• 山と雪

ジャンスポーツ×Akimama 低山小道具研究家 森 勝 の「南高尾・ウラヤマ探索」。読図で歩いて、山を知ろう。

2019.11.16 Sat

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森 勝 低山小道具研究家

 去る11月2日、若者に絶大な人気を誇るジャンスポーツ(JANSPORT)と、アウトドアカルチャーのニュースサイト「Akimama」のコラボイベントを開催いたしました。その名も……

JANSPORT×Akimama #ハチェットで行こう 秋のアウトドアツアーvol.2 低山小道具研究家 森 勝 の「南高尾・ウラヤマ探索」

 Akimamaでもおなじみの森勝さんにスペシャルゲストとして参加していただき、ジャンスポーツがオススメする「ハチェット(Hatchet)」を背負い、自然豊かな南高尾エリアを歩きながら、山の遊び方をお話ししていただきました。その一部を森勝さんによるイベントレポートでお楽しみください。

 ジャンスポーツと聞くと学生向けバックパックのイメージだが、創業は1967年と50年以上の歴史があり、アルミフレームを使ったアウターフレームバックパックや、アルミポールを曲げてつくる山岳ドームテントを最初に考案したメーカーだ。重い教科書を持ち歩く学生の姿から、デイパックの底にレザー補強を付けることを思いつき、これが大ヒット! いまの地位を築いた。

 そんなジャンスポーツと、Akimamaがコラボしたハイキングイベントにスペシャルゲストとして招待された。なんと参加費は無料。しかも、ジャンスポーツがいまイチオシのデイパック「ハチェット」を使用し、そのままプレゼントするという太っ腹な企画だ。

 今回のルートは、高尾山口駅から人混みを避けるように草戸峠を越えて大戸へ抜ける、少し複雑な里山を選んだ。いちばん長い登りでも15分程度の里山ハイキングだが、一般的な山地図には紹介されておらず、里山らしい複雑に道が入り組んでいるエリアとなる。手軽に行けるエリアだが、この「ハチェット」のコンセプトである “日常の冒険” 気分が味わえるコースだ。

高尾山口駅から数分歩くだけで、人気の少ない南高尾エリアへアクセスできる。森が濃く冒険気分だ。

 当日の高尾山口駅前は秋晴れで、登山客でごった返していた。まず、集合して最初にしたことは多種のカラー展開をしている「ハチェット」の争奪戦! 自分のバックパックが決まったところで、持ってきた荷物の入れ替え作業が始まる。駅前は人が多いので、簡単なコンパスの使い方と向かう方角だけをチェックして人が少ない南高尾エリアに移動する。

 高尾山は人が多いイメージがあるが、多いのは高尾山から陣馬山方面だけで、南高尾や北高尾エリアはとても人が少ない、今回はさらに人が減るエリアを地図とコンパスと「ハチェット」で冒険する。

ふだん、見慣れない、等高線と簡単な道のみの地図に戸惑う参加者。コンパスで方角を調べ、地図にのっていない道を歩いて行く。

森を知れば知るほど、山歩きが楽しくなってくる。(右上)油の出る木の枝を見つけた。おぼえておくと非常時にも安心だ。(右下)切り株にコンパスを置き、方角で年輪の広さは変わらない、という説明をしている。

 山は地図とコンパスを使って歩くのが基本だが、じつは、里山には先人たちが目印となる木を植えていることも多い。歩くエリアの植生や地質を理解していれば、山を眺めたり落ちている葉っぱを見て、ルートを探すこともできる。

 地図とコンパスだけではなく、周囲を観察しながら歩くと、より山を知ることができ、安全に確実に移動できることを説明しながら楽しく歩いた。

 冒険と聞くと、海外のものすごい挑戦を思い浮かべるが、家から駅までの道のりでも、ふだん使わない道を行くだけで新しい発見があったりする。私は学生のころから、電車の車窓から見えた謎の池や神社を見に行くのが好きで、山でもそんな感じで歩いている。

 脇道を見つけると、地図と方位でどこに向かっているかを予測し、植生を見て、歩けるかどうかを確認して歩く。遠くでも目印の木を見つけると、そこまでどうやって行くかを地図と植生であたりを付け、そこをめざす。そんな小さな冒険をサポートしてくれるのが、気軽に背負って旅できる「ハチェット」などのデイパックの良いところだ。

途中、パッキングの仕方を説明した。メイン気室は、ウェアなどの柔らかいものを正面に持ってくると、バックパックの形が整いやすい。

 この「ハチェット」のコンセプトは “日常の冒険” 。メイン気室はジッパー式のフラップで中身が見やすい。両サイドのボトルホルダーを含め、外部ポケットが5つあり、街でも自然の中でも使いやすいデイパックだ。内部には15インチまでのノートパソコンとタブレットスリーブを装備。容量28ℓで重さは600gと、通勤通学から街使い、ちょっとしたハイキングやピクニックまで対応する。私はボトルホルダーにフォールディングチェアと水筒を差し込み、中にはノートパソコンとお菓子と予備のウェアを入れ、近所の気持ちの良い場所で仕事をするのに使っている。


ハチェット
容量:28ℓ
重量:0.6㎏
サイズ:46×31×20㎝
素材:600デニールポリエステル
カラー:FIELD TAN/MUTED GREEN 他7色
※イベントでは現在販売されていないカラーも使用しています。
価格:11,000円+税

(写真=Chica Suzuki 文=森 勝 編集=河津慶祐)

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