市の松山下公園総合体育館で開催される。登れるか登れないか、早いか遅いか、というじつにわかりやすいスポーツなので、クライミング経験者はもちろん、未経験者だって楽しめる。ぜひクライミングの大会に足を運びこの興奮を味わってみてほしい。今後ますますクライミングの注目度が上がってくることだろう。

 
 
ライター
河津 慶祐

高山縦走からクライミング・沢登り・トレラン・バックカントリーと一年中オールラウンドに山を楽しむ。山道具好きが高じてライター・編集者に。典型的な器用貧乏で、やりたい事が多過ぎ、広く浅くになってしまっているのが悩み……。ブログは「Mountain Gear Laboratory

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