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コロンビア登山学校、来年度のスケジュール発表!! めざすはロブチェとモンブラン———WIN THE SUMMIT ACADEMY

2015.10.02 Fri

山のスキルを磨けば、山頂はもっと近くなる。

 開校から3年目を迎えるコロンビア登山学校、いよいよ来年のスケジュールが発表に! めざす高峰は、なんと2つ。春にはヒマラヤのロブチェピーク(6,119m)を、夏にはアルプスの最高峰、モンブラン(4,810m)にアタックできるような予定が組まれている。来年は、憧れのピークへの登頂チャンスが2度もめぐってくるというわけ。心の準備はOK? 思い切って、人生を変えるかもしれない山への一歩を踏み込んでみては!?

 というわけで、まずは、春先の目標の山、ロブチェピークとはどんな山なのかをチェックしてみたい。

 コロンビア登山学校2年目の今年、最終目標の山がこのピークだった。そして、登山学校から見事に2名の登頂者を輩出している。登頂者は、なおさんとことりちゃん。どちらも女性メンバーだ。

 それまではあまり山とはなじみのない生活を送っていたふたりだが、コロンビア登山学校の運営母体であるアドベンチャーガイズに出会ったことで、高所登山への第一歩を踏み出すことに。とくになおさんは、登山学校の第1回目から参加。なんと登山学校から唯一、目標のモンブランへの登頂も成功させている。そして2年目の今年は、ヒマラヤの6,000mへの挑戦だった。

標高約5,100mのロブチェのベースキャンプ。ここを拠点に、ピークへの登頂準備として高度順応を繰り返し行なった

 目標としているロブチェピークには、正確にはイースト(6,119m)とウエスト(6,145m)、ふたつのピークがある。ウエストピークのほうが技術的にむずかしく、登頂にはエクスペディションパーミットが必要に。つまり、ここはより玄人向けの山。登山学校でめざすのはイーストピークである。とはいえ、イーストピークがいとも簡単な山というわけではない。雪上登攀がほとんどで、途中には40度程度の斜面とナイフリッジが出てくることも。バランスの取りづらい状況で、基本的なアイゼンおよびピッケルワークが必要となる。また、アッセンダー(登高器)を使う場面も。

 登山学校がめざしているのは、そんな場面でも冷静に対応できるようなステップアップ式での山の技術の習得方法。机上講習会から岩、雪などの実践登山を経て、いよいよ本チャンへと続くステップを、数ヶ月を掛けて一段ずつ登っていく。少しずつ山の技術を学び、経験を重ねて行くことで、夢は現実のものとなる……らしい。
 まさかあの山のピークに自分が立つ、なんてことは数ヶ月前は想像すらできなかった、というのが登頂したふたりの本音である。

 じつは、ロブチェイーストの登山レベルは、むずかしい箇所があるとはいえ、雪山登山の基本技術を習得していれば問題のないレベルでもある。「基本技術の習得」というのが大前提とはなるものの、危険な箇所にはフィックスロープを張り、安全を確保するなどのサポートがなされるためで、これがガイド登山ならではの登り方ともいえる。

 ただ、それでもガイドがサポートしきれないものがある。それは、個々人の体質や体調管理などに起因する、高度による障害だ。ロブチェピークの標高は6,119m。この標高では、いつ高度障害が起きてもおかしくはない。しっかりと高度順応しておかなければ、さまざまな問題に直面することもある。
 
いよいよベースキャンプを離れ、ひとつ上のC1をめざす。とはいえ、その標高差はおよそ500mもある。背景に広がるのは、ヒマラヤ5,000mの荒涼とした大地。酸素が薄い!

 ベースキャンプの標高は約5,100m、アタックキャンプともなるC1の標高は約5,600mである。この時点で、すでに5,000mを優に越えているわけであり、ベースキャンプに入るまでにある程度の高度順応を済ませておく必要があるというわけ。
 
 ここまでの準備がしっかりとできていないと、いざアタックというときに頭が重く、足も重く……なんてことにもなりかねない。ふだんの生活とはまったくちがう環境に居るので、知らず知らずのうちに身体にもストレスが掛かってしまうもの。なので、そんな状況に陥らないための順応期間が大切となる。

 ヒマラヤの高峰を登るときにポイントとなるのは、ベースキャンプまでの道程にあるとも言われている。気圧が低く空気の薄い状況に身体を慣れさせるために、ここまでのトレッキングにほぼ一週間の時間をかける。ゆっくりゆっくりと歩きながら、ときに高いところに登って、ときに低いところへと下り返す。これを繰り返し行なうことで、身体を徐々に高所仕様に変えていく。

 そして、いよいよピークへのアタック近しとなっても、あせらずあせらず。ベースキャンプからは一度、C1まで登り、またベースキャンプへと下りる日程をちゃんと確保している。こうまでにていねいな登降を積み重ねることで、リスクをできるかぎり軽減しているのである。

こちらが標高約5,600mのC1。ピークへの最終キャンプで、アタックキャンプでもある。ここからロブチェイーストの山頂へは約620mの登高となる

 コロンビアの登山隊がベースキャンプから登頂へ向けて行動を開始したのは、4月21日のこと。ここから比較的に簡単な岩場と雪上のルートをたどってC1へ。そこでさらなる高度順応のために一泊したのち、22日の朝からアタックを始めている。

 アタックの序盤は、2級程度の岩場を登っていく。そして後半は雪稜をたどりつつ、斜度40度くらいの雪面に設置された400mほどのフィックスロープを通過。そして最後に左右が切れ落ちたナイフリッジを越え、山頂へといたる。

4月22日の朝、C1をあとに一路、山頂へ。写真中央の右手側にC1が小さく見えている。それにしても、天を刺すようにしてそびえるヒマラヤの峰々のうつくしきこと。コロンビア登山学校のふたりがピークに立ったのは、昼過ぎの時刻。写真のこの位置からは、まだまだ先。がんばれ〜

 登頂を果たしたのは、22日の昼、12時15分ころ。ことりちゃんいわく、当初は「あぁ、登れちゃった」という単純な感覚しか持てなかったという。登頂の実感がちゃんと得られたのは降りてからだったとか。

 でも、そこから見える景色は標高6,000mを越えるヒマラヤの峰々。目の前には、圧巻の世界が広がっていた。

 本当は、登頂の喜びを分かち合ってじっくりと実感をする時間が持てればよかったのだけど、この後が大変なことになっちゃったから……と、語る彼女。それもそのはず。登頂の3日後、ふたりはネパールの現地で大地震に遭遇することに(詳細はこちら)。

こちらが、無事に登頂を果たしたおふたり。右がなおさんで左がことりちゃん。ともに、今年のコロンビア登山学校の卒業生。STEP1の机上講習会から順に山での技術を学び、とうとうここまでやって来ました! おめでとうございます!! 写真はロブチェピークの頂上直下にて

 登頂の実感がジワッと持てるようになったのは、日本に帰って来たからだったようだ。まったくの運動オンチだった私が、あそこまで登れちゃうんだから、本当に驚きでしたとは、ことりちゃん。なんだかまだ想像できないけれど「次」も考えちゃったりするんですかね、と笑顔がとても印象的。

 ロブチェサミッターのふたりが次にめざすのは……8,000mも夢じゃない日も来るのだろうなぁ。

***

来年度のスケジュール発表は次のページに!

■コロンビア登山学校———
WIN THE SUMMIT ACADEMY 2015-16スケジュール

STEP1 高所登山にチャレンジしたい人のための机上講習会
 ルート解説、山岳ガイドのガイディング方法、必要な技術、トレーニング方法、準備すべき装備など、国際山岳ガイドの近藤謙司さん率いるアドベンチャーガイズチームとともに楽しみながら習得。雪山、岩登り未経験者や具体的な予定のない人でも大歓迎。

□2015年10月13日(火) コロンビア大阪南堀江店 20:15〜22:00□2015年10月29日(木) コロンビア原宿店 20:00〜22:00※STEP1のみ参加費無料

STEP2 岩や雪を経験し、スキルを高める
 岩と雪のシチュエーションでのそれぞれの行動に慣れ、ロープやビレイディバイスといった道具の使い方を学ぶ。山の現場で起こりがちなミスやトラブルの構造なども積極的に学ぶ実践主義のSTEP2。初心者入門コースから経験者用のコースまで内容も多彩に用意。

その1 山登り/初心者入門
□2015年11月3日(火・祝) 伊豆ヶ岳
その2 岩登り/初心者・経験者向け
□2015年10月18日(日) 六甲山□2015年11月29日(日) 日和田山
その3 雪山/初心者向け
□2015年11月21日(土)〜22日(日) 立山(雄山)□2016年1月16日(土)〜17日(日) 西穂高岳(独標)
その4 雪山/経験者向け
□2016年2月6日(土)〜7日(日) 八ヶ岳・赤岳

STEP3 憧れの高所登山
 海外の高峰にチャレンジ。STEP1、2で学んだ知識や技術を活かして、海外の高峰に挑戦する。今年は、春にヒマラヤ、夏にヨーロッパアルプスと、2つの魅力的なピークにて実施予定。

□2016年4月中旬 ロブチェピーク登頂とエベレスBC滞在□2016年8月中旬 ヨーロッパアルプス最高峰、モンブラン登頂

          

コロンビア登山学校の申し込みおよび問い合わせは、アドベンチャーガイズへ
TEL.03-5215-2155
info@adventure-guides.co.jp

      
       
コロンビア登山学校についての詳細はコチラ↓

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