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人間の想像をはるかに超えた世界のトンデモナイ不思議な植物たち

(2015.01.19)

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ドラカエナ・キンナバリ。ドラゴンツリー、またの名を竜血樹ともいわれるトンデモナイ植物のワールドクラス。まるで筋肉質の二の腕を彷彿とさせる枝の木肌を傷つけると、真っ赤な鮮血のような樹液がしたたる。その昔は、薬や染料として非常に高価で貴重なものとして、貿易の対象として珍重された。イエメン ソコトラ島。

ウェルウイッチア

ウェルウイッチア。ナミブ砂漠に生息する「生きる化石」とも呼ばれる不思議植物。別名は「奇想天外」。一見するとボロを引きずって移動する生き物のように見えたというが、生長が著しく遅く、大きな個体だと1000年以上、5000年を超えるものもあるといわれている。ナミビア ナミブ砂漠。

ダウベニア

ダウベニア・アウレア。南アフリカの限られた地に自生するヒヤシンス科の球根植物。野生のダウベニアは、絶滅の危機に瀕しているが数種類あるダウベニアの園芸種の一部がインターネットなどを通じて希少種として流通している。

 きっかけは、子どものころ、絵本のなかにみつけた「驚くべき」植物、ラフレシアだったといいます。ラフレシアとはアジアの島々などジャングルに咲く、1m近い世界最大の花で、この世界最大の奇妙な花に惹きつけられ、いつか、実際に見てみたいと思ったといいます。

 植物写真家の木原浩さんは、ここ20年あまりをかけ、世界中に散らばる世界でいちばんの不思議で巨大な植物たちを探しまわって、世界の辺境を歩き回りました。そうして、実際に目にしてみると、その大きさや異形ぶり、生活形態は想像をはるかに超えていたといいます。

 そして、その集大成の第1弾、『世界植物記(アフリカ・南アメリカ編)』が、2月下旬に平凡社より刊行されます。本書では、それら驚くべき植物たちの奇妙で美しい姿と生態がわかる美しい写真と解説はもとより、なぜその植物を見に出かけたのか、その動機や旅のあらましも綴られています。また、それら代表的な植物以外にも、種類の多い科や属などの植物や、旅の過程で出会ったさまざまな花たちもあわせて紹介しています。

 標高4700メートルの高地で、「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉オヤジそっくりの花を咲かせたリマリマ。クレオパトラも好んだという「乳香」を採取する「乳香の木」、胴体に水分をたっぷりため込んだメタボな姿のボトルツリーなどなど……。

 収録されたおもな植物につけられたコピーを見るだけでも、思わず見に行ってみたくなる植物ばかり。イエメン、ケニア山、ナミブ砂漠、マダガスカル、パタゴニア、ペルー、ギアナ高地など、植物とともに、世界の辺境の土地に暮らす現地の人々の生活や風俗なども紹介されているので、まるで自分自身がプラントハンターにでもなったような気分でページをめくることができるでしょう。著者自身がそうであったように、本書をきっかけにして、多くの子どもたちや若い人たちの好奇心がくすぐられ、自分も行ってみたい、見てみたいという、行動や実践につながっていくような気がします。

 さらに本書の刊行にあわせ、3月から5月にかけて、東京、大阪、札幌と全国3カ所で、写真展が予定されています。ぜひ実際に足を運んで、そのトンデモナイ植物たちの世界を垣間見てみてはいかがでしょう。

『世界植物記/アフリカ・南アメリカ編』
(平凡社刊)
木原浩・著

仕様:菊倍判変形(226ミリ×303ミリ)
   オールカラー288ページ
本体価格:6,800円+税
2015年2月末 刊行予定

木原浩写真展『世界植物記/アフリカ・南アメリカ編』

場所:キャノンギャラリー

●東京/3月12日(木)〜18日(水)
東京都中央区銀座3-9-7
TEL03-3542-1860
●大阪/4月2日(木)〜4月8日(水)
大阪市北区梅田3-3-10 梅田ダイビル B1F
TEL06-4795-9942
●札幌/5月21日(水)〜6月2日(火)
札幌市中央区北3条西4-1-1 日本生命札幌ビル1F
TEL011-207-2411

お問い合わせは、上記各キャノンギャラリーまで

 
 
ライター
滝沢守生(タキザー)

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌編集に携わった後、独立し、現在に至る。

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