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全長280km 雪国観光圏を結ぶ日本最長のロングトレイルがこの夏にOPEN!

(2013.06.27)

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上越の国境稜線にある清水峠。この峠を越える道も、昔から旧道として人馬も行き交った古のトレイルだ

SCT TRAIL1

銀の道と呼ばれる越後三山、駒ヶ岳の山麓のトレイルは、ブナの森や高山植物が美しいセクション。コースの両端には温泉があるので、どちらからでも楽しめる

SCT TRAIL2

ルート上には、写真の巻機山をはじめ、苗場山や平標山、越後駒ヶ岳などのピークも踏める

SCT TRAIL3

猿ケ京近くにある大峰沼など、変化に富んだ自然景観も楽しめるのが特徴

SCT TRAIL4

津南町から松之山、そして十日町へと抜ける里の道では、美しい棚田などの田園風景のなかをいく

 新潟、群馬、長野の3県の県境に位置する雪国観光圏7市町村を結ぶ日本最長のロングトレイルがこの夏にOPENする。その距離、全長280km、既存の登山道や、旧道、旧街道などをつなぎ、温泉や食べ物、歴史や民俗など、雪国で育まれた風土や自然を楽しむことができるコースは、「スノーカントリートレイル(SNOW COUNTRY TRAIL)」と名付けられ、日本の自然文化を学ぶには絶好のルートだ。というのも、トレイルというと、ピークをめざす登山道をイメージしがちだが、本トレイルは、子どもから高齢者まで、多くの人が歩きながら地域の自然や文化に触れることができるように、里をぬける道であったり、温泉地と温泉地を結ぶ道であったりと、道の本来的な意義である人と人を結ぶトレイルとなっているのが特徴だ。そのすべてを歩き通すことができなくても、自らの足で歩いてみることで、自然を楽しむことはもちろん、雪国のあたたかさや、文化や歴史の奥深さにきっと魅了されるに違いない。

 このトレイルを歩く人は、事務局や観光局に1000円を支払い、「SCTハイカー」であることがわかるバンダナとコースマップ、そしてコースガイドと登録用紙を受け取る。「SCTハイカー」になると温泉や土産物店での割引や、トイレ、水などの便宜が受けられ、地元のあたたかいおもてなしを受けられるという。そして、ハイキング終了後に、事務局に報告すると、アメリカのロングトレイルを歩くハイカーに与えられる称号と同じように、280kmを一気に踏破した人には「スルーハイカー」、何度かに分けて全周を歩いた人は「セクションハイカー」そして、その一部だけでも歩いた人を「SCTハイカー」と認定され、記念品や地元の特産品がもらえるという。

 道というのは、人が歩いてこそ道となる。このSCTトレイルもまだ、オープンしたとはいえ、本来の意味でのトレイル、道となるには、これから長い時間がかかることだろう。それを受け入れる地域とここを歩く人たちの協力によって、ゆっくりと確かなトレイルとして完成をめざしていくにちがいない。それには、多くの方が、この地域の自然文化に触れる旅に来てもらい、この道を歩く人たちによって、本当の意味でのトレイルが拓かれていかなければならない。日本有数の豪雪地でもあるため、歩ける期間も限られている。ぜひ一度、近いうちに、足を運んで、自分の足と頭で日本の自然文化を感じていただきたい。

 スノーカントリートレイルのオープン記念として、8月3日から11月3日まで、「スノーカントリートレイル(SCT)スルーハイクキャンペーン」と題し、さまざまなイベントが開催されるので詳しくはホームページをチェックして欲しい。

詳しくは
*雪国観光舎 TEL 0257-785-5353
スノーカントリートレイルWEBサイト

*SCTオープニングイベント
期日:8月3日 8:30〜15:00
会場:谷川岳ロープウェイステーション
ゲスト:シェルパ斉藤

*SCTモニターツアー(1泊2日)
8月3日〜8月4日
シェルパ斉藤と行く巻機山ツアー
参加費:14500円

 
 
ライター
滝沢守生(タキザー)

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。

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