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丸1日山岳映画の名作を劇場でハシゴしてみる

(2014.04.18)

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植村直巳

1986年/日本/カラー/140分 冒険とは―生きて帰ること。冬のマッキンリーで消息を絶った冒険家・植村直己の生涯を、ヒマラヤ、アラスカでの極地ロケを敢行して描いた伝記映画。山岳部の落ちこぼれだった学生時代から、五大陸最高峰単独登頂、北極圏犬ぞり単独行と続く道程を夫婦の物語として描き、深い余韻を残す。(c)電通、毎日放送

八甲田山

1977年/日本/カラー/172分 世界山岳史上最悪と言われる遭難事故を題材にした、新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨』を豪華スターの競演で映画化。雪中行軍のロケ撮影は八甲田山と岩木山で行われ過酷を極めた。公開時にカットされたシーンを復元した“完全版”をニュープリント35mmフィルムで上映。(c)橋本プロ、東宝映画、シナノ企画

点の記

2009年/日本/カラー/139分 「八甲田山」や「聖職の碑」を撮影した名カメラマン木村大作が、初監督作で新田次郎の同名小説を映画化。明治時代末期に、日本地図完成のため未踏峰とされる剣岳に挑んだ男たちの苦闘を描く。北アルプス立山連峰で長期間のロケ撮影が行われ、その美しい自然をフィルムに捉えた。(c)2009「劔岳 点の記」製作委員会

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1929年/サイレント※音楽付/ドイツ/白黒/134分  山岳映画の誕生を告げた先駆者アーノルド・ファンク監督の代表作で、世界初の冬山航空撮影を行った映画として有名。登山シーンのみならず冬山を飛ぶ飛行機のスリリングな映像も衝撃的。1998年に修復され、アシュレイ・アーウィンが新たに作曲したオーケストラ演奏が加えられたサウンド版を上映。写真提供=Beta Film Gmbh

 明日4月19日から、5月2日まで東京都写真美術館(東京都目黒区・恵比寿ガーデンプレイス内)にて映画祭「山岳映画 特集上映」が開催される。二十世紀初頭の黎明期から現在に至る《山岳映画》の系譜を俯瞰し回顧する、過去の例のない初めての大規模な特集上映イベントだ。
 
 上映内容は、日本におけるパイオニア・ワークとなった大正期の貴重な記録映画や、《山岳映画》というジャンルを形成したドイツの先駆者アーノルド・ファンクの主要作品。さらに戦後初の山岳映画である「銀嶺の果て」をはじめ、「氷壁」「八甲田山」「植村直己物語」といった日本映画の名作。そして「アイガー北壁」や「剱岳 点の記」など東西の近年の傑作まで、時代を超えてバトンが受け継がれ脈々と作られてきた《山岳映画》の数々が空前の規模でラインナップされている。これらの名作が劇場スクリーンで一挙に上映され、最多で1日4本をハシゴすることも可能だ。

 会場となる東京都写真美術館では、日本における山岳写真のパイオニアを紹介し、大正期から昭和初期の北アルプスの自然と登山の様子をとらえた写真を展示する、「黒部と槍 冠松次郎と穂苅三寿雄」展も3月4日~5月6日まで開催。

 本格的な登山シーズンを前に、山好きには見逃せない二週間となる。

山岳映画 特集上映 -黎明期のドイツ映画から日本映画の名作まで-
■開催日:2014年4月19日(土)~5月2日(金) ※4/21は休館
■会場:東京都写真美術館1Fホール(恵比寿ガーデンプレイス内)
■チケット:
 当日券 一般 1,500円 / シニア・学生・小中高校生・障害者手帳をお持ちの方 1,000円
 前売件 一般 1,300円

■上映作品
洋画
「聖山」(1926・ドイツ) 
「死の銀嶺」(1929・ドイツ) 
「モンブランの嵐」(1930・ドイツ) 
「アイガー北壁」(2008・ドイツ/オーストリア/スイス)
「ヒマラヤ 運命の山」(2009・ドイツ)

邦画
「雪の立山、針の木越え」(1923) /「雪の薬師、槍越え」(1923-4)
「新しき土」(1936・日本/ドイツ) 
「銀嶺の果て」(1947) 
「氷壁」(1958) 
「黒い画集 ある遭難」(1961) 
「山の讃歌 燃ゆる若者たち」(1962) 
「八甲田山」完全版 (1977) 
「聖職の碑」(1978) 
「植村直己物語」(1986) 
「剱岳 点の記」(2009) 


上映スケジュールやチケットの購入などの詳細は
公式WEBサイト『山岳映画 特集上映 -黎明期のドイツ映画から日本映画の名作まで-』にて 

 
 
ライター
Akimama編集部
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